本バージョンでは、PostgreSQL10、10.1、10.2および10.3で実施済の障害修正を吸収しています。
参照
実施済の障害修正に関しては、以下を参照してください。
PostgreSQL Global Development GroupのWebサイト内:
[PostgreSQL 10]
https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10.html
[PostgreSQL 10.1]
https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-1.html
[PostgreSQL 10.2]
https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-2.html
[PostgreSQL 10.3]
https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-3.html
さらに、PostgreSQL 10.4で修正された以下のセキュリティ障害修正を吸収しています。
CVE-2018-1115: Too-permissive access control list on function pg_logfile_rotate()
参照
セキュリティ障害修正の詳細は、以下を参照してください。
PostgreSQL Global Development GroupのWebサイト内:
https://www.postgresql.org/about/news/1851/
また、本ソフトウェアでは以前のバージョンレベルで発生した障害が修正されています。
今回のバージョンレベルで吸収された修正内容、および修正番号については、以下の表を参照してください。
No. | バージョンレベル | P番号 | 現象 |
---|---|---|---|
1 | 10 | PH11764 | [現象] Linuxのhugepages機能が使用できません。インスタンスを起動するとエラーが発生します。 FATAL: huge pages not supported on this platform [環境] 本障害は、以下のOSで発生します。 - Linux [発生条件] 1)postgresql.confファイルのhuge_pagesパラメータにonを設定する。かつ、 2)インスタンスを起動する。 |
2 | 10 | PH13672 | [現象] 接続文字列パラメータ targetServerTypeにpreferSlaveを指定した場合、接続先がスタンバイサーバではなくプライマリサーバとなります。 [環境] 次のいずれかのOSを使用している。 - Linux - Oracle Solaris - Windows [発生条件] 1) JDBCドライバを使用する。かつ、 2) 接続文字列に複数のホストを指定している。かつ、 3) 接続文字列パラメータ targetServerTypeにpreferSlaveを指定する。かつ、 4) データベースへ接続する時に、接続文字列のホスト名の状態がプライマリサーバ、 スタンバイサーバの順番である |
3 | 10 | PH13782 | [現象] WebAdminを利用しているデータベースサーバにおいて、情報を改ざんされる可能性があります。 [環境] 以下のいずれかのOSを使用している。 - Oracle Solaris - Linux - Windows [発生条件] 1) WebAdminを利用している。かつ、 2) データベースサーバのポート(*)に対して、悪意あるプログラムを利用してアクセスする。 (*) WebAdminのセットアップで指定したポート番号。 Symfoware Serverの場合、デフォルト値は26515です。 Enterprise Postgresの場合、デフォルト値は27515です。 |
4 | 10 | PH13850 | [現象] Oracle互換機能のrpad関数にマルチバイト文字列を指定し、泣き別れが発生した場合、半角空白文字列が先頭に挿入されます。 [環境] 以下のいずれかのOSを使用している。 - Linux - Oracle Solaris - Windows [発生条件] [発生条件1] 1) Oracle互換機能のrpad関数(※1)を使用している。かつ、 2) stringに指定した文字列の長さ(※2)がlengthより小さい。かつ、 3) fillに文字幅が2の文字列が含まれている。かつ、 4) fillに含まれる文字幅が2である文字列をパディングするとlengthを超え、パディングした文字が泣き別れる場合。 [発生条件1]の例 oracle.rpad('あいう',11,'Z') → |あいうZZ_| となるところ、 |_あいうZZ| となる。 (※3) [発生条件2] 1) Oracle互換機能のrpad関数を使用している。かつ、 2) stringに文字幅が2の文字列が含まれている。かつ、 3) stringに指定した文字列の長さがlengthより大きく、 stringに含まれる文字幅が2の文字列をパディングすると、lengthを超え、 パディングした文字が泣き別れる場合。 [発生条件2]の例 oracle.rpad('あいう',5,'Z') → |あい_| となるところ、 |_あい| となる。 (※3) ※1:oracle.rpad(string, length [, fill]) ※2:半角文字、unicodeの定義で文字幅が1の文字(±, ×など)の場合、文字幅は1、 全角文字の場合、文字幅は2とカウントします。 ※3:“_”:半角空白を示す |
5 | 10 | PH14386 | [現象] ODBCドライバからデータベースへの接続がエラーとなります。 エラーメッセージ:invalid connection option "target_server" [環境] 次のOSを使用している。 - Windows [発生条件] 1) ODBCドライバからデータベースに接続を行う。かつ、 2) 以下のいずれかの場所にlibpq.dllが存在する。 2-1) 実行するアプリケーションが格納されているフォルダ。または、 2-2) Windowsのシステムフォルダ。または、 2-3) Windowsディレクトリ。または、 2-4) 環境変数PATH内の製品インストールフォルダより前に設定されているフォルダ。 |
6 | 10 | PH14703 | [現象] WebAdminの再セットアップ後、WebAdminの起動画面が表示されません。 [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux [発生条件] 1) WebAdminのセットアップを実行する。かつ、 2) 1)の後、WebAdminのアンセットアップを実行する。かつ、 3) 2)の後、WebAdminのセットアップを実行する。かつ、 4) 3)の後、WebAdminを起動する。かつ、 5) 4)の後、ブラウザでWebAdminの起動URLにアクセスする。 |
7 | 10 | PH15226 | [現象] 本件は、PostgreSQL10.4で吸収されたセキュリティ障害(*)の修正を、FUJITSU Enterprise Postgresに反映するものであり、特定の現象はありません。 *対象のセキュリティ障害は以下です。 - CVE-2018-1115 [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux [発生条件] 本件は、PostgreSQL10.4で吸収されたセキュリティ障害の修正を、本製品に反映するものであり、特定の発生条件はありません。 本件で修正されるセキュリティ障害については、次のURLを参照してください。 https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-4.html |
8 | 10 | PH15259 | [現象] 秘匿化ポリシーが定義されている表を検索しても、一部の列データが秘匿化されない場合があります。 [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux [発生条件] 1) データ秘匿化機能がセットアップされている。かつ、 2) 表に秘匿化ポリシーが設定されている。かつ、 3) 2)の表を検索するSELECT文の選択項目に秘匿化対象の列を指定する。かつ 4) 3)のSQL文において、秘匿化対象の列が選択項目に2つ以上含まれている。かつ、 5) 3)のSQL文において、GROUP BY句に秘匿化対象の列が指定されている。かつ、 6) 3)のSQL文において、並列検索が選択される。
例) SELECT id, id, id FROM foo WHERE id < 2 GROUP BY id; この場合、最後の選択列以外は秘匿化されません。 |
9 | 10 | PH15294 | [現象] pg_hint_plan拡張機能が有効化された状態で、pgx_loaderコマンドのloadモードを実行するとインスタンスがダウンします。 [環境] 以下のいずれかのOSを使用している。 - Windows - Linux [発生条件] 1) pg_hint_plan拡張機能を全てのセッションで有効化している(※1)。かつ、 2) pgx_loaderコマンドのloadモードを実行する。
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10 | 10 | PH15342 | [現象] FUJITSU Enterprise Postgresをインストールすると、以下のメッセージを出力してインストールが失敗します。 <メッセージ> 「OSのバージョン6.1はサポートしていません。」 [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux [発生条件] 1) 対象のOSがRed Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.10である。かつ、 2) 1)の環境で以下のいずれかをインストールする。 |