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Enterprise Postgres 10 リリース情報
FUJITSU Software

第3章 プログラム修正一覧

本バージョンでは、PostgreSQL10、10.1、10.2および10.3で実施済の障害修正を吸収しています。

参照

実施済の障害修正に関しては、以下を参照してください。

PostgreSQL Global Development GroupのWebサイト内:

[PostgreSQL 10]

  https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10.html

[PostgreSQL 10.1]

  https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-1.html

[PostgreSQL 10.2]

  https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-2.html

[PostgreSQL 10.3]

  https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-3.html

さらに、PostgreSQL 10.4で修正された以下のセキュリティ障害修正を吸収しています。

参照

セキュリティ障害修正の詳細は、以下を参照してください。

PostgreSQL Global Development GroupのWebサイト内:

 https://www.postgresql.org/about/news/1851/

また、本ソフトウェアでは以前のバージョンレベルで発生した障害が修正されています。

今回のバージョンレベルで吸収された修正内容、および修正番号については、以下の表を参照してください。

表3.1 FUJITSU Enterprise Postgres 10でのプログラム修正一覧

No.

バージョンレベル

P番号

現象

1

10

PH11764

[現象]

Linuxのhugepages機能が使用できません。インスタンスを起動するとエラーが発生します。

FATAL: huge pages not supported on this platform

[環境]

本障害は、以下のOSで発生します。

- Linux

[発生条件]

1)postgresql.confファイルのhuge_pagesパラメータにonを設定する。かつ、

2)インスタンスを起動する。

2

10

PH13672

[現象]

接続文字列パラメータ targetServerTypeにpreferSlaveを指定した場合、接続先がスタンバイサーバではなくプライマリサーバとなります。

[環境]

次のいずれかのOSを使用している。

- Linux

- Oracle Solaris

- Windows

[発生条件]

1) JDBCドライバを使用する。かつ、

2) 接続文字列に複数のホストを指定している。かつ、

3) 接続文字列パラメータ targetServerTypeにpreferSlaveを指定する。かつ、

4) データベースへ接続する時に、接続文字列のホスト名の状態がプライマリサーバ、 スタンバイサーバの順番である

3

10

PH13782

[現象]

WebAdminを利用しているデータベースサーバにおいて、情報を改ざんされる可能性があります。

[環境]

以下のいずれかのOSを使用している。

- Oracle Solaris

- Linux

- Windows

[発生条件]

1) WebAdminを利用している。かつ、

2) データベースサーバのポート(*)に対して、悪意あるプログラムを利用してアクセスする。

(*) WebAdminのセットアップで指定したポート番号。

    Symfoware Serverの場合、デフォルト値は26515です。

    Enterprise Postgresの場合、デフォルト値は27515です。

4

10

PH13850

[現象]

Oracle互換機能のrpad関数にマルチバイト文字列を指定し、泣き別れが発生した場合、半角空白文字列が先頭に挿入されます。

[環境]

以下のいずれかのOSを使用している。

- Linux

- Oracle Solaris

- Windows

[発生条件]

[発生条件1]

1) Oracle互換機能のrpad関数(※1)を使用している。かつ、

2) stringに指定した文字列の長さ(※2)がlengthより小さい。かつ、

3) fillに文字幅が2の文字列が含まれている。かつ、

4) fillに含まれる文字幅が2である文字列をパディングするとlengthを超え、パディングした文字が泣き別れる場合。

[発生条件1]の例

  oracle.rpad('あいう',11,'Z')
  → |あいうZZ_| となるところ、
     |_あいうZZ| となる。    (※3)

[発生条件2]

1) Oracle互換機能のrpad関数を使用している。かつ、

2) stringに文字幅が2の文字列が含まれている。かつ、

3) stringに指定した文字列の長さがlengthより大きく、

stringに含まれる文字幅が2の文字列をパディングすると、lengthを超え、

パディングした文字が泣き別れる場合。

[発生条件2]の例

  oracle.rpad('あいう',5,'Z')
  → |あい_| となるところ、
     |_あい| となる。    (※3)

※1:oracle.rpad(string, length [, fill])

※2:半角文字、unicodeの定義で文字幅が1の文字(±, ×など)の場合、文字幅は1、

全角文字の場合、文字幅は2とカウントします。

※3:“_”:半角空白を示す

5

10

PH14386

[現象]

ODBCドライバからデータベースへの接続がエラーとなります。

エラーメッセージ:invalid connection option "target_server"

[環境]

次のOSを使用している。

- Windows

[発生条件]

1) ODBCドライバからデータベースに接続を行う。かつ、

2) 以下のいずれかの場所にlibpq.dllが存在する。

2-1) 実行するアプリケーションが格納されているフォルダ。または、

2-2) Windowsのシステムフォルダ。または、

2-3) Windowsディレクトリ。または、

2-4) 環境変数PATH内の製品インストールフォルダより前に設定されているフォルダ。

6

10

PH14703

[現象]

WebAdminの再セットアップ後、WebAdminの起動画面が表示されません。

[環境]

以下のOSを使用している。

- Linux

[発生条件]

1) WebAdminのセットアップを実行する。かつ、

2) 1)の後、WebAdminのアンセットアップを実行する。かつ、

3) 2)の後、WebAdminのセットアップを実行する。かつ、

4) 3)の後、WebAdminを起動する。かつ、

5) 4)の後、ブラウザでWebAdminの起動URLにアクセスする。

7

10

PH15226

[現象]

本件は、PostgreSQL10.4で吸収されたセキュリティ障害(*)の修正を、FUJITSU Enterprise Postgresに反映するものであり、特定の現象はありません。

*対象のセキュリティ障害は以下です。

- CVE-2018-1115

[環境]

以下のOSを使用している。

- Linux

[発生条件]

本件は、PostgreSQL10.4で吸収されたセキュリティ障害の修正を、本製品に反映するものであり、特定の発生条件はありません。

本件で修正されるセキュリティ障害については、次のURLを参照してください。

https://www.postgresql.org/docs/10/static/release-10-4.html

8

10

PH15259

[現象]

秘匿化ポリシーが定義されている表を検索しても、一部の列データが秘匿化されない場合があります。

[環境]

以下のOSを使用している。

- Linux

[発生条件]

1) データ秘匿化機能がセットアップされている。かつ、

2) 表に秘匿化ポリシーが設定されている。かつ、

3) 2)の表を検索するSELECT文の選択項目に秘匿化対象の列を指定する。かつ

4) 3)のSQL文において、秘匿化対象の列が選択項目に2つ以上含まれている。かつ、

5) 3)のSQL文において、GROUP BY句に秘匿化対象の列が指定されている。かつ、

6) 3)のSQL文において、並列検索が選択される。


該当するSQL文には以下のような例があります。

  例) SELECT id, id, id FROM foo WHERE id < 2 GROUP BY id;

この場合、最後の選択列以外は秘匿化されません。

9

10

PH15294

[現象]

pg_hint_plan拡張機能が有効化された状態で、pgx_loaderコマンドのloadモードを実行するとインスタンスがダウンします。

[環境]

以下のいずれかのOSを使用している。

- Windows

- Linux

[発生条件]

1) pg_hint_plan拡張機能を全てのセッションで有効化している(※1)。かつ、

2) pgx_loaderコマンドのloadモードを実行する。


※1: postgresql.confのshared_preload_librariesパラメータにpg_hint_planを指定して、インスタンスを起動する。

10

10

PH15342

[現象]

FUJITSU Enterprise Postgresをインストールすると、以下のメッセージを出力してインストールが失敗します。

<メッセージ>

  「OSのバージョン6.1はサポートしていません。」

[環境]

以下のOSを使用している。

- Linux

[発生条件]

1) 対象のOSがRed Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.10である。かつ、

2) 1)の環境で以下のいずれかをインストールする。
- FUJITSU Enterprise Postgres Client  または、
- FUJITSU Enterprise Postgres Standard Edition  または、
- FUJITSU Enterprise Postgres Advanced Edition  または、
- FUJITSU Enterprise Postgres WebAdmin  または、
- FUJITSU Enterprise Postgres Server Assistant