サーバクラスタ運用の場合、通常とは異なった NetWorker のライセンス申請が必要になります。
NetWorker のイネーブラコードおよび認証コードは、以下の手順で入力・申請します。
操作手順
NetWorker Management Consoleを使用する場合の手順は以下のとおりです。
運用ノードで NetWorker サーバが正常に起動されていることを確認します。
NetWorker Management Console の「NetWorker 管理」画面で「構成」(NetWorker 9.2以降の場合は「サーバ」)をクリックします。
左側のツリーから「登録」を選択すると、「登録」一覧が表示されます。
右クリックしてメニューを表示し「新規」を選択すると、「登録の作成」画面が表示されます。
「構成」欄の「イネーブラコード」属性にイネーブラコードを入力し、「OK」をクリックします。
以下のファイルを作成します。
/nsr/res/hostids
手順6.で作成した /nsr/res/hostids ファイルに、以下の形式で運用ノードおよび待機ノードの hostid を記述します。
ポイント
記述形式
運用ノードの hostid: 待機ノードの hostid (:待機ノードのhostid ※)
※3台のノードでのサーバクラスタ運用をとるときに記述します。
各ノードの hostid は、それぞれのノード上で hostid コマンドを実行することにより、求めることができます。
例
クラスタ構成 | 各ノードの hostid | 記述例 | |
2台 | 運用ノード | 12345678 | 12345678:87654321 |
待機ノード | 87654321 | ||
3台 | 運用ノード | 12345678 | 12345678:87654321:98765432 |
待機ノード | 87654321 | ||
待機ノード | 98765432 |
クラスタアプリケーションを停止した後で再度起動して、NetWorker サーバを再起動します。
NetWorker Management Console の「NetWorker 管理」画面で、手順5.で作成した「登録」を選択すると、「有効期限」と「ホスト ID」が表示されます。
表示された「有効期限」と「ホスト ID」を富士通ライセンス・パスワード発行センターまでオンライン申請、またはFAX申請にてお送りください。認証コードが返送されます。
NetWorker Management Console の「NetWorker 管理」画面で、手順5.で作成した「登録」を選択します。
「認証コード」属性に認証コードを入力して「OK」ボタンをクリックすると、NetWorker の永続使用が可能になります。
nsradminコマンドを使用する場合の手順は以下のとおりです。
運用ノードで NetWorker サーバが正常に起動されていることを確認します。
運用ノードにスーパーユーザーでログインします。
NetWorker 管理者プログラム (nsradmin) を起動します。
# nsradmin -c
[Command]から[Create]を選択します。
[type]から[NSR license]を選択します。
[enabler code]にイネーブラコードを入力し、Escキーを押します。
保存の確認メッセージで[Yes]を選択します。
[Command]から[Select]を選択し、[type]から[NSR]を選択します。
[Command]から[Edit]を選択します。
名前、住所、電話番号、電子メール情報を入力し、Escキーを押します。
保存の確認メッセージで[Yes]を選択します。
[Command]から[Quit]を選択し、NetWorker 管理者プログラム (nsradmin) を終了します。
以下のファイルを作成します。
/nsr/res/hostids
手順10.で作成した /nsr/res/hostids ファイルに、以下の形式で運用ノードおよび待機ノードの hostid を記述します。
ポイント
記述形式
運用ノードの hostid: 待機ノードの hostid (:待機ノードのhostid ※)
※3台のノードでのサーバクラスタ運用をとるときに記述します。
各ノードの hostid は、それぞれのノード上で hostid コマンドを実行することにより、求めることができます。
例
クラスタ構成 | 各ノードの hostid | 記述例 | |
2台 | 運用ノード | 12345678 | 12345678:87654321 |
待機ノード | 87654321 | ||
3台 | 運用ノード | 12345678 | 12345678:87654321:98765432 |
待機ノード | 87654321 | ||
待機ノード | 98765432 |
クラスタアプリケーションを停止した後で再度起動して、NetWorker サーバを再起動します。
NetWorker 管理者プログラム (nsradmin) を起動します。
# nsradmin -c
[Command]から[Select]を選択し、[type]から[NSR license]を選択すると、「有効期限」と「ホスト ID」が表示されます。
表示された「有効期限」と「ホスト ID」を富士通ライセンス・パスワード発行センターまでオンライン申請、またはFAX申請にてお送りください。認証コードが返送されます。
NetWorker 管理者プログラム (nsradmin) を起動します。
# nsradmin -c
[Command]から[Select]を選択し、[type]から[NSR license]を選択します。
[Command]から[Next]、[Prev]を選択して、手順5.で作成した製品のライセンスを選択します。
[Command]から[Edit]を選択します。
[auth code]に認証コードを入力しEscキーを押します。
保存の確認メッセージで[Yes]を選択します。認証コードを入力すると、NetWorker の永続使用が可能になります。
参照
NetWorker のイネーブラコードおよび認証コードの詳細については、NetWorker のマニュアルを参照してください。
注意
NetWorker のライセンス入力は、PRIMECLUSTER、NetWorker および PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker インストール後、運用ノードで NetWorker サーバが起動された状態で行います。待機ノードで行う必要はありません。
NetWorkerのオプションライセンスを追加登録する場合は、NetWorker サーバの再起動は不要です。
IPv6環境においてhostidコマンドを実行すると"00000000"が表示される場合があります。本事象はhostidコマンドがIPv6に対応していないため発生します。"00000000"が表示された場合はhostid(各サーバで一意のホスト識別子)を事前に/etc/hostidファイルに設定してください。
[設定手順]
/etc/hostidファイルを作成します。
# touch /etc/hostid
次のpython スクリプトファイルを作成します。
[作成するスクリプトファイルの内容]
#!/usr/bin/python from struct import pack filename = "/etc/hostid" hostid = pack("I",int("0x<hhhhhhhh>",16)) open(filename, "wb").write(hostid)
(hhhhhhhh: 指定したいホスト識別子を16進数8桁の数字で記述)
作成したスクリプトファイルに実行権を付与し、実行します。
# chmod +x <作成したスクリプトファイル名> # ./<作成したスクリプトファイル名>
hostidコマンドで、指定したホスト識別子が取得されることを確認します。
# hostid hhhhhhhh
(hhhhhhhh: スクリプトファイル内で指定したホスト識別子)