B.2.6 sfcinfo(8) パーティション情報の表示

形式

sfcinfo [ -V ] [ -n ] { device | mount_point } [{ device | mount_point }... ]
sfcinfo [ -V ] [ -n ] -d dev[,dev,... ]
sfcinfo -a [ -V ] [ -n ]
sfcinfo [ -V ] [ -n ]
sfcinfo -e { device | mount_point }
sfcinfo -e [ -a ]

機能説明

sfcinfo は mount_point または device で指定した GFS 共用ファイルシステムのパーティション情報を表示します。

device にはファイルシステムを構成するパーティションをブロック特殊ファイルのパス名で指定します。

mount_point にはファイルシステムのマウントポイントのパス名を指定します。マウントポイントのパス名で指定する際は、ファイルシステムは /etc/fstab に記述されている必要があります。

mount_point または device のどちらも指定しなかった場合で、かつ -a オプションも指定しなかった場合は、コマンド実行ノードでマウント中のすべての GFS 共用ファイルシステムの情報を表示します。

表示項目とその内容と意味を以下に示します。

FSID
FS 識別番号
special
特殊ファイル名 (デバイス番号)
size
パーティションサイズ (キロバイト単位)
Type
パーティションの用途
- META:メタデータ領域
- DATA:ファイルデータ領域
- LOG:アップデートログ領域
mount
コマンド実行ノード上でのマウントポイント
現在マウントしていない場合は、" -----"
hostID
ホストID
status
ノードの起動状態
- RUN: ノード起動中
- STOP: ノード停止状態
hostname
ノード名

オプション

以下のオプションが指定できます。

-V: GFS 共用ファイルシステムのバージョン形式を表示します。

-a: 管理パーティション内のすべてのファイルシステムの情報を表示します。

-d dev[,dev,... ]: 表示するパーティションのデバイス番号を 16 進で指定します。
複数指定する場合は、カンマで区切って指定します。

-e: sfcadm(8) で設定したファイルシステム変数を表示します。

-n: ノード情報を表示します。
引数が未指定の場合は、現在マウントされているすべての情報を表示します。

オペランド

以下のオペランドが指定できます。

device | mount_point: ファイルシステムを構成するパーティションのブロック特殊ファイルのパス名または、ファイルシステムのマウントポイントのパス名を指定します。

使用例

# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        14422  META  /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)         5116  LOG   /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        95112  DATA  /mnt

# sfcinfo -V /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
sfcfs v1.0 file system
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        14422  META  /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)         5116  LOG   /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        95112  DATA  /mnt

# sfcinfo /mnt <Enter>
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        14422  META  /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)         5116  LOG   /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        95112  DATA  /mnt

# sfcinfo -d 1e756 <Enter>
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        14422  META  /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)         5116  LOG   /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        95112  DATA  /mnt

# sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
FSID  hostID    status  hostname
   1  80000000  RUN     prime01
   1  80000001  STOP    prime02

# sfcinfo -a <Enter>
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        14422  META  /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)         5116  LOG   /mnt
   1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01(1e756)        95112  DATA  /mnt

/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02:
FSID special                                      size  Type  mount
   2 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02(1e757)        25418  META  -----
   2 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02(1e757)         5120  LOG   -----
   2 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02(1e757)       232256  DATA  -----