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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.5
FUJITSU Software

12.5.4 GFS 共用ファイルシステムを利用するアプリケーションをクラスタアプリケーションとして設定する場合の設定手順

  ここでは、CIP の設定が完了している状態から、GFS 共用ファイルシステムを利用するアプリケーションをクラスタアプリケーションとして設定する場合の手順を、例を通して説明します。

参照

  設定にあたっては、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”、および“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

手順1. 自動リソース登録の実施 (共通操作)

  ディスク装置の自動リソース登録をまだ実施していない場合は、以下のコマンドを 1つのノードで実施し、ディスク装置をクラスタリソースとして登録します。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -r -n <Enter>

手順2. GDS ボリューム作成 [ノードA (運用ノード)、ノードB (待機ノード)]

  以下の方法により、GDS ボリュームを作成します。

  なお、GFS 共用ファイルシステムでは、管理パーティション用の GDS ボリュームを用意する必要があります。管理パーティションとして使用する GDS ボリュームが属するディスククラスは、クラスタアプリケーションの Gds リソースとして使用する GDS ボリュームのディスククラスとは別に作成する必要があります。

  ノードA (運用ノード) のホスト名が sunny、ノードB (待機ノード) のホスト名を moony として説明します。

[ミラーボリュームを作成する場合]
[シングルボリュームを作成する場合]

手順3. GFS 共用ファイルシステムの作成 [ノードA (運用ノード)、ノードB (待機ノード)]

  いずれかのノードで GFS 共用ファイルシステムを作成します。

  GFS 共用ファイルシステムの作成には、sfcmkfs(8) を使用します。

  インストール後、最初の GFS 共用ファイルシステムの作成では、以下のように、ファイルシステム作成前に GFS 共用ファイルシステムの活性化が必要です。

手順4. /etc/fstab に当該 GFS 共用ファイルシステムを追加 [ノードA (運用ノード)、ノードB (待機ノード)]

  各ノードの /etc/fstab に当該 GFS 共用ファイルシステムのマウント情報を追加します。

このとき、追加するマウント情報の "mount options" フィールドに "noauto" を必ず指定してください。

/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 /sfcfs sfcfs rw,noauto 0 0

手順5. RMS 構成定義としてクラスタアプリケーションの切替定義を設定 [ノードA (運用ノード)、ノードB (待機ノード)]

  以下の方法により、RMS Wizard を使用して、クラスタアプリケーションの設定を行います。

  1. hvw コマンドで RMS Wizard を起動します。

  2. クラスタアプリケーションを作成します。

    • メイン構成メニューから“Application-Create”を選択します。

    • アプリケーションタイプ選択メニューから“STANDBY”を選択します。

    • STANDBY ウィザードメニューから“ApplicationName”を選択し、クラスタアプリケーション名を変更します。

    • STANDBY ウィザードメニューから“Machines+Basics”を選択し、Machines+Basics メニューの“AdditionalMachine”で クラスタアプリケーションを動作させる他のノードを追加し、“AutoSwitchOver”で、クラスタアプリケーションの切替属性を“HostFailure|ResourceFailure|ShutDown”に設定します。

    • STANDBY ウィザードメニューに戻り“CommandLines”で、StartCommands と CheckCommands を設定します。

  3. クラスタアプリケーションの RMS 構成定義を生成します。
      メイン構成メニューから“Configuration-Generate”を選択します。

  4. クラスタアプリケーションの RMS 構成定義を活性化します。
      メイン構成メニューから“Configuration-Activate”を選択します。

  5. RMS Wizard を終了します。

注意

  GFS 共用ファイルシステムが利用する GDS ボリュームの状態は、すべてのノードで常に ACTIVE である必要があります。そのためにクラスタアプリケーションの設定では次のことに注意してください。

  • クラスタアプリケーションの設定で、GFS 共用ファイルシステムが利用する GDS のボリュームが属するディスククラスに対して、Gds リソースの登録“Gds:Global-Disk-Services”を行わないでください。

  • クラスタアプリケーションの設定で、GFS 共用ファイルシステムに対して、Fsystem リソースの登録“LocalFileSystems”を行わないでください。

  • GDS ボリュームに対して、次のコマンドを実行しないでください。
    /usr/opt/reliant/bin/hvgdsetup

手順6. 設定の確認 [ノードA (運用ノード)、ノードB (待機ノード)]

  GFS 共用ファイルシステムを各ノードでマウント後、RMS を起動し、以下の点に注意して、/etc/fstab ファイルやクラスタアプリケーションの設定が正しいことを確認します。

注意

  本手順の中で、GFS 共用ファイルシステムのマウントに失敗する場合、以下に示す対処をしてください。

  • /etc/fstab ファイルで指定したファイルシステムの種類が間違っている場合

    対処:/etc/fstab ファイルを修正してください。

  • GDS ボリュームが ACTIVE でない状態である場合

    対処:GDS ボリュームを ACTIVE の状態にしてください。