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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

A.1.55 TRUNC翻訳オプション

2進項目を受取り側項目とする数字転記で、桁落としをする(TRUNC)か、しない(NOTRUNC)かを指定します。

項目

説明

けた落とし処理の可否

けた落とし処理の可否を指定します。

初期値では[けた落としをしない]が選択されます。

けた落としをする

結果の値が受取り側項目のPICTURE句の記述に従って、上位桁が桁落としされ、受取り側項目に格納されます。翻訳オプションOPTIMIZEを同時に指定した場合、最適化によって外部10進項目または内部10進項目から導入されたデータ項目に対しても上位の桁落としが行われます。なお、送り出し側項目の整数部の桁数が、受取り側項目の整数部の桁数よりも大きい場合だけ、上記のような桁落としが行われます。

けた落としをしない

目的プログラムの実行速度を優先します。桁落としを行わないほうが早く実行できる場合には、桁落としは行われません。

PICTURE 句の記述によって桁落としされる場合と、桁落としされない場合の例を以下に示します。

  • S999V9(整数部3桁)をS99V99(整数部2桁)に転記:桁落としあり

  • S9V999(整数部1桁)をS99V99(整数部2桁)に転記:桁落としなし

注意

  • NOTRUNCで、送り出し側項目の整数部の桁数が、受け取り側項目の整数部の桁数より大きい場合の結果は規定されません。

  • NOTRUNCを指定する場合には、桁落としが行われなくても、受取り側項目にPICTURE句に記述した桁を超える値が格納されないように、プログラムを設計しなければなりません。

  • NOTRUNCで桁落としを行うか行わないかの基準は、コンパイラによって異なります。したがって、NOTRUNCによって桁落としが行われないことを利用したプログラムは他システムへの互換が保証されないので注意してください。