NetCOBOL StudioのCOBOLプログラム開発機能を以下に示します。
開発環境管理機能
NetCOBOL Studioでは、COBOLプログラムの開発環境および開発資産をプロジェクトという単位で管理します。なお、このプロジェクトは、ワークスペースと呼ばれるフォルダを使って管理します。
エディター機能
COBOL言語構文の強調表示および入力支援機能により、COBOLソースプログラムの作成を支援します。
ビルド・実行機能
GUIによる翻訳・リンク、実行環境情報の設定および翻訳エラー発生時のエディター連携により、COBOLプログラムのビルド・実行作業を支援します。
デバッグ機能
記述した処理の論理的な誤りを検出することができます。
リモート開発機能
Solaris、Solaris(64)、Linux(Itanium)、Linux(64)およびWindows(64)の各サーバをターゲットとしたCOBOLプログラムをリモート開発することができます。
ローカルPC上で単体テストを行ったプロジェクトにリモート開発用の設定を追加することにより、サーバ上でのビルド、結合テストへスムーズに移行することができます。
NetCOBOL Studioを使用する上で、理解しておくべき主な基本概念を以下に示します。
NetCOBOL Studioでは、COBOLプログラムの開発環境および開発資産を“プロジェクト”という単位で管理します。プロジェクトは、ワークスペースと呼ばれるフォルダで管理します。NetCOBOL Studioでは、次のプロジェクトを作成して管理できます。
COBOLプロジェクト
COBOLリソースプロジェクト
COBOLソリューションプロジェクト
CORBAサーバプロジェクト
上記のプロジェクトは、ウィザードによって対話形式で簡単に作成することができます。
COBOLプログラムの開発を行う場合は、“COBOLプロジェクト”を作成します。1つのCOBOLプロジェクトは、1つのターゲット(実行ファイルまたはダイナミックリンクライブラリ)の資産を管理します。
“COBOLリソースプロジェクト”を作成することで、COBOLプロジェクトから登録集や定義体などのファイルをプロジェクト単位で管理することができます。
“COBOLソリューションプロジェクト”を作成して複数のCOBOLプロジェクトを登録することで、複数のCOBOLプロジェクトに対して共通の翻訳オプションを設定することができます。
Interstage Studio向けCOBOLプラグインを、別売りのInterstage Studioに組み込むことで、CORBAサーバとして動作するCOBOLプロジェクトである“CORBAサーバプロジェクト”を作成することができます。
参照
プロジェクトのインポート
別のワークスペースにあるプロジェクトを利用したい場合、プロジェクトをインポートすることで、利用可能になります。詳細については、“C.3 プロジェクトのインポート”を参照してください。
複数のプロジェクトおよびプロジェクトで共通に保持する開発環境の設定情報を格納するフォルダを“ワークスペース”といいます。
ワークスペースの設定および切り替え方法については、“C.2 ワークスペースの設定と切り替え”を参照してください。また、既定のワークスペースについては、“C.1 既定のワークスペースフォルダ”を参照してください。
注意
32bit COBOLアプリケーションのプロジェクトと64bit COBOLアプリケーションのプロジェクトを、1つのワークスペース内に混在して作成することはできません。32bit COBOLアプリケーションのプロジェクトと64bit COBOLアプリケーションのプロジェクトを格納するワークスペースは、それぞれ別のフォルダを指定してください。
NetCOBOL StudioとInterstage Studioの間で、ワークスペースを共有することはできません。それぞれ別のフォルダを指定してください。
NetCOBOL Studioで作成したワークスペースをInterstage Studioで開くことはできません。また、Interstage Studioで作成したワークスペースをNetCOBOL Studioで開くことはできません。
NetCOBOL Studioの操作画面は、エディターと複数の情報表示用ウィンドウ(これを“ビュー”と呼びます)から構成されています。表示するビューの種類およびその配置は、目的とする作業ごとに“パースペクティブ”という概念で管理されています。
COBOLプログラムの開発では、“COBOLパースペクティブ”およびデバッグ作業用の“デバッグパースペクティブ”を使用します。