データベースサーバと裁定サーバのそれぞれに定義する、ネットワーク定義ファイル(network.confファイル)について説明します。プライマリサーバとスタンバイサーバは同じ内容を定義してください。
データベース多重化運用では、network.confファイルに、以下に関するネットワークの構成を定義します。
Mirroring Controllerのプロセス間の連携
Mirroring ControllerプロセスとMirroring Controller裁定プロセスの連携
network.confファイルに定義する項目
[指定形式]
サーバ識別子 ホスト名[,ホスト名] ポート番号[,ポート番号] [サーバ種別] または、 サーバ識別子 IPアドレス[,IPアドレス] ポート番号[,ポート番号] [サーバ種別]
サーバ識別子、IPアドレスまたはホスト名、ポート番号、およびサーバ種別を半角空白で区切って指定します。
各項目の説明を以下に示します。
データベースサーバでの定義内容
データベースサーバに定義するnetwork.confの定義内容を説明します。
ハートビート異常検出時の動作の設定値によって、定義内容が異なります。
管理用ネットワークと裁定用ネットワークに関する定義を行います。
サーバ種別(データベースサーバまたは裁定サーバ)に応じて、IPアドレスまたはホスト名、およびポート番号を下表のとおりに指定します。
サーバ種別 | IPアドレスまたはホスト名 | ポート番号 | ||
---|---|---|---|---|
1つ目 | 2つ目 | 1つ目 | 2つ目 | |
server | 管理用ネットワークとして使用するIPアドレスまたはホスト名 | 裁定用ネットワークとして使用するIPアドレスまたはホスト名(注) | 管理用ネットワークとして使用するポート番号 | 裁定用ネットワークとして使用するポート番号(注) |
arbiter | 裁定サーバ側のIPアドレスまたはホスト名 裁定サーバのarbitration.confのmy_addressパラメータに指定した値と同じ値を指定してください。 | 指定不要 | 裁定サーバ側のポート番号 裁定サーバのarbitration.confのportパラメータに指定した値と同じ値を指定してください。 | 指定不要 |
注)自ノードの定義でなければ省略可能ですが、省略した場合、プライマリサーバとスタンバイサーバそれぞれでnetwork.confファイルの作成が必要です。
[IPv4の場合]
server1 192.0.2.100,192.0.3.100 27540,27541 server server2 192.0.2.110,192.0.3.110 27540,27541 server arbiter 192.0.3.120 27541 arbiter
[IPv6の場合]
server1 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea7:559f,2001:258:8404:1217:250:56ff:fea8:559f 27540,27541 server server2 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea7:55a0,2001:258:8404:1217:250:56ff:fea8:55a0 27540,27541 server arbiter 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea8:55a0 27541 arbiter
管理用ネットワークに関する定義を行います。
プライマリサーバ、スタンバイサーバで同じ内容を定義します。
サーバ種別がデータベースサーバの行のみを定義します。
IPアドレスまたはホスト名、ポート番号は1つだけ指定します。
IPアドレスまたはホスト名 | ポート番号 | ||
---|---|---|---|
1つ目 | 2つ目 | 1つ目 | 2つ目 |
管理用ネットワークとして使用するIPアドレスまたはホスト名 | 指定不要 | 管理用ネットワークとして使用するポート番号 | 指定不要 |
[IPv4の場合]
server1 192.0.2.100 27540 server2 192.0.2.110 27540
[IPv6の場合]
server1 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea7:559f 27540 server2 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea7:55a0 27540
裁定サーバでの定義内容
裁定サーバに定義するnetwork.confの定義内容を説明します。
裁定用ネットワークに関する定義を行います。
サーバ種別がデータベースサーバの行のみを定義します。
IPアドレスまたはホスト名には、データベースサーバ側のnetwork.confファイルのデータベースサーバの行に指定した2つ目のIPアドレスまたはホスト名と同じ値を指定してください。
ポート番号には、データベースサーバ側のnetwork.confファイルのデータベースサーバの行に指定した2つ目のポート番号と同じ値を指定してください。
[IPv4の場合]
server1 192.0.3.100 27541 server2 192.0.3.110 27541
[IPv6の場合]
server1 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea8:559f 27541 server2 2001:258:8404:1217:250:56ff:fea8:55a0 27541
ネットワークに関する定義の関係について
ネットワーク定義ファイル(network.confファイル)や裁定定義ファイル(arbitration.confファイル)に指定するホスト名および、IPアドレスまたはポート番号の関係については、以下の図を参照してください。