運用センタが被災した場合、アプリケーション業務を待機センタに引き継ぎます。
以下に運用センタ被災時の操作手順を示します。
プライマリ候補サーバの昇格
pg_ctlコマンドをpromoteモードで実行し、待機センタのプライマリ候補サーバを昇格します。
例)
$ pg_ctl promote -D /database/inst1
postgresql.confファイルの編集
プライマリ候補サーバとスタンバイサーバにおいて、postgresql.confファイルのrestart_after_crashパラメータにoffを指定し、pg_ctlコマンドをreloadモードで実行し、設定変更を反映します。
Mirroring Controller裁定プロセスの起動と自動起動・停止の有効化
mc_arbコマンドを実行し、待機センタのMirroring Controller裁定プロセスを起動します。
例)
$ mc_arb start -M /mcarb_dir/arbiter1
mc_arbコマンド、またはWindowsサービスを使用して、待機センタのMirroring Controller裁定プロセスを起動します。
例)
> mc_arb start -M D:\mcarb_dir\arbiter1
Mirroring Controller裁定プロセスの自動起動・停止を設定している場合は、待機センタで無効化している設定を有効化します。
Mirroring Controllerの起動と自動起動・停止の有効化
mc_ctlコマンドを--mc-onlyオプションを指定して実行し、待機センタのプライマリ候補サーバ、およびスタンバイサーバのMirroring Controllerのみを起動します。
例)
$ mc_ctl start -M /mcdir/inst1 --mc-only
Mirroring Controllerの自動起動・停止を設定している場合は、待機センタで無効化している設定を有効化します。
Mirroring Controllerとストリーミングレプリケーションの状態確認
Mirroring Controllerプロセス、およびストリーミングレプリケーションの状態を確認します。確認方法は、“9.1.2 災害対策運用の状態確認”を参照してください。
損失したデータの復旧
アプリケーション業務を再開する前に、データベースの内容から損失したデータを確認し、必要に応じて業務を再実行するなど、データベースを最新化します。
アプリケーション業務の再開
アプリケーション業務を待機センタのプライマリ候補サーバで再開します。
運用センタの復旧
運用センタを復旧し、被災した運用センタを待機センタとして再構築します。
待機センタとしての再構築手順は“7.3 待機センタのセットアップ”を参照してください。