ジョブネット変数の取り込み結果やジョブ実行時の変数情報は、ジョブネット変数情報ファイルに格納されます。ジョブネット変数情報ファイルには、以下の2種類があります。
ジョブネット終了時点での変数一覧を格納したファイル [拡張子がtvrのファイル]
ジョブネット内の各ジョブが取り込んだ変数と実行時に利用した変数一覧[拡張子がtvhのファイル]
ファイル名
【Windows版】
プロジェクト名_ジョブネット名_cccccccccccccccc.tvr |
※ccccccccccccccccは任意の文字
【UNIX版】
プロジェクト名_ジョブネット名_nn.tvr |
※nnは任意の数字
使用用途
ジョブネットやジョブが異常終了した場合などに、ジョブネット変数について確認するために参照します。以下の情報を確認することが可能です。
各ジョブがジョブの出力情報から取り込んだ変数
各ジョブがジョブ実行時に利用した変数
ジョブネット終了時点における変数の一覧
格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\mpjobsch\jobdb\jobschtvr |
Solaris | /var/opt/FJSVJOBSC/jobschtvr |
HP-UX | /opt/FHPJOBSCH/db/jobschtvr |
AIX | /usr/FAIXJOBSC/db/jobschtvr |
ファイル形式
本ファイルはテキスト形式であり、テキストエディタなどを用いて参照することができます。
[拡張子がtvrのファイル]
ジョブネット終了時点でのジョブネット変数一覧を格納したファイルです。
階層化されたジョブネットの場合、第2階層以下の子ジョブネット終了時点における変数の一覧は、第1階層ジョブネットの本ファイル内に格納されます。
[TRANSFER_VARIABLE] (1) JOB.NAME=VALUE (2) JOB.A=B (2)
(1)ジョブネット終了時点における変数の一覧を示すセクション名です。固定の文字列です。 (2)“変数名=値”の形式です。ジョブネット終了時点における変数の一覧です。
[拡張子がtvhのファイル]
ジョブネット内の各ジョブが取り込んだ変数と実行時に利用した変数一覧を格納したファイルです。
[VARIABLE_OUTPUT1] (1) JOB.NAME=VALUE (2) JOB.A=B (2) [VARIABLE_INPUT2] (3) JOB.A=B (4) [VARIABLE_OUTPUT2] (1) JOB.NAME=VALUE (2) JOB.A=C (2)
(1)各ジョブがジョブの出力情報から取り込んだ変数を示すセクション名です。 “VARIABLE_OUTPUT”までは固定の文字列、後ろの数字はジョブスケジューラが管理しているジョブ番号です。 ジョブが再起動されると、前回の起動(または再起動)のセクションは削除されて、最後尾に新しいセクションが 追加されます。 (2)“変数名=値”の形式です。各ジョブがジョブの出力情報から取り込んだ変数の一覧です。 (3)各ジョブがジョブ実行時に利用した変数を示すセクション名です。 “VARIABLE_INPUT”までは固定の文字列、後ろの数字はジョブスケジューラが管理しているジョブ番号です。 ジョブが再起動されると、前回の起動(または再起動)のセクションは削除されて、最後尾に新しいセクションが 追加されます。 (4)“変数名=値”の形式です。各ジョブがジョブ実行時に利用した変数の一覧です。
注意事項
本ファイルは、ジョブネット起動時に削除され、ジョブネット変数情報は前回の1回分だけ格納されます。
以下のジョブネット変数はこのファイルに格納されません。
可変パラメタ(@.VPARAM@)
プロジェクト名(@.PROJECT@)
ジョブネット名(@.JOBNET@)
ジョブ名(@.JOBNAME@)
サブシステム番号(@.SUB_SYSTEM@)
マスタスケジュール管理機能利用時の、マスタプロジェクト名(@.MASTER_PROJECT@)
本ファイルは、ジョブネット実行中にSystemwalker Operation Managerが随時更新するファイルです。実行中のジョブネットに対するファイルに直接アクセスしないでください。ジョブネット実行中に直接アクセスすると、ジョブネットが異常終了する場合があります。
使用例
[拡張子がtvrのファイル]
[TRANSFER_VARIABLE] |
[拡張子がtvhのファイル]
[VARIABLE_OUTPUT1] |