オープンJavaフレームワークを使用する場合の基本的な構成について説明します。
基本的な構成は、以下の6パターンがあります。
項番 | パターン | 説明 | 選択のポイント |
---|---|---|---|
1 | TERASOLUNAとMyBatisを使用する構成 | TERASOLUNA Server Framework for Java (5.x)を使用する場合で、データベースアクセス層にMyBatisを使用した構成です。 | 拡張性・保守性を考慮したアプリケーション構造を新規に作成する場合、かつデータベースアクセスでSQLによる細かな制御が必要な場合に選択します。 |
2 | TERASOLUNAとJPAを使用する構成 | TERASOLUNA Server Framework for Java (5.x)を使用する場合で、データベースアクセス層にJPAを使用した構成です。 | 拡張性・保守性を考慮したアプリケーション構造を新規に作成する場合、かつデータベースアクセスでJPAによる標準的なコーディングをしたい場合に選択します。 |
3 | Spring Frameworkだけを使用する構成 | プレゼンテーション層にSpring-MVC機能を使用して、ビジネスロジック層ではSpring FrameworkのDI機能やAOP機能、データベースアクセス層ではSpring FrameworkのJPA連携やJDBC連携を利用する構成です。 | TERASOLUNAの構造に縛られずSpring Frameworkを利用したい場合で、既存のデータベースアクセス処理がある場合やデータベースのテーブル構造が比較的単純な場合に選択します。 |
4 | Spring Batchを使用する構成 | Spring BatchのBatchJobでBatchアプリケーションを実行する場合の構成です。 | ジョブスケジューラからBatchアプリケーションを実行させる場合に選択します。 |
5 | Spring FrameworkとSpring Batchを使用する構成 | Spring BatchのJobをWebアプリケーションから実行する場合の構成です。 | Java EE 7上で動作するSpring FrameworkのWebアプリケーションからSpring BatchのJobを実行させる場合に選択します。 |
6 | MyBatisだけを使用する構成 | MyBatisのO/Rマッピング機能だけを使用する構成です。 | プレゼンテーション層にSpring Frameworkを使用せずにユーザー独自で作成した場合や、EJBのSession BeanからMyBatisのO/Rマッピング機能を使用する場合などに選択します。 |
7 | Spring FrameworkとMyBatisを使用する構成 | プレゼンテーション層にSpring-MVC機能を使用して、ビジネスロジック層でSpring FrameworkのDI機能やAOP機能を利用する場合で、データベースアクセス層でMyBatisのO/Rマッピング機能を使用する構成です。 | TERASOLUNAの構造に縛られずSpring Frameworkを利用したい場合で、データベースアクセスでSQLによる細かな制御が必要な場合に選択します。 |
8 | Strutsだけを使用する構成 | Strutsを使用したWebアプリケーションの構成です。 | 既存Strutsアプリケーションからの移行の場合に選択します。 |
一貫したログ機能でInterstage Java EE7上ではログの出力先を高信頼性ログにすることはできません。一貫したログ機能については“Interstage Business Application Server オープンJavaフレームワーク ユーザーズガイド”を参照してください。
Spring FrameworkとMyBatisを連携させる方法については、“5.4.5.2 MyBatisを使用するSpring Frameworkのアプリケーションの作成”を参照してください。