SAP ERP ジョブ連携 動作設定では、必要に応じて以下のファイルを作成します。なお、デフォルトの設定で問題なければ、ファイルの作成は不要です。
定義ファイル名
r3job.conf |
定義ファイルの格納場所
SAP ERP ジョブ連携が導入されているサーバの任意の場所。
ただし、ファイル名(r3job.conf)長を含むフルパスでのパス名長は、最大で259バイトまでです。
定義ファイルの記載例
定義ファイルの記載例(V13.8.0以前との互換設定にする場合)を以下に示します。
PROT_NEW=SN1 |
r3job.confの詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
MSGTYPE情報を出力する設定をした場合、r3execコマンドで指定したユーザ出口に、XMIログに加えてMSGTYPE情報が渡されます。また、ジョブが終了した後には、前回履歴でXMIログに加えてMSGTYPE情報を確認することができます。
接続先システムごとに、MSGTYPE情報を出力するかどうかを設定します。
[前回履歴の例]
MSGTYPEが出力された前回履歴の例を以下に示します。
importing NUMBER : 0 TYPE : ID : NUMBER : 000 MESSAGE : LOG_NO : LOG_MSG_NO : 000000 MESSAGE_V1 : MESSAGE_V2 : MESSAGE_V3 : MESSAGE_V4 : PARAMETER : ROW : 0 FIELD : SYSTEM : TRANSLATED : TRUNCATED : tables LOG : 0 lines tables JOB_PROTOCOL : Total 3 lines ENTERTIME : 110458 ENTERDATE : 20170606 MSGID : 00 MSGNO : 516 MSGTYPE : S
TEXT : ジョブが開始されました RABAXKEY : RABAXKEYLN : 0 MSGV1 : (以降省略)
[記述形式]
MSGTYPEを取得したい接続先システムごとに以下のようにr3job.confファイル内に登録します。MSGTYPEを取得する必要がない接続先システムについては、定義する必要はありません。
PROT_NEW=接続先システム定義名1 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
注意
MSGTYPE情報を取得するためには、SAP ERP システム側において、以下のサービスパックが適用されている必要があります。
6.20 SAPKB62021
サービスパックについては、SAP社の公式サイトを確認してください。
デフォルトでパスワードの英大文字・小文字を区別します。英大文字・小文字の区別をしたくない場合の設定について説明します。
[記述形式]
パスワードの大文字・小文字の区別をしない(V13.8.0以前との互換)設定にする場合は、r3job.confファイル内に下記を記載します。複数行記載した場合、2つめ以降は無視されます。
PASSWD_ULCASE=OFF |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。