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Systemwalker Operation Manager Systemwalker for ERPパッケージジョブ連携ガイド SAP ERP編
FUJITSU Software

3.7.1 SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイルの定義

SAP ERP ジョブ連携 動作設定では、必要に応じて以下のファイルを作成します。なお、デフォルトの設定で問題なければ、ファイルの作成は不要です。

定義ファイル名

r3job.conf

定義ファイルの格納場所

SAP ERP ジョブ連携が導入されているサーバの任意の場所。

ただし、ファイル名(r3job.conf)長を含むフルパスでのパス名長は、最大で259バイトまでです。

定義ファイルの記載例

定義ファイルの記載例(V13.8.0以前との互換設定にする場合)を以下に示します。

PROT_NEW=SN1
PASSWD_ULCASE=OFF
XBP_VERSION=1.0

r3job.confの詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。

3.7.1.1 MSGTYPE情報を出力する設定

MSGTYPE情報を出力する設定をした場合、r3execコマンドで指定したユーザ出口に、XMIログに加えてMSGTYPE情報が渡されます。また、ジョブが終了した後には、前回履歴でXMIログに加えてMSGTYPE情報を確認することができます。

接続先システムごとに、MSGTYPE情報を出力するかどうかを設定します。

[前回履歴の例]

MSGTYPEが出力された前回履歴の例を以下に示します。

      importing
        NUMBER                           : 0
          TYPE                           : 
          ID                             : 
          NUMBER                         : 000
          MESSAGE                        : 
          LOG_NO                         : 
          LOG_MSG_NO                     : 000000
          MESSAGE_V1                     : 
          MESSAGE_V2                     : 
          MESSAGE_V3                     : 
          MESSAGE_V4                     : 
          PARAMETER                      : 
          ROW                            : 0
          FIELD                          : 
          SYSTEM                         : 

        TRANSLATED                       : 
        TRUNCATED                        : 
      tables
        LOG                              : 0 lines

      tables
        JOB_PROTOCOL                     : Total 3 lines

          ENTERTIME                      : 110458
          ENTERDATE                      : 20170606
          MSGID                          : 00
          MSGNO                          : 516
          MSGTYPE                        : S
TEXT : ジョブが開始されました RABAXKEY : RABAXKEYLN : 0 MSGV1 : (以降省略)

[記述形式]

MSGTYPEを取得したい接続先システムごとに以下のようにr3job.confファイル内に登録します。MSGTYPEを取得する必要がない接続先システムについては、定義する必要はありません。

PROT_NEW=接続先システム定義名1
PROT_NEW=接続先システム定義名2

記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。

注意

MSGTYPE情報を取得するためには、SAP ERP システム側において、以下のサービスパックが適用されている必要があります。

  • 6.20 SAPKB62021

サービスパックについては、SAP社の公式サイトを確認してください。

3.7.1.2 パスワードの英大文字・小文字を区別しない場合の設定

デフォルトでパスワードの英大文字・小文字を区別します。英大文字・小文字の区別をしたくない場合の設定について説明します。

[記述形式]

パスワードの大文字・小文字の区別をしない(V13.8.0以前との互換)設定にする場合は、r3job.confファイル内に下記を記載します。複数行記載した場合、2つめ以降は無視されます。

PASSWD_ULCASE=OFF

記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。