本節では、Job Designerの各ワークシートにおける基本的な操作方法、注意事項について説明します。
Job Designerは、基本的にExcelの機能を利用できますが、メニューのプルダウンメニューで動作上、必要のない項目はグレーアウトして選択できないようになっています。
ワークシートでの入力
“/”キーがファイルメニューのショートカットキーになっている場合があります。このため、ディレクトリの入力フィールドなどの先頭に“/”を入力する時は、F2キーを押下するなど入力可能にしてから入力してください。
プルダウンメニューから選択後に、当該フィールドを削除して空白にしたい場合は、“Delete”キーを押下してください。
入力フィールドでは、カット&ペーストはできません。
コピー&ペーストは、一括編集シート/一括編集(ジョブ情報)シートの入力フィールドで可能です。貼り付け(ペースト)時の動作は以下となります
貼り付け(ペースト)後のセルはフォントや文字サイズなども複写(コピー)元のセルに依存します。また、複写(コピー)元のセルがロック状態の場合、Job Designerに貼り付け(ペースト)後はセルが選択不可になります。
Job Designerのブックと異なるブックで複写(コピー)したセルを、Job Designerのブックにそのまま貼り付け(ペースト)しないでください。通常、Excelのセルは[セルの書式設定]-[保護]で“ロック”が指定されています。このロックが設定されているセルをJob Designerに貼り付けると、Job Designerではロック機能が有効になっているため、貼り付けられたセルがロック状態となり変更できなくなります。あらかじめ複写(コピー)元のセルのロック設定を解除して、複写(コピー)および貼り付け(ペースト)を行ってください。
貼り付け(ペースト)範囲に網掛けセルや、選択不可のセルが含まれる場合は、エラーとなり、複写(コピー)データは貼り付けられません。
貼り付け(ペースト)範囲に非表示セルが含まれる場合は、非表示セルにも複写(コピー)データが貼り付けられます。(セルは非表示のままです。)
貼り付け(ペースト)範囲にリスト選択セルや、ポップアップダイアログによる条件選択セルが含まれる場合も、複写(コピー)データは貼り付けられますが、複写(コピー)データがセルの選択条件以外のデータの場合、網掛けセルの制御などの動作がされない場合があります。
上記のような問題が発生した場合は、上書き保存はしない、または付録B Job Designerの修復を実施してください。
コピーしたいフィールドを選択し、その右下にマウスカーソルを移動させ、“+”表示させてそのまま下側に移動させることで、同じ内容をコピーしたり、数字の連番でコピーしたりできます。
入力セルに、「文字列@文字列」の形式を入力した場合、当該セルがハイパーリンクの指定となります。Job Designerの動作には影響はありませんが、見た目上問題がある場合は、上書き保存はしない、または付録B Job Designerの修復を実施してください。
ジョブフロー、ジョブネットフローの編集
ジョブフロー、ジョブネットフローのワークシートを、確認用としてワークシート単位でコピーすることができます。ワークシートのコピーは、ワークシートのタブをマウスで右クリックして表示されるポップアップメニューより実施してください。
ジョブフロー、ジョブネットフローのワークシートにExcelの機能を利用してコメントを記述することができます。ワークシート上に直接記述したり、吹き出しを加えて記述したりできます。以下に例を示します。
ジョブフロー、ジョブネットフローのワークシートでは、ジョブおよびジョブネットのボックスをマウスで移動させて編集できます。この時、接続されている線も同時に移動します。以下のように編集できます。
注意
Job Designerは、Excelマクロ(VBA)を使用して作成されています。マクロの編集などは実施しないでください。
Job Designerは、標準サイズは1024×768の解像度で作成してあります。利用するパソコンの画面解像度に合わせてズームを変更してください。デフォルト値は100%です。
一括編集ワークシートの入力項目のタイトルに赤い三角形の表示があります。これは、入力フィールドの説明用のコメント表示です。
印刷は、A4、A3の縦、横でレイアウト選択が可能ですが、プリンタの機種によって境界がずれる場合がありますので、印刷レイアウトを確認してから印刷してください。
コントロールツールボックスのコードの表示をした場合、Excelのエラーが発生する場合がありますが、Job Designerの動作には影響ありません。
Job Designer起動時、マクロを有効にするか否かのダイアログが出力される場合がありますが、必ず「マクロを有効にする」をクリックしてください。「マクロを無効にします」をクリックした場合は、Job Designerの動作保証はできなくなります。なお、Excelのセキュリティレベルの設定は[開発]リボン-[マクロのセキュリティ]で設定できます。
作成されるCSVファイルの文字はSystemwalker Operation Managerで使用できる文字でも使用できない場合があります。使用できる文字種は項目によって違うため、詳細は“第3章 操作方法”を参照してください。
Job Designerのワークシート名を変更しないでださい。Job Designerの動作保証はできなくなります。