Oracle VM Server for SPARC環境におけるPRIMECLUSTERシステムの設計例です。設計の際には参考にしてください。
■システム構成
図14.1 システム構成例
■使用ハードウェア
SPARC M10-4
■使用ソフトウェア
Solaris 11
Enhanced Support Facility 3.2
PRIMECLUSTER 4.3
Oracle VM Server for SPARC Manager Software 1.0.3
Internet Explorer 9(運用管理PCにインストール)
Java(TM) 2 Platform Standard Edition Runtime Environment Version 6(運用管理PCにインストール)
■共用ディスクアレイ装置設定
装置名 | LU 数 | RAIDグループ数 | RAIDレベル | サイズ |
---|---|---|---|---|
ETERNUS DX8100 S2 (FC) | 4 | 1 | 5 | 248.2GB |
注意
ディスクアレイ装置をUNIXで使用するためには、事前にformat(1M)を使用したディスクのフォーマットを行う必要があります。
クラスタシステム構築作業の一環としてディスクアレイ装置のフォーマットを行う場合は、フォーマットに必要な時間を考慮に入れた作業時間の見積もりを行ってください。
■仮想ネットワーク設定例
ノード | 制御ドメイン名 | 物理NIC名 | 仮想スイッチ名 | ゲストドメイン名 | 仮想NIC名 |
---|---|---|---|---|---|
primecl01 | primary | e1000g0 | primary-vsw0 | guest01 | vnet0 |
e1000g1 | primary-vsw1 | guest01 | vnet1 | ||
primecl02 | primary | e1000g0 | primary-vsw0 | guest02 | vnet0 |
e1000g1 | primary-vsw1 | guest02 | vnet1 |
制御ドメインでは物理NIC e1000g0、e1000g1を用いて仮想スイッチprimary-vsw0、primary-vsw1を作成し、ゲストドメインで使用する仮想NICとしてvnet0、vnet1を追加します。各々のドメインではGLSにより仮想NICを冗長化します。GLSで冗長化する仮想NICには制御ドメインではvsw0、vsw1を、ゲストドメインではvnet0、vnet1を指定します。
注意
仮想ネットワークの設定は制御ドメインにおいて、ldm(1M)コマンドを使用して行います。
仮想ネットワークで使用するネットワークアダプタはGLDv3に準拠している必要があります。