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Interstage Application Server V12.1.0 移行ガイド
FUJITSU Software

6.4.12 INTERSTAGE Application Server V3.xからの移行

INTERSTAGE Application Server V3.x(INTERSTAGE V3.x)のCORBAサービス環境を移行するための手順、および注意事項について説明します。
なお、Interstage Application Server V5.1以降の変更内容については各VLの記事を参照してください。


バックアップコマンドの移行

INTERSTAGE V3.x Enterprise Edition 又はINTERSTAGE V3.x Standard Editionのバックアップコマンドを使用してCORBAサービス資源を移行するための手順について説明します。


使用するコマンド

機能

コマンド

CORBAサービス資源(インタフェースリポジトリ以外)のバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\odbkup.exe

インタフェースリポジトリ環境情報ファイルのバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\irbkup.exe

インタフェースリポジトリデータファイルのバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\obfbkup.exe

CORBAサービス資源のリストア

C:\Interstage\ODWIN\bin\odrestoresys.exe

上記のコマンドは、CORBAサービス(「OD_start」)が停止している状態で実行する必要があります。コントロールパネルの「サービス」でサービスの状態を確認してください。


機能

コマンド

CORBAサービス資源(インタフェースリポジトリ以外)のバックアップ

/opt/FSUNod/bin/odbkup

インタフェースリポジトリ環境情報ファイルのバックアップ

/opt/FSUNod/bin/irbkup

インタフェースリポジトリデータファイルのバックアップ

/opt/FSUNod/bin/obfbkup

CORBAサービス資源のリストア

/opt/FSUNod/bin/odrestoresys

上記のコマンドは、CORBAサービスが停止している状態で実行する必要があります。


INTERSTAGE V3.x環境のバックアップ方法

バックアップ先パスがX:\V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. バックアップ用フォルダを作成します。

    mkdir  X:\V3Backup
  2. odbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ以外の資源ファイルをバックアップします。

    odbkup  X:\V3Backup
  3. irbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ環境情報ファイルをバックアップします。

    irbkup  X:\V3Backup
  4. obfbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリデータファイルをバックアップします。

    obfbkup  X:\V3Backup
  5. CORBAサービスの環境情報が格納されたファイルをバックアップします(Interstage V3.1のみ)。

    • isinitコマンドで初期設定を行った場合

      copy  C:\INTERSTAGE\TD\var\iscom\isei_odenvfile  X:\V3Backup
      rename X:\V3Backup\isei_odenvfile  X:\V3Backup\odenvfile
    • CORBAサービス初期設定コマンド(odadmin_ex)で初期設定を行った場合

      copy  C:\INTERSTAGE\ODWIN\var\odenvfile  X:\V3Backup

INTERSTAGE V3.x環境のバックアップ方法

バックアップ先パスが/V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. バックアップ用ディレクトリを作成します。

    mkdir  /V3Backup
  2. odbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ以外の資源ファイルをバックアップします。

    odbkup  /V3Backup
  3. irbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ環境情報ファイルをバックアップします。

    irbkup  /V3Backup
  4. obfbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリデータファイルをバックアップします。

    obfbkup  /V3Backup
  5. CORBAサービスの環境情報が格納されたファイルをバックアップします(Interstage V3.1のみ)。

    • isinitコマンドで初期設定を行った場合:

      cp  /opt/FSUNtd/var/iscom/isei_odenvfile  /V3backup
      mv  /V3Backup/isei_odenvfile  /V3Backup/odenvfile
    • CORBAサービス初期設定コマンド(odadmin_ex)で初期設定を行った場合:

      cp  /opt/FSUNod/var/odenvfile  /V3Backup

本バージョン・レベルへのリストア方法

バックアップ先パスがX:\V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。

    odrestoresys  -r  -v3  X:\V3Backup

本バージョン・レベルへのリストア方法

バックアップ先パスが/V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。

    odrestoresys  -r  -v3  /V3Backup

移行時の注意事項


IDLコンパイラのJava言語生成物

Interstage V4.x以降のIDLコンパイラが生成するJava言語マッピングのスタブ・スケルトンでは、クライアントアプリケーションのin、inoutパラメタ、およびサーバアプリケーションのout、inoutパラメタ、復帰値において、以下のデータ型に「nullオブジェクト」が設定された場合、java.lang.NullPointerExceptionが通知されるようになりました。

INTERSTAGE V3.x以前のアプリケーションにおいて、転送対象のオブジェクトに「nullオブジェクト」を指定している場合は、「nullオブジェクト」を転送対象としないように修正してください。