JBKプラグインを使用するための環境設定の方法を説明します。
必要なソフトウェア
アプレットを実行するクライアント端末に、以下がインストールされている必要があります。
Webブラウザ
JDKまたはJRE
JBKプラグイン
これらの製品の実行環境の設定方法は、それぞれの製品の説明書を参照してください。
アプレットのクラスとHTMLファイルの格納
アプレットのクラスおよびアプレットを実行するためのHTMLファイルの格納方法は、ブラウザで通常アプレットを実行する場合の格納方法と同じです。アプレットの実行方法に応じて、以下のどちらかの方法で格納してください。
アプレットのクラスとHTMLファイルをWebサーバに格納します。アプレットはクライアント端末にダウンロードされて実行されます。
アプレットのクラスとHTMLファイルをクライアント端末に格納します。アプレットはクライアント端末のローカル環境内で実行されます。
JBKプラグインを使用する場合には、HTMLファイル内でアプレットを指定する部分に、JBKプラグイン用のタグを記述します。JBKプラグイン用のHTMLファイルの記述方法は、“2.2.4 HTMLファイルの作成”を参照してください。
環境変数の設定
JBKプラグインは、使用時にクライアント端末の以下の環境変数を使用します。すでに設定されている場合は、そのままでかまいません。
アプレットの実行に必要なJavaクラスがクライアント端末にインストールされている場合は、そのJavaクラスに対するクラスパスを追加してください。JBKプラグインは、デフォルトでは実行時にCLASSPATH環境変数を利用します。
Java VMを使用する場合のクラスパスの設定
Java VMが使用するクラスパスには、Java VMの起動に必要なブートストラップクラスパスと、アプレット実行のために指定するユーザクラスパスがあります。JBKプラグインは、実行時に内部で独自にブートストラップクラスパスを設定します。
独自に設定するブートストラップクラスパスの内容および設定順は以下のとおりです。
JBKプラグインのクラスをまとめたJARファイル
“(JBKインストールフォルダ)\classes\jbkplugin4.jar”のことです。
Java VMの起動オプションに“-Xbootclasspath”が指定されている場合:起動オプションに指定されたブートストラップクラスパス
Java VMの起動オプションに“-Xbootclasspath”が指定されていない場合:Java VMとして使用するJava SEのデフォルトのブートストラップクラスパス
Java SEのデフォルトのブートストラップクラスパスは、そのJava SEが使用する“resources.jar”、“rt.jar”、“sunrsasign.jar”、“jsse.jar”、“jce.jar”および“charsets.jar”へのパスとなります。
ユーザクラスパスには、以下が使用されます。
Java VMの起動オプションに“-classpath”あるいは“-cp”が指定されている場合
起動オプションに指定されたクラスパス
Java VMの起動オプションに“-classpath”あるいは“-cp”が指定されていない場合
環境変数“CLASSPATH”に設定されているクラスパス
Java Plug-inのように、環境変数“CLASSPATH”を使用しない場合はjbkplugin.propertiesファイルに以下のプロパティを設定することにより、環境変数“CLASSPATH”の設定を無効にできます。
jbk.plugin.sw.classpath.use_env=<環境変数“CLASSPATH”の使用> |
<環境変数“CLASSPATH”の使用>には、以下のどちらかを指定してください。
Java VMの起動時に環境変数“CLASSPATH”の設定を使用します。
Java VMの起動時に環境変数“CLASSPATH”の設定を使用しません。
なお、デフォルト状態では、jbk.plugin.sw.classpath.use_envの値はtrue(使用する)に設定されています。