本節では、ジョブスケジューラが提供するAPIについて説明します。
ジョブスケジューラAPI共通の動作環境および注意事項を以下に示します。
動作環境
当APIは、Systemwalker Operation Managerサーバ導入マシン上でのみ動作します。Systemwalker Operation Managerクライアントのみが導入されているマシン上では動作しません。
ジョブネット操作API、ジョブネット操作(起動パラメタ指定)API、グループ操作APIおよびジョブネット起動時刻変更APIは、Windows版、Solaris版、Linux版で使用できます。
ジョブネット操作API/EE、ジョブネット操作(起動パラメタ指定)API/EE、グループ操作API/EEおよびジョブネット起動時刻変更API/EEは、Windows版、Solaris版、Linux版で使用できます。
注意事項
コンパイル環境として、コンパイラは、VisualC++(バージョン2015)を、ランタイムライブラリは“マルチスレッド(DLL)”を使用してください。【Windows版】
LIBファイルおよびINCLUDEファイルは、同じバージョン/レベルで提供されたものを使用してください。
ジョブスケジューラAPIを、同一プロセス内の複数のスレッドから、同時に呼び出さないでください。
標準出力、標準エラー出力がクローズされている環境から、APIを実行しないでください。
ジョブスケジューラAPIは、Operation Managerサーバの処理と同期を取っていません。そのため、APIの完了は、サーバでの処理の完了を保証するものではありません。
また、APIが実行されてからサーバで処理が受け付けられるまで、若干のタイムラグが発生することがあります。
拡張ユーザ管理機能が有効な場合は、APIを実行したOSユーザにより、以下のようにアクセス権の認証が変わります。【UNIX版】
実行したOSユーザがシステム管理者の場合
Operation Managerの管理者の権限(すべてのプロジェクトに対して更新権あり)で実行されます。
実行したOSユーザがプロジェクトの所有者の場合
所有者となっているプロジェクトに対して更新権を持っているものとして実行されます。
実行したOSユーザがシステム管理者でなく、かつ、プロジェクトの所有者でない場合
プロジェクトにアクセス権を持つすべてのOperation Managerユーザに対応するOSユーザの中に、APIを実行したOSユーザが含まれ、権限があれば、APIは実行されます。APIを実行したOSユーザが複数のOperation Managerユーザに対応づけられている場合、OSユーザは、対応づけられた複数のOperation Managerユーザのアクセス権の中で一番強い権限(更新権>登録権・操作権>参照権)を持ちます。なお、OSユーザに対応づけられたOperation Managerユーザに、登録権と操作権が設定されている場合、OSユーザは、両方の権限を持ちます。
Systemwalker認証リポジトリが有効な場合は、APIを実行したOSユーザにより、以下のようにアクセス権の認証が変わります。
実行したOSユーザがシステム管理者の場合
Operation Managerの管理者の権限(すべてのプロジェクトに対して更新権あり)で実行されます。
実行したOSユーザがプロジェクトの所有者の場合
所有者となっているプロジェクトに対して更新権を持っているものとして実行されます。
実行したOSユーザがシステム管理者でなく、かつ、プロジェクトの所有者でない場合
実行したOSユーザのプロジェクトに対するアクセス権(更新権・登録権・操作権・参照権)に従い、権限があれば、APIは実行されます。