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Systemwalker Operation Manager  リファレンス集
FUJITSU Software

4.24 chkfile / jobschchkfileコマンド

記述形式

【Windows版】

chkfile [-fwait [-sw]] [-fdelete [-sd]] [-fsize|-fupdate] [-i 監視間隔] [-a] ドライブ:ファイル名

chkfile [-wait|-update[-d:yyyymmdd][-t:hhmm]|-delete] [-i 監視間隔] {ドライブ:ファイル名|-file:ドライブ:リストファイル名 [-AND|-OR]}

chkfile [-z] ドライブ:ファイル名

【UNIX版】

jobschchkfile [-fwait [-sw]] [-fdelete [-sd]] [-fsize|-fupdate] [-i 監視間隔] ファイル名

jobschchkfile [-wait|-update[-d:yyyymmdd] [-t:hhmm]|-delete] [-i 監視間隔] {ファイル名|-file:リストファイル名 [-AND|-OR]}

jobschchkfile [-z] ファイル名

機能説明

ファイルの有無の確認、およびファイルの作成/更新/削除/サイズ変更を待つためのコマンドです。

オプション

-fwait

ファイルが存在しない場合は、作成されるまで待ちます。コマンドの開始時点でファイルが存在した場合は復帰しません。一度ファイルが削除された状態が確認され、再度作成されると復帰します。

-fdelete、-fupdate、-fsizeと組み合わせて待ち合わせることもできます。組み合わせた場合は、いずれかの条件を満たしたときに復帰します。

-sw

-fwaitとともに指定します。

指定すると、コマンドの開始時点でファイルが存在した場合にすぐに復帰します。

-fdelete

ファイルが存在する場合は、ファイルが削除されるまで待ちます。コマンドの開始時点でファイルが存在しなかった場合は復帰しません。一度ファイルが作成された状態が確認され、再度削除されると復帰します。

-fwait、-fupdate、-fsizeと組み合わせて待ち合わせることもできます。組み合わせた場合は、いずれかの条件を満たしたときに復帰します。

-sd

-fdeleteとともに指定します。

指定すると、コマンドの開始時点でファイルが存在しなかった場合にすぐに復帰します。

-fupdate

ファイルが存在した場合は、更新日付が変更されるまで待ちます。コマンドの開始時点でファイルが存在しなかった場合は、ファイルが作成されても復帰しません。一度ファイルが作成された状態が確認され、その後更新日付が更新された状態が確認されると復帰します。

-fwait、-fdeleteと組み合わせて待ち合わせることもできます。組み合わせた場合は、いずれかの条件を満たしたときに復帰します。-fsizeと組み合わせることはできません。

-fsize

ファイルのサイズが増減されるまで待ちます。ファイルが作成されたり削除されたりしても復帰しません。ファイルが更新されても、サイズに増減がない場合は復帰しません。サイズに増減がない更新を待ち合わせたい場合は、-fupdateを使用してください。

-fwait、-fdeleteと組み合わせて待ち合わせることもできます。組み合わせた場合は、いずれかの条件を満たしたときに復帰します。-fupdateと組み合わせることはできません。

-wait

ファイルが存在しない場合は、作成されるまで待ちます。コマンドの開始時点でファイルが存在した場合は、すぐに復帰します。

-delete、-update、-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsizeと組み合わせて待ち合わせることはできません。

-delete

ファイルが存在する場合は、ファイルが削除されるまで待ちます。コマンドの開始時点でファイルが存在しなかった場合は、すぐに復帰します。

-wait、-update、-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsizeと組み合わせて待ち合わせることはできません。

-update

ファイルが存在しない場合は、作成されるまで待ちます。

ファイルが存在した場合は、更新日付が変更されるまで待ちます。

-wait、-delete、-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsizeと組み合わせて待ち合わせることはできません。

-d:yyyymmdd

-updateとともに指定します。

ファイルが更新されたと判断する基準の年月日を指定します。

例えば2014年6月5日の場合は、-d:20140605と指定します。

省略された場合は、現在の年月日以降となります。

-t:hhmm

-updateとともに指定します。

ファイルが更新されたと判断する基準の時分を指定します。

例えば13時35分の場合は、-t:1335と指定します。

省略された場合は、現在の時刻以降となります。

-i 監視間隔

ファイルの状態を確認する間隔を1秒~3600秒で指定します。省略された場合は、1秒間隔で確認します。

-a【Windows版】

-fwait、-fupdate、-fsizeとともに使用します。

ファイルの状態を確認する際、対象のファイルが他のプログラムからアクセスされなくなるまで待ちます。例えば、-fwaitでファイルが作成されるまで待つ場合、他のプログラムがファイルを作成中(アクセス中)であれば本コマンドは終了しません。次の監視間隔後の状態確認でファイルが作成済で、他のプログラムからアクセスされなくなっていたら終了します。

-z

ファイルの有無を確認し、ファイルが存在しなければ復帰値0で終了します。本オプションを指定せずにファイルの有無を確認した場合、ファイルが存在すれば復帰値0で終了します。

ドライブ:ファイル名【Windows版】

対象とするファイル名をフルパスで指定します。

-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsize、-wait、-delete、-updateのいずれのオプションもない場合は、有無を確認するファイル名を指定します。

-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsizeを指定した場合、ファイル名の一部または全体にワイルドカード“*”を使用することも可能です。ワイルドカードはファイル名だけに指定できます。ドライブ名やディレクトリ名には指定できません。

ファイル名【UNIX版】

対象とするファイル名を、フルパスで指定します。

-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsize、-wait、-delete、-updateのいずれのオプションもない場合は、有無を確認するファイル名を指定します。

-fwait、-fdelete、-fupdate、-fsizeを指定した場合は、ファイル名の一部または全体にワイルドカード“*”を使用することも可能です。ただし、ワイルドカード“*”は、シェルによって特別な意味を持つ文字であるため、ワイルドカードを使用する場合は、“*”の直前にバックスラッシュ“\”を記述してください。ワイルドカードはファイル名だけに指定できます。ディレクトリ名には指定できません。

-file:ドライブ:リストファイル名【Windows版】

-wait、-delete、-updateとともに使用します。

対象とするファイルを定義したファイル(リストファイル)名を指定します。

-wait、-delete、-updateのいずれのオプションもない場合は、有無を確認するファイル名を記述したファイル名を指定します。

なお、リストファイルには、複数のファイル名を記述することができます。

リストファイル名にはワイルドカードを指定できません。リストファイル名に記述するファイル名にもワイルドカードは指定できません。

-file:リストファイル名【UNIX版】

-wait、-delete、-updateとともに使用します。

対象とするファイルを定義したファイル(リストファイル)名を指定します。

-wait、-delete、-updateのいずれのオプションもない場合は、有無を確認するファイル名を記述したファイル名を指定します。

なお、リストファイルには、複数のファイル名を記述することができます。

リストファイル名にはワイルドカードを指定できません。リストファイル名に記述するファイル名にもワイルドカードは指定できません。

-AND|OR

-fileオプションでリストファイル名を指定した場合に、リストファイル中のすべてのファイルを対象にするか、任意の1ファイルを対象にするかを指定します。

省略するとリストファイル中のすべてファイルが対象となります。-wait、-delete、-updateの各オプションにおける動作を以下に示します。

復帰値

復帰値

意味

0

ファイルが作成/更新/削除されました。

または、-zオプションの指定がないときにファイルが存在しました。

または、-zオプションの指定があるときにファイルが存在しませんでした。

1

-zオプションの指定がないときにファイルが存在しませんでした。

または、-zオプションの指定があるときにファイルが存在しました。

10

内部エラーが発生しました。

コマンド格納場所

Windows

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin

Solaris
HP-UX
AIX
Linux

/usr/bin

使用例1

使用例2

d:\temp\list_file内に記述されているすべてのファイル(c:\a.txt, d:\b.txt, d:\c.txt)が、2014年12月5日13時30分以降に更新されるのを待つ例【Windows版】

chkfile -update -d:20141205 -t:1330 -file:d:\temp\list_file -AND

[リストファイル“d:\temp\list_file”の記載例]

c:\a.txt
d:\b.txt
d:\c.txt

/var/tmp/list_file内に記述されているすべてのファイル(/home/a.dat, /home/b.dat, /home/c.dat)が、2014年12月5日13時30分以降に更新されるのを待つ例【UNIX版】

jobschchkfile -update -d:20141205 -t:1330 -file:/var/tmp/list_file -AND

[リストファイル“/var/tmp/list_file”の記載例]

/home/a.dat
/home/b.dat
/home/c.dat

参考

ジョブとして登録する

ファイル作成/更新/削除/サイズ変更を契機としてジョブネットを自動起動させる場合、chkfileコマンドやjobschchkfileコマンドをジョブとしてスケジュールします。ジョブネット内の先頭ジョブとして登録することにより、ファイル作成/更新/削除/サイズ変更を待ち合わせて後続の処理を行うことができます。

実行結果/出力形式

注意事項