【名前】
resethanet - 仮想インタフェース構成情報の初期化および伝送路二重化機能の再起動
【形式】
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/resethanet -i | -s
【機能説明】
resethanetコマンドは、仮想インタフェース構成情報の初期化および伝送路二重化機能の再起動を行います。初期化される情報は以下のとおりです。
サブネットマスク (hanetmaskコマンドにより設定された定義情報)
仮想インタフェース構成情報 (hanetconfigコマンドにより設定された定義情報)
監視先情報 (hanetpollコマンドにより設定された定義情報)
仮想ゲートウェイ情報 (hanetgwコマンドにより設定された定義情報)
ネットワーク監視機能の設定情報 (hanetpathmonコマンドにより設定された定義情報)
なお、通信相手ホスト監視情報 (hanetobserv createコマンドにより設定された定義情報)、hanetpoll onコマンドにより設定されたパラメタ、hanetparamコマンドおよびhanetobserv paramコマンドにより変更したパラメタについては初期化対象外となります。
【オプション】
以下のオプションを指定します。
-i
仮想インタフェースの構成情報を初期化する場合に指定します。
本オプションは、運用中の伝送路二重化機能の使用を中止するか、または仮想インタフェースの構成情報を新規に再作成する場合以外には指定しないでください。なお、該当システムで仮想インタフェースがクラスタのリソースとして1つでも登録されている場合、初期化を行うことはできません。
-s
伝送路二重化機能の再起動を行う場合に指定します。
本オプションは、仮想インタフェースの構成情報を変更した際、システムのリブートをすることなく変更した設定内容を有効にすることができます。但し、該当システムでPRIMECLUSTER運用時にRMSが起動されている場合、再起動を行うことはできません。
【注意事項】
本コマンドで構成情報の初期化を行った場合、初期化を行う直前の状態には戻すことができません。初期化を行う場合は、必要に応じてhanetbackupコマンドで退避を行うことを推奨します。
本コマンドの実行は、必ずRMSを停止させてから行ってください。
運用中にresethanet -sコマンドを実行した場合、すべての仮想インタフェースが再活性化されることで一時的にユーザアプリケーションの通信が途絶えることがあります。
仮想NIC方式で使用する仮想インタフェースに仮想ブリッジが接続されている場合は、ブリッジの接続を解除してから本コマンドを実行してください。
シングル構成における仮想NIC方式の仮想インタフェースは再起動されません。活性化状態の仮想インタフェースの設定を変更する場合は、stphanetコマンドで仮想インタフェースを非活性化後、strhanetコマンドで活性化してください。
【使用例】
仮想インタフェースの構成情報を初期化する場合の例を以下に示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/resethanet -i |
伝送路二重化機能の再起動をする場合の例を以下に示します。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/resethanet -s |