手順
インフラ管理者はメール通知により、セキュリティリスクが検出されたことを認識します。
本製品のマネージャーは以下のサーバからの通知に従い、セキュリティリスクが発生したL-Serverを設定内容に従い自動的にネットワーク切替えを実施し、L-Serverを検疫ネットワークに隔離します。
Trend Micro Policy Manager
注意
センサーからTrend Micro Policy Managerに通知された以下のセキュリティリスクについては、セキュリティリスクに対応するActionのステータスがPendingになり、Actionの適用による本製品のマネージャーへの自動的な通知が行われません。
複数の端末からのC&Cコールバック通信の宛先が同一のIPアドレスである場合
単一の端末から複数の脅威検知をした場合
それらのセキュリティリスクについては、ウイルス対策製品の設定に誤りがあるため、「2.1 検疫ネットワークへの自動隔離機能を利用するための事前準備」に沿って設定を見直してください。
Trend Micro Policy Managerのwebコンソールに出力される情報を参考にして、手動で対処したうえで、Actionに対して[Check]を選択することによりActionの適用を回避してください。
Actionに対して[Enforce]を選択し、Actionの適用を実施すると、L-Serverの検疫ネットワークへの隔離が失敗する場合があります。
センサーからTrend Micro Policy Managerに通知されたセキュリティリスクに対応するActionの適用に失敗した場合、「3.2.2.1 センサーからTrend Micro Policy Managerに通知されたセキュリティリスクに対応するActionの適用に失敗した場合の対処」を参照してください。
インフラ管理者は、以下のすべての条件を満たしていることを確認します。
GUI(RORコンソール)からL-Serverのネットワークが検疫ネットワークに切り替わったことおよびL-ServerのIPアドレスを確認します。
GUI(RORコンソール)で、エラーメッセージが発生していないこと
本製品のマネージャーが停止していないこと
条件を満たしていない場合には、以下の手順を実施してください。
接続ネットワークの切替え
仮想PCの場合
仮想化管理製品を操作し、仮想PCの仮想NICの接続ネットワークを検疫ネットワークに切り替えてください。
SBCサーバの場合
物理サーバに隣接するスイッチを操作し(VLANを変更)、物理サーバの接続ネットワークを検疫ネットワークに切り替えてください。
検疫ネットワークへの切替え
該当L-Serverに対してrcxadm avmgr quarantineコマンドにより検疫ネットワークへの切替え操作を実施してください。
注意
手順を実施する前に「3.2.2 セキュリティリスク解消時の運用手順【Trend Micro PM】」を実施した場合、以下のネットワーク情報に不整合が発生する場合があります。
仮想PCと本製品の管理情報
SBCサーバと本製品の管理情報
SBCサーバの場合、検疫ネットワークに切り替わると、GUI(RORコンソール)上では、サーバのステータスがunknownになります。
参考
本機能のネットワーク切替えでエラーが発生した場合、仮想PC・SBCサーバの状態によって振る舞いが異なります。
仮想PCの場合
仮想PCの仮想NICが検疫ネットワークへ切り替えられている場合
感染拡大防止のため、仮想PCの仮想NICの接続ネットワークは検疫ネットワークのままとなります。仮想L-ServerのNICの接続ネットワークは運用ネットワークに戻ります。
仮想PCの仮想NICが検疫ネットワークへの切り替えられていない場合
仮想L-ServerのNICの接続ネットワークは運用ネットワークに戻ります。
SBCサーバの場合
SBCサーバのNICが検疫ネットワークへ切り替えられている場合
感染拡大防止のため、SBCサーバのNICの接続ネットワークは検疫ネットワークのままとなります。物理L-ServerのNICの接続ネットワークは運用ネットワークに戻ります。
SBCサーバのNICが検疫ネットワークへの切り替えられていない場合
物理L-ServerのNICの接続ネットワークは運用ネットワークに戻ります。
セキュリティリスクが発生した環境は、利用できなくなります。
仮想PCの場合、インフラ管理者に依頼することで、他の仮想PCを利用できます。
インフラ管理者は、セキュリティリスクが発生した仮想PC・SBCサーバのコンソールを開いて以下の検疫処理を実施します。
手順3.で確認したL-ServerのIPアドレスおよびネットワーク情報に合わせて、OSのネットワーク設定を変更してください。
ウイルス対策製品のマニュアルに従って対処を実施し、その後、ウイルススキャンを実施します。ウイルスが検出されないことを確認します。