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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 設計ガイド
FUJITSU Software

E.1.2 サーバの事前準備

第8章 サーバ環境の決定と設定」の作業に加えて、以下の作業が必要です。

詳細は、VMwareのマニュアルを参照してください。

参考

クラスタを越えた移動(マイグレーション)を行う場合、VMwareではリソースプールを越えた移動(マイグレーション)になります。本製品では、VMwareのリソースプールは管理していないため、移動(マイグレーション)は同一のクラスタ(同一のリソースプール)内となります。なお、VMwareのリソースプールについては、ヴイエムウェア社の「vSphere リソース管理ガイド」を参照してください。

以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

URL: http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pubs.html


Auto Deployを使用してVMホストを構築する場合

  1. Auto Deployサーバのセットアップ

    Auto Deployサーバをセットアップします。
    詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

  2. DHCPサーバの構築

    管理サーバ以外にサーバを用意し、Auto Deploy機能で使用するDHCPサーバをセットアップします。
    Auto DeployなどのDHCPプロトコルを利用したネットワークブートサービス使用して構築するVMホストだけに、DHCPサーバがIPアドレスを割り当てるように設定します。
    詳細は、使用するDHCPサーバのマニュアルを参照してください。

  3. TFTPサーバの構築

    管理サーバ以外にサーバを用意し、Auto Deploy機能で使用するTFTPサーバをセットアップします。
    詳細は、使用するTFTPサーバのマニュアルを参照してください。

  4. VMホストのセットアップ

    物理L-Serverに対してVMホストをセットアップします。
    「導入ガイド CE」の「付録A 物理L-Serverに対するVMホストの導入」を参照して、VMホストをセットアップしてください。

    ポイント

    • 各L-Server作成時には、ダンプ領域用ディスクを用意してください。

      ディスク1本はほかのL-Serverとは共有しないディスクを指定して用意してください。
      このディスクにはVMware ESXiのダンプ領域を作成してください。

    • Auto Deployを使用する1台目のL-Serverに対して、VMゲストを格納するディスクは、必要な容量と本数だけほかのL-Serverと共有するディスクを用意してください。

      2台以上L-Serverがある場合、1台目のL-Serverに接続したVMゲストを格納するディスクを指定して用意してください。

      このディスクにはVMFSの領域を作成して、データストアに利用してください。

    • Auto Deployを使用してVMホストを構築する場合、I/O仮想化にVIOM/ISMを使用してください。

    注意

    HBA address renameは、PXEブートを必要とするため、同じPXEブートを使用するAuto Deployと併用できません。


VMホストとしてVMware vSphere 6以降を利用する場合

VMホストのメモリ容量は、VMホストで動作するすべてのVMゲストのメモリ容量に、オーバーヘッドメモリを含めて見積ってください。

VMゲストのオーバーヘッドメモリサイズを見積もる際は、以下のURLを参照してください。

VMware社のサイト

URL:
https://pubs.vmware.com/vsphere-65/topic/com.vmware.vsphere.resmgmt.doc/GUID-B42C72C1-F8D5-40DC-93D1-FB31849B1114.html


VMware VSANまたはVMware vSphere 6.5以降でVMware vSphereの仮想L-Serverのコンソール接続を利用する場合の設定

VMware vSphere PowerCLI 6.0以降を導入して、VMware PowerCLI (32-Bit)が起動することを確認してください。

詳細は、VMware vSphere PowerCLIのマニュアルを参照してください。

注意

  • 管理サーバの導入後にPowerCLIをインストールした場合、本製品からの操作が正常に動作しない場合があります。

    上記の場合、管理サーバを再起動してください。

    管理サーバの停止と起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

  • 管理サーバがインターネットに接続されていない場合、PowerCLIスナップインのロード時間が長くなり、当該機能の処理を阻害します。
    このため、管理サーバをインターネットに接続してください。

    インターネットに接続できない場合は、管理サーバ上で以下の2つの手順を実施してください。

    • "Microsoft ルート証明書プログラム"を無効化

      1. グループポリシーエディターを起動します。

      2. [コンピューターの構成]-[Windows の設定]-[セキュリティの設定]-[公開キーのポリシー]を選択します。

      3. [証明書パス検証の設定]をダブルクリックします。

      4. [ネットワークの取得]タブをクリックします。

      5. [これらのポリシーの設定を定義する]チェックボックスにチェックを入れます。

      6. [Microsoft ルート証明書プログラムで証明書を自動更新する]チェックボックスのチェックを外します。

        参考

        [パス検証時に発行者証明書 (AIA) 取得を許可する]チェックボックスのチェックは入れたままにしてください。この項目は、証明書チェーンの検証に影響します。

        証明書チェーン検証

        証明書の機関情報アクセス(AIA)に記載されているパスをもとに、ルート証明書以外のCA証明書(中間証明書)を必要に応じてダウンロードします。この中間証明書を経由して、ルートのCA証明書までのチェーンを構築します。

      7. [OK]をクリックします。

      8. OSを再起動します。

    • 発行元証明書の取り消しに関する設定を無効化

      1. レジストリエディターを起動します。

      2. 以下のレジストリキーを開きます。

        HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WinTrust\Trust Providers\Software Publishing

      3. [State (REG_DWORD)]の値を以下のように変更します。

        変更

        0x00023c00: 有効

        変更後

        0x00023e00: 無効