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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

9.1.6 申請プロセスから送信されるメールの設定

申請プロセスからメールを送信するためには、管理サーバにメールサーバおよびメール送信者の情報を登録する必要があります。

注意

  • 申請プロセスから送信されるメールの設定を実施する場合、マネージャーが起動されている必要があります。起動されていない場合は起動してください。
    起動方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

  • 申請プロセスから送信されるメールの設定を実施した場合、RORマネージャーの起動時(OSの起動による自動起動を含む)に、設定したSMTPサーバへ接続可能な状態としておく必要があります。SMTPサーバへ接続できなかった場合、申請プロセス機能の起動に失敗し、RORコンソールの[申請一覧]タブの画面が表示されません。

メールサーバおよびメール送信者の情報登録

システム運用管理者でログインし、以下の手順で、管理サーバにメールサーバおよびメール送信者を登録します。

  1. メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施する場合には、SMTPサーバの認証に使用するユーザーのパスワードを暗号化します。以下のコマンドにより、パスワードを暗号化します。

    メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場合には、本手順は不要です。

    【Windowsマネージャー】

    > インストールフォルダー\IBPM\client\samples\configuration\EncryptPassword.bat -e "パスワード"
    -------ENCRYPTED PASSWORD------- 暗号化パスワード

    【Linuxマネージャー】

    # /opt/FJSVctmg-ibpmf/client/samples/configuration/EncryptPassword.sh -e "パスワード"
    -------ENCRYPTED PASSWORD------- 暗号化パスワード
  2. メールサーバおよびメール送信者の定義ファイルを準備します。

    以下の2種類のファイルを作成します。ファイルは任意の場所に作成できます。

    1. SMTPサーバの設定ファイル(smtpserver.conf)

      以下の項目を設定します。

      項目名

      説明

      初期値

      SMTPServerHost

      メールの送信に利用するSMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

      localhost

      SMTPServerPort

      メールの送信に利用するSMTPサーバのポート番号を指定します。

      25

      SMTPUserName

      メール送信時にSMTPサーバへの認証に使用するユーザーの名前を指定します。

      メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場合は"\"(エンマークおよび半角空白)を指定します。

      なし

      SMTPPassword

      メール送信時にSMTPサーバへの認証に使用するユーザーのパスワードを指定します。

      メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場合は"\"(エンマークおよび半角空白)を指定します。

      なし

      メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施する場合の設定例を以下に示します。

      SMTPServerHost=swrba.mail.server
      SMTPServerPort=25
      SMTPUserName=swrbamailuser
      SMTPPassword=暗号化パスワード

      メール送信時にSMTPサーバへの認証を実施しない場合の設定例を以下に示します。

      SMTPServerHost=swrba.mail.server
      SMTPServerPort=25
      SMTPUserName=\ (注)
      SMTPPassword=\ (注)

      注) \のあとには、必ず半角空白を入れてください。

    2. メール送信者の設定ファイル(emailaddress.conf)

      以下の項目を設定します。

      項目名

      説明

      初期値

      ServerEmailAddress

      メールに付与されるメールの送信者(fromアドレス)をメールアドレスの形式で指定します。

      postmaster@example.com

      設定例を以下に示します。

      ServerEmailAddress=swrbamailuser@swrba.mail.server
  3. メールサーバおよびメール送信者の情報を登録します。メールサーバの定義およびメール送信者の定義にそれぞれ登録します。

    【Windowsマネージャー】

    > インストールフォルダー\IBPM\server\deployment\bin\importProperties.bat smtpserver.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード

    【Linuxマネージャー】

    # /opt/FJSVctmg-ibpmf/server/deployment/bin/importProperties.sh smtpserver.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード

    注意

    インストール時に、プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントには"rcxctdbbpm"が、プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワードには"rcxctdbbpm#1"が設定されます。

  4. メール送信者の登録

    メール送信者を登録します。

    【Windowsマネージャー】

    > インストールフォルダー\IBPM\server\deployment\bin\importProperties.bat emailaddress.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード Default

    【Linuxマネージャー】

    # /opt/FJSVctmg-ibpmf/server/deployment/bin/importProperties.sh emailaddress.conf プロセス管理用のデータベースアクセスアカウント プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワード Default

    最後に必ず"Default"オプションを指定してください。

    注意

    インストール時に、プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントには"rcxctdbbpm"が、プロセス管理用のデータベースアクセスアカウントのパスワードには"rcxctdbbpm#1"が設定されます。

  5. マネージャーを再起動します。

    設定した情報を反映させるために、マネージャーを再起動します。
    再起動の方法については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。