ここでは、OVM for x86 3.x利用時の注意点について説明します。
物理CPUの割り当て(pin)について
本製品から物理CPUの割り当て(pin)は行いません。必要に応じてOracle VMを直接操作し、設定してください。その際、L-Serverの電源ON時に起動するVMホストが変更された場合、物理CPUの割り当て設定が解除されるため、L-Serverの運用位置は、"Fixed"を推奨します。
L-Server作成時の作成先ストレージリポジトリについて
本製品では、仮想クローニングイメージを用いてL-Serverを作成する場合、仮想クローニングイメージが格納されているストレージリポジトリにL-Serverを作成します。
仮想クローニングイメージ採取時の格納先ストレージリポジトリについて
本製品では、L-Serverから仮想クローニングイメージを採取する場合、L-Serverが格納されているストレージリポジトリに仮想クローニングイメージを格納します。
Oracle VMのバージョンアップについて
本製品でOracle VM V2.2環境を管理していた場合、Oracle VMのバージョンをV3.2.1へアップデートすると、同一サーバとして管理できません。バージョンアップしたサーバを新たなサーバとして登録したうえで、既存VMゲストをL-Serverとして取り込むことで再度L-Serverとして管理してください。
L-Server作成した場合の最大CPU数について
本製品でL-Server作成した場合、最大CPU数は、指定したCPU数と同じ値で設定します。最大CPU数を変更したい場合は、Oracle VMを直接操作し、設定変更してください。
L-Server作成した場合の最大メモリ容量について
本製品でL-Server作成した場合、最大メモリ容量は、指定したメモリサイズと同じ値で設定します。最大メモリ容量を変更したい場合は、Oracle VMを直接操作し、設定変更してください。
CPU性能値の指定について
物理サーバのCPU性能の10%未満の値を指定した場合、10%の値に切り上げられます。
そのため、1GHz以上の値を設定することをお勧めします。
VMゲストのデバイス1について
本製品では、VMゲストの デバイス1 はCD-ROMドライブとして使用します。データディスクは デバイス2 以降に設定してください。
検出される仮想ストレージリソースの数と名前
VMホストに接続されている仮想ストレージリソースがすべて検出されます。
表示される仮想ストレージリソースの名前は、Oracle VM Manager上に表示されているストレージリポジトリ名です。
作成途中のVMゲストとクローニングイメージを検出【OVM for x86 3.3以降】
L-Serverの作成を実施した場合、作成途中のVMゲストが検出される場合があります。
同様に、クローニングイメージの採取を実施した場合、作成途中のクローニングイメージが検出される場合があります。
作成途中のリソースに対して、リソースプールへの登録などの操作を実施しないでください。