ここでは、Citrix XenServer利用時の注意点について説明します。
Citrix XenServer上のリソースプールについて
Citrix XenServer上のリソースプール内に存在するすべてのVMホストは、本製品に対し、管理対象サーバとして登録してください。また、これらのVMホストは、すべてVMプールに登録してください。
仮想イメージリソースとして利用するテンプレートについて
本製品では、Citrix XenServerのテンプレートを仮想イメージリソースとして利用します。ただし、デフォルトで提供されているテンプレートのように、ディスクを持たないテンプレートは仮想イメージリソースとして利用できません。
また、テンプレートにはOSインストールし、XenServerToolsをインストールした状態で作成してください。
VMゲストのデバイス2,3について
VMゲストのデバイス2,3は、CD/DVDドライブ等のためにディスクでは利用しません。Citrix XenServerを直接操作し、デバイス2,3にディスクを接続した場合は、管理外のディスクとして検出します。
そのVMゲストを仮想L-Serverに取り込んだ場合、その仮想L-Serverに対してはディスクの操作(追加、削除)が行えません。
また、ゲストOSのカスタマイズ機能を利用して仮想L-Serverを作成する場合、指定するクローニングイメージのデバイス2は使用しないでください。
VM管理製品でイメージ(テンプレート)を作成する場合
イメージ名にシングルクォーテーション(')は使用しないでください。
スナップショットについて
仮想L-Serverが電源ONの場合、スナップショットは利用できません。
本製品でのメモリに関する用語とCitrix XenServerでのメモリに関する用語の対応について
本製品でのメモリに関する用語とCitrix XenServerでのメモリに関する用語は、以下のように対応付けられます。
本製品の仮想L-Serverのパラメーター | Citrix XenServerのVMゲストのパラメーター |
---|---|
最大メモリ容量 | 静的最大メモリ量(memory-static-max) |
メモリ容量 | 動的最大メモリ量(memory-dynamic-max) |
メモリ予約容量 | 動的最小メモリ量(memory-dynamic-min) |
なし | 静的最小メモリ量(memory-static-min) |
L-Serverを作成した場合のメモリ容量について
本製品でL-Serverを作成した場合、Citrix XenServerのVMゲストの静的最大メモリ量は、動的最大メモリ量と同じ値で設定します。また、静的最小メモリ量は、0で設定します。動的最大メモリ量、または、静的最小メモリ量を変更したい場合は、Citrix XenServerを直接操作し、設定変更してください。
L-Serverを作成した場合の最大CPU数について
本製品でL-Serverを作成した場合、最大CPU数は、指定したCPU数と同じ値で設定します。最大CPU数を変更したい場合は、Citrix XenServerを直接操作し、設定変更してください。
VMゲストのHome Serverの設定について
Citrix XenServerでは、VMゲストの電源OFF時は特定のVMホストに管理されない状態となります。そのため、本製品では電源OFFのVMゲストは、Home Serverの設定に従って管理するVMホストを特定します。Home Serverの設定がない場合、VMゲストを電源OFFすると、本製品の管理外になりますので注意してください。
そのVMゲストに関連している仮想L-Serverは、unknown状態となり、削除以外の操作が実施できなくなります。そのVMゲストについては、Citrix XenServerからVMゲストの電源をONにし、仮想L-Serverの状態がnormalになったことを確認したあと、操作を実施してください。
Citrix XenServerの高可用性機能について
リソースプールを利用する場合、リソースプールの高可用性機能を有効にしてください。
高可用性機能が設定されていない場合、プールマスタが通信できない状態になると、リソースプール内のVMホスト、VMゲストの情報更新や操作が行えない状態になります。VMゲストの状態が最新化されなくなった場合や、VMホスト、VMゲストに対する操作が成功しない場合、プールマスタの状態を確認してください。プールマスタと通信できない場合、通信できるように復旧するか、プールマスタを別のVMホストに変更してください。
詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
VMメンテナンスモードについて
Citrix XenServerの場合、プールマスタとして設定されているVMホストに対してVMメンテナンスモードは設定できません。
VMメンテナンスモードを設定する場合、プールマスタを同じリソースプール内の別のVMホストに変更してください。
ゲストOSのカスタマイズ機能で利用するWindowsの共有フォルダーについて
本製品はSystem権限で動作しています。このため、本製品がインストールされたサーバ以外のサーバに、Windowsの共有フォルダーを作成する場合、共有フォルダーをSystem権限でアクセスできるようにしてください。