[名称]
[抽出対象データベース]
Symfoware Server(Postgres)
Enterprise Postgres
[形式1 (レプリケーションオブジェクトスキーマの作成)]
lxrepobjscm -G -d データベース名 [ -u ユーザ名 [ -w ] ] [ -D テーブル空間名 [, テーブル空間名 ] ] [ -k 勧告的ロックのキー値 ]
[形式2 (レプリケーションオブジェクトスキーマの削除)]
lxrepobjscm -E -d データベース名 [ -u ユーザ名 [ -w ] ]
[形式3 (レプリケーションオブジェクトスキーマの一覧表示)]
lxrepobjscm -V [ -u ユーザ名 [ -w ] ]
[機能説明]
データベースにレプリケーションオブジェクトスキーマの作成を行います。
データベースにレプリケーションオブジェクトスキーマの削除を行います。
レプリケーションオブジェクトスキーマの一覧を標準出力に対して出力します。
[オプションの意味]
レプリケーションオブジェクトスキーマを作成します。
レプリケーションオブジェクトスキーマを削除します。
レプリケーションオブジェクトスキーマの一覧を表示します。
レプリケーションオブジェクトスキーマを作成または削除するデータベースの名前を指定します。
本コマンドがSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresに接続するユーザの名前を63バイト以内の文字列で指定します。ユーザにはSymfoware ServerまたはEnterprise PostgresのロールとしてSUPERUSER権限が付与されている必要があります。
このオプションを指定すると、パスワードの入力を促すプロンプトが表示され、100バイト以内の文字列のパスワードが入力できます。ただし、本オプションを指定してバッチファイルやシェルスクリプトからコマンドを実行する場合には、-wオプションも合わせて指定してください。
本オプションを省略した場合は、コマンド実行時のOSのユーザ名が指定されたものとみなされます。
パスワードの入力を促しません。本オプションを指定した場合には、Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresへの接続はパスワードを指定せずに行われます。パスワード認証に関する詳細については、Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresのマニュアルを参照してください。
レプリケーションオブジェクトスキーマのトランザクションログテーブルを作成するテーブル空間の名前を指定します。本オプションは、表を作成しているテーブル空間やWALを作成しているファイルシステムとは異なる領域にトランザクションログテーブルを作成する場合に指定します。
トランザクションログテーブルはレプリケーションオブジェクトスキーマごとに2つ作成されるため、それぞれに異なるテーブル空間に作成する場合にはテーブル空間を2つ指定してください。同じテーブル空間に作成する場合にはテーブル空間を1つ作成してください。
本オプションを省略した場合は、指定したデータベースのデフォルトのテーブル空間に作成します。
レプリケーションが差分ログ取得や差分ログ収集処理で使用するSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresの勧告的ロック機能に用いる2つの32ビットキーのうち、1つ目のキー値を指定します。本オプションは、以下の何れかの場合に指定します。
・SQLアプリケーションがシステム管理関数による勧告的ロック機能を利用
・同じSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresのデータベースクラスタに対して、すでに他のレプケリーションサービスをセットアップしている
キー値には、-2147483648~2147483647までの値を指定します。本オプションを省略した場合は、-570425344が指定されたものとみなします。
# Replication Object Schema Information DATABASE CREATED TIME TABLESPACE1 TABLESPACE2 ADVISORY LOCK KEY DB01 2013/01/28 09:30:00 REPSPACE01 REPSPACE02 1000 DB02 2013/01/28 09:30:39 default default -570425344
“DATABASE”以下の縦方向の列には、レプリケーションオブジェクトスキーマを作成したデータベースの名前を表示します。
“CREATED TIME”以下の縦方向の列には、レプリケーションオブジェクトスキーマを作成した日時を表示します。
“TABLESPACE1” 以下の縦方向の列には、レプリケーションオブジェクトスキーマのトランザクションログテーブルに割り当てた1つ目のテーブル空間の名前を表示します。
“TABLESPACE2” 以下の縦方向の列には、レプリケーションオブジェクトスキーマのトランザクションログテーブルに割り当てた2つ目のテーブル空間の名前を表示します。
“ADVISORY LOCK KEY” 以下の縦方向の列には、レプリケーションが差分ログ取得や差分ログ収集処理で使用するSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresの勧告的ロック機能に用いる2つの32ビットキーのうち、1つ目のキー値を表示します。
[注意事項]
本コマンドは、Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresのインスタンスの起動およびレプリケーションサービスが開始している状態で実行してください。
環境変数LXREPCONFIGにより、動作環境ファイルの作成先ファイルパス名を設定してください。
システム管理関数による勧告的ロック機能の詳細については、Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresのマニュアルを参照してください。
レプリケーションオブジェクトスキーマを作成する場合の注意
レプリケーションオブジェクトスキーマの作成が可能なデータベースは、データベースの文字コードセットが以下の場合です。
Linuxの場合
・UTF8
WindowsまたはSolarisの場合
・UTF8
・EUC-JP
-Dオプションによりテーブル空間の名前を指定する場合には、事前にテーブル空間を作成しておいてください。
レプリケーションオブジェクトスキーマの作成では、指定したデータベースに以下の名前のスキーマが作成されます。
・動作環境ファイルのOBJECT_NAME_PREFIXパラメタに指定した接頭文字(既定値は“linkexpress_replication_option“)+“_object_schema”
レプリケーション運用中は、本スキーマに対してSQL文やSymfoware ServerまたはEnterprise Postgresのコマンドによるデータベースの定義、変更および削除やトランザクションログテーブルへの参照、更新操作は行わないでください。本スキーマは、レプリケーションオブジェクトスキーマの削除により削除されます。レプリケーションオブジェクトスキーマに関するその他の注意事項については“システム設計ガイド”を参照してください。
同じスキーマ名のレプリケーションオブジェクトスキーマを2つ以上作成することはできません。
レプリケーションオブジェクトスキーマを削除する場合の注意
-Eオプションによりレプリケーションオブジェクトスキーマを削除する場合には、対象のデータベースを抽出対象とする抽出定義を削除してから実行してください。
[復帰値]
0:正常終了
0以外:異常終了