PRIMECLUSTERは、高可用性 (HA) を実現するソフトウェアやハードウェアを構築してきた実績に基づいて設計されています。PRIMECLUSTERはこのソリューションとして以下の特徴があります。
新しいハードウェアプラットフォーム、オペレーティングシステム、およびクラスタインタコネクトへの容易な移植性
クラスタシステムを使用/管理するために視覚的、感覚的に理解しやすい操作方法
他のアプリケーションがPRIMECLUSTERとの通信機能や、PRIMECLUSTERの機能を利用するためのインタフェースの提供
図2.1 一般的なPRIMECLUSTERの設定図
以下の図は、PRIMECLUSTERソフトウェアのアーキテクチャおよびPRIMECLUSTERとオペレーティングシステム本体とのインタフェースの概念を示しています。PRIMECLUSTERの全てのモジュールは、OS依存層 (OS Dependent。以降、OSD層と呼ぶ) に対して、OS非依存型インタフェースを使用して、モジュール間の通信や基本オペレーティングシステムのサービスへのアクセスを行います。OSD層には以下の機能があります。
メモリアロケーション
シンクロナイゼーション
デバイスおよびネットワークアクセス
図2.2 PRIMECLUSTERフレームワークの概要