ここでは、FUJITSU Cloud Service K5 環境で、CLIインストーラによるクラスタノードのインストールについて説明します。
注意
PRIMECLUSTER のインストールを行う前に、システムディスクに対してスナップショットを取得してください。
カーネルヘッダーのインストール
本ソフトウェアをインストールする前に、対象システムのOSに対応したカーネルヘッダーをインストールしておく必要があります。
以下のコマンドにより、カーネルヘッダーが対象システムにインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi kernel-devel
このコマンドがエラーとなる場合、または対象システムのOSと違うバージョンのカーネルソースがインストールされている場合、以下のコマンドにより、カーネルソースをインストールしてください。
# yum install kernel-devel
注意
yumコマンドを使用する場合、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書 <FUJITSU Cloud Service K5環境編>”の“ 2.1.2.6 仮想サーバアクセス用セキュリティグループの作成”、 “PRIMECLUSTER 導入運用手引書 <FUJITSU Cloud Service K5環境編>”の“ 2.1.2.7 ファイアーウォールルールの作成”を参照して、セキュリティグループとファイアーウォールルールが適切に設定されていることを確認してください。
必須OSパッケージのインストール
以下のコマンドにより、必須OSパッケージが対象システムにインストールされていることを確認してください。
# rpm -qi PyQt4-devel.x86_64 # rpm -qi compat-libstdc++-33.x86_64 # rpm -qi device-mapper-multipath.x86_64 # rpm -qi ebtables.x86_64 # rpm -qi libXp.x86_64 # rpm -qi openmotif.x86_64 # rpm -qi openmotif22.x86_64 # rpm -qi pam-devel.x86_64 # rpm -qi rsh.x86_64 # rpm -qi subversion.x86_64 # rpm -qi iscsi-initiator-utils.x86_64 # rpm -qi openssl098e.x86_64 # rpm -qi scsi-target-utils.x86_64
# rpm -qi sg3_utils.x86_64
コマンドがエラーとなる場合、以下のコマンドにより、エラーとなったパッケージをインストールしてください。
例)PyQt4-devel.x86_64に対し、エラーとなった場合
# yum install PyQt4-devel.x86_64
注意
パッケージをインストールする前に、Red Hat Update Infrastructureの設定する必要があります。詳細は、“FUJITSU Cloud Service K5 IaaS 機能説明書”を参照してください。
以下のエラーメッセージが出力され、yum install に失敗する場合があります。
Protected multilib versions: ******.x86_64 != ******.i686
以下の手順を実行し、i686用のパッケージを更新してから、x86_64用のパッケージをインストールしてください。
例)libXp.x86_64のインストールに失敗した場合
# yum update libXp.i686 # yum install libXp.x86_64
または、i686用のパッケージと同じバージョンを指定して、x86_64用のパッケージをインストールしてください。
/etc/hostsファイルの修正
Web-Based Admin View をインストールするには、/etc/hosts ファイルにWeb-Based Admin View が使用する業務LAN(兼管理LAN)のIP アドレスとそれに対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)および"127.0.0.1"(IPv4 向け)、"::1" (IPv6 向け) に対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)を修正する必要があります。
対象システムにログインし、rootユーザになります。
# sudo su - Password:password
テキストエディタにより"127.0.0.1" (IPv4向け)、"::1" (IPv6向け) に割り当てられているホスト名を削除し、業務LAN(兼管理LAN)として使用するIPアドレスに割り当てます。
# cat /etc/hosts # Do not remove the following line, or various programs # that require network functionality will fail. 127.0.0.1 host-name localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 host-name localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
# cat /etc/hosts
# Do not remove the following line, or various programs # that require network functionality will fail. 127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6 IP-Address host-name
NetworkManagerサービス停止の確認
PRIMECLUSTERはNetworkManagerサービスをサポートしていません。
NetworkManagerサービスの自動起動が無効であることを確認してください。
以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"off"になっていることを確認してください。
# /sbin/chkconfig --list NetworkManager
NetworkManager 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
"on"になっているランレベルがある場合、以下のコマンドを実行してサービスを停止してください。
# /sbin/service NetworkManager stop # /sbin/chkconfig NetworkManager off
DVDからデータをコピーし、インストールする環境に配置します。
DVDのセットとマウントができる環境を別途用意し、DVDをマウントしてください。
コピー元システム# mount -t iso9660 -r /dev/<デバイスファイル名> <DVD-ROMマウントポイント>
<DVD-ROM マウントポイント>配下のディレクトリをすべて対象システムにコピーします。コピーした先のディレクトリを<コピー先ディレクトリ>とします。
注意
対象システムにコピーする際は、tarコマンドでアーカイブするなどして、シンボリックリンクが実体ファイルにならないように注意してください。
CLIインストーラを実行してください。
# cd <コピー先ディレクトリ>/Tool # ./cluster_install -e EE-PG Installation of PRIMECLUSTER started. PRODUCT : PCLsnap Installing package <FJSVpclsnap> ... finished. ・ ・ The installation finished successfully.
UpdateSiteからPRIMECLUSTERの最新のUpdateSite形式の修正、および修正情報ファイルをダウンロードしてください。
PRIMECLUSTERの修正を適用してください。
修正の適用方法は、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書 <FUJITSU Cloud Service K5環境編>”の“ソフトウェアの保守”、留意事項等については各修正の修正情報ファイルを参照してください。