管理対象サーバのロケールについて
すべての管理対象サーバには、運用管理サーバの言語環境(LANG)がインストールされている必要があります。
運用管理サーバと管理対象サーバで言語環境(LANG)が異なる場合は、対処が必要です。以下に、その組合せと対処方法を示します。
運用管理サーバ | 管理対象サーバ | 対処方法 |
---|---|---|
Windows (SJIS) | Windows (SJIS) | 必要ありません。 |
Solaris (EUC) | 管理対象サーバに以下のパッケージを追加インストールしてください。 [Solaris 11の場合]
[Solaris 10の場合]
| |
HP-UX (EUC) | 管理対象サーバにSJISパッケージをインストールしてください。 | |
Linux (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (UTF8) | 必要ありません。 | |
AIX (SJIS) | 必要ありません。 | |
AIX (EUC) | 管理対象サーバにSJISの言語環境を追加してください。 | |
Solaris (EUC) | Windows (SJIS) | 必要ありません。 |
Solaris (EUC) | 管理対象サーバに以下のパッケージを追加インストールしてください。 [Solaris 11の場合]
[Solaris 10の場合]
| |
HP-UX (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (UTF8) | 必要ありません。 | |
AIX (SJIS) | 管理対象サーバにEUCの言語環境を追加してください。 | |
AIX (EUC) | 必要ありません。 | |
Solaris (SJIS) | Windows (SJIS) | 必要ありません。 |
Solaris (EUC) | 管理対象サーバに以下のパッケージを追加インストールしてください。 [Solaris 11の場合]
[Solaris 10の場合]
| |
HP-UX (EUC) | 管理対象サーバにSJISパッケージをインストールしてください。 | |
Linux (EUC) | 管理対象サーバにSJISの言語環境を追加してください。 | |
Linux (UTF8) | 管理対象サーバにSJISの言語環境を追加してください。 | |
AIX (SJIS) | 必要ありません。 | |
AIX (EUC) | 管理対象サーバにSJISの言語環境を追加してください。 | |
Solaris (UTF8) | Windows (SJIS) | 必要ありません。 |
Solaris (EUC) | 管理対象サーバに以下のパッケージを追加インストールしてください。 [Solaris 11の場合]
[Solaris 10の場合]
| |
HP-UX (EUC) | 管理対象サーバにUTF8パッケージをインストールしてください。 | |
Linux (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (UTF8) | 必要ありません。 | |
AIX (SJIS) | 管理対象サーバにUTF8パッケージをインストールしてください。 | |
AIX (EUC) | 管理対象サーバにUTF8パッケージをインストールしてください。 | |
Linux (EUC) | Windows (SJIS) | 必要ありません(運用管理サーバの言語環境がEUCの場合、管理対象サーバが問題なく処理します)。 |
Solaris (EUC) | 管理対象サーバに以下のパッケージを追加インストールしてください。 [Solaris 11の場合]
[Solaris 10の場合]
| |
HP-UX (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (UTF8) | 必要ありません。 | |
AIX (SJIS) | 管理対象サーバにEUCの言語環境を追加してください。 | |
AIX (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (UTF8) | Windows (SJIS) | 必要ありません。 |
Solaris (EUC) | 管理対象サーバに以下のパッケージを追加インストールしてください。 [Solaris 11の場合]
[Solaris 10の場合]
| |
HP-UX (EUC) | 管理対象サーバにUTF8の言語環境を追加してください。 | |
Linux (EUC) | 必要ありません。 | |
Linux (UTF8) | 必要ありません。 | |
AIX (SJIS) | 管理対象サーバにUTF8の言語環境を追加してください。 | |
AIX (EUC) | 管理対象サーバにUTF8の言語環境を追加してください。 |
バックアップ、レプリケーション対象について
以下のデバイスは、バックアップ対象、レプリケーション対象としないでください。
システムが格納されているデバイス
AdvancedCopy Managerがインストールされているデバイス
AdvancedCopy Managerの管理簿が存在するデバイス
ボリューム上のデータとデータの整合性について
業務ボリューム上のデータ | データの整合性確保 | 運用方法 |
---|---|---|
ファイルシステム | AdvancedCopy Managerのコマンドがファイルシステムをアンマウントして整合性を確保します。 | 「付録A バックアップ/リストアの前後処理」および「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。 |
上記以外 | 運用でデータの整合性を確保する必要があります。 | バックアップ、レプリケーションの実行時に業務を停止するなどの対処を行ってください。 |
デバイス情報の取込みについて
バックアップ運用、レプリケーション運用を開始する前に、AdvancedCopy ManagerのWebコンソールを使用して、全管理対象サーバが管理するデバイス情報を取り込みます。手順は、「3.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。この操作は、選択した管理対象サーバに定義されているデバイスの総数に比例した時間がかかります。デバイス数が多い場合はCPU負荷やI/O負荷の低い状態で実施してください。目安として、負荷のない状態で、1デバイス(ディスク)あたり約0.5秒かかりますので、参考としてください。
動作ソフトウェアについて
以下のソフトウェアが動作している場合、全デバイスが常に使用中状態となります。このため、バックアップ/リストア、レプリケーションを行うときは、以下に記載されている対処を行ってください。
ディスクをロックするソフトウェア(ウイルス対策ソフトウェア、システム監視ソフトウェアなど)
バックアップ/リストア業務、レプリケーション業務を行う際、ソフトウェアが業務対象のデバイスをアクセスしないように、一時的にソフトウェアを停止させるか、ソフトウェアによるチェックや監視の対象外に設定してください。設定方法は、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
同時実行数の上限について
同時実行できるアドバンスト・コピーのセッション数には、上限(最大値)があります。このため、最大コピーセッション数を超えるアドバンスト・コピーを同時に実施しない運用設計をしてください。
また、1つのLU(Logical Unit)内にパーティションを作成して同時にアドバンスト・コピーを実行する場合は、1LUあたりに同時実行できる最大コピーセッション数を超えないようにしてください。
同時実行数の上限値は、利用するETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
マルチパス運用時の注意事項
デバイスをマルチパス構成にしている場合、片パスが閉塞しても自動的にパス交替しません。片パスが閉塞した場合は、以下の手順でバックアップ/レプリケーションを再実行してください。
以下のコマンドを実施してパスを切り換えます。
正常なデバイスに対して以下のコマンドを実行してください。異常となっているデバイスに対して実行するとシステムがハングするため、注意してください。
/usr/sbin/pvchange -s /dev/dsk/c*t*d*
バックアップ/レプリケーションのコマンドを再実行します。
ディスクへの他サーバからのマウントについて
複数のサーバからマウントできる状態のボリュームをバックアップ/リストア、レプリケーションする場合は、他サーバからのマウントを事前に解除してください。
また、他サーバからのマウントが不要なディスクは、ETERNUS ディスクアレイやファイバーチャネルスイッチなどのハードウェアの設定で、複数のサーバから同じ論理ディスクを検出・アクセスできないように設定してください。
ファイルシステムを対象としたコピー処理を実行する場合の注意事項
ファイルシステムを対象とする場合、データへのアクセス抑止とデータの整合性を保証するためにボリュームをアンマウントします。ボリュームが使用中の場合はアンマウントできないため、バックアップ/リストア、レプリケーション処理の実行はエラーとなります。
以下の点などに注意して、アンマウントできる状態で処理を実行してください。
ほかのアプリケーションがボリュームを使用していないこと。使用している場合は、一時的にアプリケーションを停止してください。
ユーザーがボリュームを使用していないこと。利用している場合は、一時的に利用をやめてください。
ボリュームの中に別のボリュームをマウントしていないこと。別のボリュームをマウントしている場合は、一時的にマウントを解除してください。
NFS共有でshareされていないこと(Solaris/HP-UX/Linuxの場合)。Shareされている場合は、一時的にunshareしてください。
アンマウントが必要な期間はコマンド実行中だけです。コマンド終了後は運用を再開できます。
異なるOS間でコピーを実施する場合の注意事項
異なるOS間でのコピーは、レプリケーション運用で利用できます。異なるOS間でコピーする場合は、以下の組合せで実施してください。
複製元 | 複製先 | |
---|---|---|
スライス | Logical Unit(ディスク) | |
スライス | 可能 | 不可 |
Logical Unit(ディスク) | 可能 | 不可 |
レプリケーション機能を使ってLogical Unit(ディスク)からスライス(パーティション)にコピーを実施する場合の注意事項
コピーを実施すると、複製先ボリューム(スライス)にLogical Unit(ディスク)のデータが書き込まれます。複製先ボリューム(スライス)にファイルシステムが存在する状態でコピーを実施すると、コピーによってファイルシステムへのデータ上書きが行われるため、ファイルシステム内にあったデータへアクセスできなくなるだけでなく、コピーしたデータへファイルシステム経由でアクセスすることもできません。
-mオプション使用時の注意事項
サーバ間レプリケーションの場合、以下のコマンドにおいて-mオプションを指定することで、非操作サーバと通信しない設定にできます。
-mオプションを指定する場合は、非操作サーバでのボリューム前後処理が行われなくても問題ないように、以下のどれかの条件を満たしている必要があります。
非操作サーバがシャットダウンされている
非操作サーバのボリュームに対する前後処理を手動で別途実施する
対象ボリュームがファイルシステムでなく、前後処理が不要なRAWデバイスである(Oracleなど)
アドバンスト・コピーのコピー処理性能について
アドバンスト・コピーのコピー処理はETERNUS ディスクアレイによって行われるため、コピー処理性能に関する問合せは、ETERNUS ディスクアレイのサポート部門までお願いいたします。
同期処理実行中の再起動について
コピー先がボリュームグループの場合、同期処理(EC/REC)実行中に再起動すると、ボリュームが非アクティブになります。同期処理実行中にコピー先ボリュームが非アクティブにされると、再びアクティブ(activate)にできなくなり、同期処理の停止などの操作も実行できない状態となります。
誤って非アクティブにした場合は、ETERNUS Web GUIなどを使用して同期処理を強制停止したあと、コピー先ボリュームをアクティブにしてください。