ボリュームグループの構成が次の条件を満たしている場合、ボリュームグループ単位にレプリケーション運用できます。
1ボリュームグループ内に1物理ディスクであること、および、「1物理ディスク= n論理ボリューム」となるように論理ボリュームが作成されていること。
上記の条件を満たさない場合は、物理ディスク単位のレプリケーション運用を行ってください。
図6.50 ボリュームグループ単位に運用できる構成の例
以下の点に注意して、複製元/複製先のボリュームグループを設計します。
物理ディスクのサイズが同じである
論理ボリュームの構成が同じである
図6.51 複製元ボリュームと複製先ボリューム
標準の後処理スクリプトは、以下のファイルからボリュームグループ構成情報ファイルをリストアします。ボリュームグループ構成情報ファイルが退避されていることを確認してください。
/etc/lvmconf/<ボリュームグループ名>.conf |
注意
ボリュームグループ構成情報ファイルがない場合は、複製作成時に複写先ボリュームの後処理がエラーとなるため、レプリケーションできません。
ボリュームグループ構成情報が別のファイルに退避されている場合は、複写先ボリュームの後処理スクリプトをカスタマイズしてください。
複製元/複製先ボリュームを設定する際は、ボリュームグループを指定します。
[例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol /dev/vg01 /dev/vg02 swsrpsetvol completed # |
ボリュームグループがレプリケーション対象の場合は、前後処理スクリプトの修正が必要です。
カスタマイズ方法は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。
注意
カスタマイズしていない状態では、複製作成時に複写元ボリュームの前処理がエラーとなり、レプリケーションできません。
ボリュームグループを指定して実行します。
[スナップショット型レプリケーションの例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/vg01 /dev/vg02 FROM=/dev/vg01@SV1, TO=/dev/vg02@SV1 swsrpmake completed # |
[同期型レプリケーションの例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/vg01 /dev/vg02 FROM=/dev/vg01@SV1, TO=/dev/vg02@SV1 swsrpstartsync completed (等価性維持状態後) # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/vg01 /dev/vg02 FROM=/dev/vg01@SV1, TO=/dev/vg02@SV1 swsrpmake completed # |