PRIMECLUSTER GD/SafeDISKは、主にディスク装置間のミラーリング機能を持ったソフトウェアです。
AdvancedCopy Managerでは、PRIMECLUSTER GD/SafeDISKのSDXオブジェクトのバックアップ、レプリケーション運用を行うことが可能です。SDXオブジェクトとは、PRIMECLUSTER GD/SafeDISKが管理する仮想的な資源であり、クラス、グループ、ディスク、ボリューム、スライスの総称です。
AdvancedCopy Managerでは、論理ボリューム単位またはスライス単位で、SDXオブジェクトのバックアップ/レプリケーション運用を行うことが可能です。
論理ボリューム単位とスライス単位では、以下のように、AdvancedCopy Managerに指定するデバイス名の形式が異なります。
論理ボリューム単位の運用
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名)
スライス単位の運用
/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値)
例
クラス名が「class1」、ボリューム名が「volume1」、sdxinfoのDEVNAMの値が「c1t0d10」の場合のデバイス名です。
論理ボリューム単位の運用
/dev/sfdsk/class1/dsk/volume1
スライス単位の運用
/dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:c1t0d10
注意
論理ボリューム単位の運用には、PRIMECLUSTER GDとPRIMECLUSTER GD Snapshotが必要です。
1つの管理対象サーバにおいて、論理ボリューム単位の運用とスライス単位の運用を同時に行うことはできません。なお、クラスタ運用時は管理対象サーバ業務ごとに、論理ボリューム単位またはスライス単位の運用が可能です。
論理ボリューム単位の運用では、Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用できません。Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用する場合は、スライス単位の運用を採用してください。
SDXオブジェクトに関して、バックアップ運用は「3.8 SDXオブジェクトの運用」を、レプリケーション運用は「7.8 SDXオブジェクトの運用」を参照してください。
なお、インストール先のシステム環境により、ソフトウェアのバージョンレベルは異なります。詳細は、関連するソフトウェアのマニュアルなどを参照してください。