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ETERNUS SF Express 16.6 / Storage Cruiser 16.6 / AdvancedCopy Manager 16.6 移行ガイド
FUJITSU Storage

10.1.1 クラスタ運用でない場合のアップグレードインストール

10.1.1.1 アップグレードインストール前の作業

ポイント

アップグレードインストールを行う前に、システムをバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、アップグレードインストール中に異常が発生した場合にバックアップからシステムを復元(リストア)することで、アップグレードインストール前の状態に戻すことができます。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. アップグレードインストールを行うサーバのディスクに、アップグレードインストールに必要な容量(400MB)が空いているか確認してください。
    アップグレードインストールに必要な容量が空いていない状態でアップグレードインストールを実行した場合、以下のメッセージが出力され、インストールがエラー終了します。インストールに必要な空き容量を確保してから、アップグレードインストールを再実行してください。

    出力メッセージ(インストール先のドライブ文字がCの場合):

    指定されたディスク(C:)の容量が不足しています。ディスク領域を増やしてから、再度実行してください。
  3. Storage Cruiserエージェントが導入されている場合は、Storage Cruiserエージェントのサービスを停止します。
    サービスの停止方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

  4. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerサービスを停止します。

    $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat

    $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

  5. ETERNUS VASA Providerを使用している場合は、Provider機能を停止します。
    Windowsのサービス画面で、「ETERNUS Information Provider」を停止してください。

  6. ETERNUS SF SNMP Trap Serviceを使用している場合は、SNMP Trap機能を停止します。
    Windowsのサービス画面で、「ETERNUS SF SNMP Trap Service」を停止してください。

    注意

    作業対象のサーバにSNMPトラップを利用するほかのソフトウェア(Systemwalker Centric Manager、ServerView Resource Orchestratorなど)が同居している環境において、ETERNUS SF SNMP Trap Serviceを停止すると、ほかのソフトウェアがSNMPトラップを利用する障害監視を実施できなくなります。障害監視を実施できなくても問題ないことを確認してから、本手順を実施してください。

10.1.1.2 アップグレードインストール手順

C.3 Express/Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager 16.xのマネージャー機能のアップグレードインストール手順(Windows版)」を参照して、アップグレードインストールを実施してください。

ポイント

アップグレードインストールが異常終了した場合は、「11.3.1 ETERNUS SF Managerのアップグレードインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)」を参照し、正常な状態に復旧してください。

10.1.1.3 アップグレードインストール後の作業

以下の作業を実施してください。

  1. 本バージョンレベルのETERNUS SF Managerは、Symfowareを使用しません。
    バージョン16.1以降からのアップグレードの場合、本手順は不要です。
    バージョン16.0からのアップグレードの場合、以下の手順でSymfoware Serverをアンインストールします。

    1. ほかの製品が、Symfowareを利用していないことを確認します。利用している場合はアンインストールしないでください。

    2. [プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
      Symfoware ServerとSymfoware Clientがインストールされていますが、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。

  2. Storage Cruiserエージェントが導入されている場合は、Storage Cruiserエージェントのサービスを開始します。
    サービスの開始方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

  3. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerサービスを起動します。

    $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat

    $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

  4. ETERNUS VASA Providerを使用する場合は、Provider機能を起動します。
    Windowsのサービス画面で、「ETERNUS Information Provider」を開始してください。

  5. 旧バージョンレベルでETERNUS SF SNMP Trap Serviceを使用していた場合は、Windowsのサービス画面で、「ETERNUS SF SNMP Trap Service」を起動してください。

ポイント

11.3.1 ETERNUS SF Managerのアップグレードインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)」の作業を実施して正常な状態に復旧した場合は、データの整合性を確保するために、運用管理サーバで、stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を実行してサーバ情報を変更してください。

-nオプションに運用管理サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行します。運用管理サーバ名は、stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)の[Server]欄で確認してください。

<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <運用管理サーバ名>

それぞれのコマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

続いて、「10.1.3 運用再開」を実施してください。