ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Express 16.6 / Storage Cruiser 16.6 / AdvancedCopy Manager 16.6 移行ガイド
FUJITSU Storage

3.2.1 アップグレードインストール前の作業

ポイント

アップグレードインストール中に異常が発生すると、アップグレードインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、アップグレードインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。

アップグレードインストール中に異常が発生し、アップグレードインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

3.2.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ

以下の手順で、旧バージョンレベルの運用環境をバックアップしてください。

  1. 以下の情報を、手動で退避します。

    • 性能監視

      旧バージョンレベルで性能監視を実施していた場合は、旧バージョンレベルのWebコンソールにおいて性能監視に関する以下の情報を参照して、旧バージョンレベルの設定内容を記録してください。

      • 性能監視対象(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ。最小 LUN_V、最大 LUN_V)

  2. 旧バージョンレベルのExpress運用環境をバックアップします。

    バックアップに必要な容量は、「A.33 旧バージョンレベルのバックアップに必要な容量」を参照してください。

    1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) マネージャープログラム (2/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. DVD-ROMをマウントします。

      # mount /mnt/dvd
    4. ETERNUS SF Managerデーモンを停止します。
      以下のコマンドを実行してください。

      # /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
    5. 旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
      以下のコマンドを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。

      # /mnt/dvd/Manager_unix/vuptools/esfpreinst.sh backupDir [tmpDir]

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

      • 性能管理機能に関するファイルは、/var/opt配下に退避してください。/var/opt配下と異なる場所に退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。

3.2.1.2 ディスクの空き容量の確認

アップグレードインストールを行うサーバのディスクに、アップグレードインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
アップグレードインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

本バージョンレベルに必要な空き容量

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

旧バージョンレベルに必要な空き容量

旧バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

3.2.1.3 排他ソフトウェアのアンインストール

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。

参照

排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

3.2.1.4 データベース領域の見積り

本バージョンレベルのExpressの運用には、データベース領域が必要です。
アップグレードインストールを行う前に、データベース領域を見積ってください。

参照

詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」にある「インストール前の作業」を参照してください。

3.2.1.5 カーネルパラメーターのチューニング

本バージョンレベルのExpressの運用には、カーネルパラメーターのチューニングが必要です。
アップグレードインストールを行う前に、カーネルパラメーターをチューニングしてください。

参照

チューニング方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」にある「インストール前の作業」を参照してください。

3.2.1.6 通信サービスに用いるポート番号の確認

アップグレードインストールを行う前に、使用するポート番号が空いていることを確認してください。

参照

使用するポート番号は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」にある「インストール前の作業」を参照してください。

3.2.1.7 旧バージョンレベルのアンインストールの準備

A.8 リポジトリの設定の解除」を参照して、旧バージョンレベルのリポジトリ用データベースをアンセットアップしてください。