ここでは、BSORT関数を使用したユーザアプリケーション開発時の留意事項について説明します。
環境変数とスタートアップファイルについて
環境変数とスタートアップファイルは、bsortexコマンド、およびbsortコマンドだけでなく、BSORT関数を使用したユーザアプリケーションの実行にも影響を与えます。BSORT関数を使用したユーザアプリケーションを実行させる場合は、適切な環境変数とスタートアップファイルの設定が必要です。
システム共通の環境変数について
LC_*に代表されるシステムの環境変数を有効にする場合は、BSORT関数を呼び出す前にsetlocale(3)を発行する必要があります。システムの省略時の地域は米国です。setlocale(3)を発行しないと日本語メッセージなど米国以外の地域の機能を使用することができません。
ライブラリとの結合について
BSORT関数を使用したユーザアプリケーションは、PowerSORTが提供しているライブラリと結合する必要があります。
gccコマンドで実行形式プログラムを作成する場合は、次のようにしてライブラリと結合します。
gcc ソースファイル名 -I/opt/FJSVXbsrt/include -L/opt/FJSVXbsrt/lib -lbsrt -ldl
マルチスレッド対応について
BSORT関数は、マルチスレッドで動作するように作成されたユーザアプリケーション上での動作を保証していません。