ページの先頭行へ戻る
NetCOBOL V12.0.0 リリース情報
FUJITSU Software

2.4.2 障害修正に関する互換情報について

ここでは、Jアダプタクラスジェネレータ運用環境について、NetCOBOL V10.2.0以降で修正された障害により動作が変わるものを、下表で説明します。

表2.3 Jアダプタクラスジェネレータ運用環境の障害修正に関する互換情報

項番

V/L(*)

P番号

現象

1

V10.2.0

V10.5.0A

PG96877

シフトJISを扱うアプリケーションを運用する場合、一部の文字がJavaクラスに正しく渡らない、または一部の文字がJavaクラスから受け取ることができない問題を修正しました。

  • GET-STRING-XまたはGET-STRING-Nメソッドを使ってJavaのStringオブジェクトの文字列を受け取る場合、該当する文字、修正前の動作、修正後の動作は以下のとおりです。

    • “~”U+FF5E: 受け取ることができない(修正前) → 0x8061(シフトJIS)を受け取る

    • “∥”U+2225: 受け取ることができない(修正前) → 0x8161(シフトJIS)を受け取る

    • “-”U+FF0D: 受け取ることができない(修正前) → 0x817C(シフトJIS)を受け取る

    • “¦”U+FFE4: 受け取ることができない(修正前) → 0xFA55(シフトJIS)を受け取る

  • NEW-STRING-XまたはNEW-STRING-Nメソッドを使ってJavaのStringオブジェクトの文字列を渡す場合、該当する文字、修正前の動作、修正後の動作は以下のとおりです。

    • “~”0x8160(シフトJIS): U+301Cを渡す(修正前) → U+FF5Eを渡す(修正後)

    • “∥”0x8161(シフトJIS): U+2016を渡す(修正前) → U+2225を渡す(修正後)

    • “-”0x817C(シフトJIS): U+2212を渡す(修正前) → U+FF0Dを渡す(修正後)

    • “¢”0x8191(シフトJIS): U+00A2を渡す(修正前) → U+FFE0を渡す(修正後)

    • “£”0x8192(シフトJIS): U+00A3を渡す(修正前) → U+FFE1を渡す(修正後)

    • “¬”0x81CA(シフトJIS): U+00ACを渡す(修正前) → U+FFE2を渡す(修正後)

    • “¦”0xFA55(シフトJIS): 渡すことができない(修正前) → U+FFE4を渡す(修正後)

次の環境変数を設定することで修正前の動作に戻すことができます。

COBJNI_CONVERT=SJIS

* : V/L は障害が存在する範囲を示します。