管理台帳で管理する資産情報(機器情報および契約情報)を登録または変更するための方法や手順について説明します。
登録/変更方法
管理台帳で管理するための資産情報(機器情報および契約情報)を登録または変更するには、以下の方法があります。
ポイント
IPv6のIPアドレス情報について
IPv6のIPアドレス情報が入っているPC情報も、管理台帳へ登録/変更が可能です。
インベントリ情報の登録/変更
Systemwalker Desktop Patrolで収集されたインベントリ情報を、資産情報(機器情報および契約情報)として一括登録または変更する方法となります。
この方法は、オートシンク機能と呼び、Windowsのタスク機能に以下のタスクとして登録され、毎日0時から3時間おきに自動的に動作します。
名前:SWDTPAS_AutoS.job
動作権限:システムアカウント
対象となる機器は、Systemwalker Desktop Patrolでインベントリ情報が収集されたPCですが、Systemwalker Desktop Patrolにおいて、すでに“廃棄完了済み”となったPCについても、“廃棄対象”として登録/変更されます。
なお、インベントリ情報と一緒に、Systemwalker Desktop Patrolの「ユーザー管理情報」、「部門管理情報」、および「ビル管理情報」も登録/変更されます。
また、インベントリ情報が収集されたスマートデバイスも対象です。
スマートデバイスのインベントリ情報の場合、スマートデバイスのOSがAndroidおよびiOSの機器が対象となり、管理台帳の管理項目は、WindowsのPCとは区別して、それぞれ以下のとおりとなります。
[分類]:スマートデバイス(固定)
[種別]:クライアント(固定)
[ユーザーID]:スマートデバイス用CTで設定したユーザーID(Androidのみ)、または管理者がスマートデバイスと関連付けをしたユーザーID。ユーザーIDが省略され、かつ、関連付けがない場合はMobileUser
[機器名(PC名)]:スマートデバイス(固定)
[ユーザー名]:ユーザー名。ユーザーIDが省略され、かつ、関連付けがない場合はインベントリ情報のアカウント名(例:account01@gmail.com)
管理台帳への取り込み後、管理台帳での部門単位表示には「未配置」の機器として表示します。システム管理者または部門管理者の操作で、[機器管理-変更]機能を使用して該当機器のユーザーIDを変更すると、部門単位の機器として扱えます。
台帳の登録/変更
台帳として管理されている情報を、資産情報(機器情報および契約情報)として一括登録または変更する方法となります。
対象となる機器は、Systemwalker Desktop Patrolでインベントリ情報の収集ができないPC、プリンタ、HUBなどや、机や椅子などの設備となります。
なお、Systemwalker Desktop Patrolでインベントリ情報が収集できるPCの情報についても登録できます。この場合、インベントリ情報による登録方法と併用すると、二重登録となるので注意してください。
機器情報の自動検知による登録/変更
自動検知された機器情報が通知され、通知された機器情報のうち資産台帳に未登録の機器を登録する方法となります。
スケジュール設定により定期的に検知された未登録の機器情報を、[未登録機器管理]画面で管理対象として資産台帳に登録できます。
対象となる機器は、PC、UNIXマシン、プリンタ、FAX、ルータなどです。
未登録の機器を自動検知する方法には、以下の2方式があります。
セグメント別検知
ネットワーク一括検知
詳細については、“12.2.3 機器情報を自動検知により登録/変更する”を参照してください。
画面からの登録/変更
画面から資産情報(機器情報および契約情報)を個々に登録または変更する方法となります。
主に運用時など、一括登録または変更を行う必要がないときの方法となります。
なお、本章では、一括登録または変更を中心に説明するので、画面からの登録または変更については説明しません。詳細については、“12.3.2 機器情報を登録/変更する”または“12.4.2 契約情報を登録/変更する”を参照してください。
機器情報登録/変更イメージ
資産情報(機器情報および契約情報)を登録または変更するイメージを以下に示します。
上記イメージで示すように、Systemwalker Desktop Patrolでインベントリ情報が収集できるPCについては、インベントリ情報の登録/変更により資産情報(機器情報および契約情報)を登録/変更します。
また、セグメント単位に設置されたADTまたはネットワーク一括検知により、ネットワークに接続されている機器については自動検知し、検知した情報を元に手動登録できます。
Systemwalker Desktop Patrolのインベントリ情報や、ADTによる自動検知により収集できない什器(例えば、USBメモリや電話機など)については、台帳を作成して資産情報(機器情報および契約情報)を登録または変更します。
登録/変更手順
資産情報(機器情報および契約情報)を登録または変更する手順について、ネットワーク接続機器および什器ごとに説明します。
Systemwalker Desktop Patrolでインベントリ情報を収集されたPCや、ネットワークに接続されているPC以外の機器(UNIXマシン、プリンタ、FAX、ルータなど)を対象とした登録/変更手順となります。
1. 資産管理番号の手動設定または自動設定を決定する 管理台帳では、機器に資産管理番号を設定して管理します。資産管理番号は、機器情報の認識や棚卸時に必要となる番号です。 資産管理番号は、手動または自動で設定できます。 社内での既存の管理体系に合わせて資産管理番号を設定する場合は、手動で設定するようにします。設定方法については、“12.1.2 機器情報の登録設定を行う”を参照してください。 |
2. 未登録機器を登録/変更する 機器情報の自動検知により収集された未登録機器情報を、管理台帳で管理する資産情報(機器情報)として登録または変更します。 登録/変更方法については、“12.2.3 機器情報を自動検知により登録/変更する”を参照してください。 |
3. 契約情報ファイルを作成する 管理する機器の契約情報ファイルを作成します。 機器が固定資産の場合など、契約情報を登録または変更する必要がないときは、次の手順に進んでください。 契約情報ファイルは、新しく作成するか、または“12.2.2 台帳を登録/変更する”の操作途中で登録用のExcelテンプレートから作成してください。新しく作成する場合のフォーマットについては、“リファレンスマニュアル”を参照してください。 すでに運用が開始され、契約情報を登録している場合は、登録した情報を出力することでも契約ファイルを作成できます。作成方法については、“12.4.4 契約情報を台帳に保存する”を参照してください。 |
4. 機器情報ファイルを作成する 管理する機器の機器情報ファイルを作成します。 機器情報ファイルには、PCに関する機器情報を設定します。 機器情報ファイルは、新しく作成するか、または“12.2.2 台帳を登録/変更する”の操作途中でテンプレートから作成してください。新しく作成する場合のファイルフォーマットについては、“リファレンスマニュアル”を参照してください。 「1.資産管理番号の手動設定または自動設定を決定する」で資産管理番号を手動設定とした場合は、資産管理番号を設定します。 「3.契約情報ファイルを作成する」で設定した契約情報と機器情報を関連付ける場合は、契約情報ファイルで設定した[契約No.]を、機器情報ファイルの[契約No.]または[保守コード]に設定します。 |
5. 台帳を登録/変更する 作成した契約情報ファイルと機器情報ファイルを登録または変更します。 登録/変更方法については、“12.2.2 台帳を登録/変更する”を参照してください。 |
Systemwalker Desktop Patrolでインベントリ情報の収集ができないPC、プリンタ、HUBなどや、机や椅子などの設備を対象とした登録/変更手順となります。
1. 資産管理番号の手動設定または自動設定を決定する 管理台帳では、機器に資産管理番号を設定して管理します。資産管理番号は、機器情報の認識や棚卸時に必要となる番号です。 資産管理番号は、手動または自動で設定できます。 社内での既存の管理体系に合わせて資産管理番号を設定する場合は、手動で設定するようにします。設定方法については、“12.1.2 機器情報の登録設定を行う”を参照してください。 |
2. 契約情報ファイルを作成する 管理する機器の契約情報ファイルを作成します。 機器が固定資産の場合など、契約情報を登録または変更する必要がないときは、次の手順に進んでください。 契約情報ファイルには、機器の契約に関する情報を設定します。 契約情報ファイルは、新しく作成するか、または“12.2.2 台帳を登録/変更する”の操作途中で登録用のExcelテンプレートから作成してください。新しく作成する場合のファイルフォーマットについては、“リファレンスマニュアル”を参照してください。 すでに運用が開始され、契約情報を登録している場合は、登録した情報を出力することでも契約ファイルを作成できます。作成方法については、“12.4.4 契約情報を台帳に保存する”を参照してください。 |
3. 機器情報ファイルを作成する 管理する機器の機器情報ファイルを作成します。 機器情報ファイルには、什器に関する機器情報を設定します。 「1. 資産管理番号の手動設定または自動設定を決定する」で資産管理番号を手動設定とした場合は、資産管理番号を設定します。 「2. 契約情報ファイルを作成する」で設定した契約情報と、登録または変更する機器情報を関連付ける場合は、契約情報ファイルで設定した[契約No.]を、機器情報ファイルの[契約No.]または[保守コード]に設定します。 機器情報ファイルは、新しく作成するか、または“12.2.2 台帳を登録/変更する”の操作途中でテンプレートから作成してください。新しく作成する場合のファイルフォーマットについては、“リファレンスマニュアル”を参照してください。 すでに運用が開始され、機器情報を登録している場合は、登録した情報を出力することでも機器情報ファイルを作成できます。作成方法については、“12.3.3 機器情報を台帳に保存する”を参照してください。 |
4. 台帳を登録/変更する 作成した契約情報ファイルと機器情報ファイルを登録または変更します。 「1. 資産管理番号の手動設定または自動設定を決定する」で資産管理番号の自動設定を行っている場合は、資産管理番号が自動的に設定されます。 登録/変更方法については、“12.2.2 台帳を登録/変更する”を参照してください。 |