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Kシリーズ端末エミュレータV7.2 L30 使用手引書
FUJITSU Software

付録H 利用者定義文字の登録手順

ここではCHARMを利用した場合の利用者定義手順について説明します。CHARM2などその他の製品を利用する場合は、各製品のマニュアルを参照してください。


(1)ASPからFMVへの利用者定義文字の移行

ASPに登録されている利用者定義文字をFMV(Windows(R))へ移行し、Kシリーズ端末エミュレータで利用者定義文字の表示・印刷を可能にするための環境作成手順を説明します。


(2)移行の流れ

図H.1 利用者定義文字の移行の流れ

次の手順で移行を行います。

なお、利用者定義文字の移出手順(ASP側)の詳細は「ASPマニュアルCHARM説明書」で確認してください。

1】文字セット管理情報の作成(CHSETコマンド)

文字セット管理情報を作成し、利用者定義文字マスタから移出したい利用者定義文字の文字コードを指定します。

利用者定義文字マスタは、作成した文字パターン(ドットイメージデータ)が格納されるマスタファイルで、ドット数別に16×16ドット、24×24ドット、30×30ドット、32×32ドット、40×40ドットの五種類があります。

また、それぞれのマスタには80A1~A0FEまでの3102字のJEFコードが割り付けられています。

端末側のJEFフォントファイルには一つのマスタの文字セットのみ登録できます。

登録されたJEFフォントファイルの字体は元のマスタの種類により若干異なるので、適当なものを選択してください。

図H.2 利用者定義文字マスタファイル


2】順編成ファイルの作成(CRTFILEコマンド)

【3】で移出する利用者定義文字を格納するための順編成ファイルを作成します。

ファイルのサイズは、通常1000KBで十分です。


3】利用者定義文字セットの移出(EXPCHRコマンド)

【1】で作成した管理情報をもとに利用者定義文字マスタから利用者定義文字を順編成ファイルに移出します。

マスタを指定するEXPCHRコマンドのドット数「DOT」パラメータを下表に示します。

16×16
ドット

24×24
ドット

30×30
ドット

32×32
ドット

40×40
ドット

ドット数

@D16

@D24

@D30

@D32

@D40


4】ファイル転送(FIMPORTコマンド)

【3】で出力した順編成ファイル(フォントファイル)をバイナリファイルとして端末側ディスクに転送します。


5】端末側で利用者定義文字をJEFフォントファイルへ登録

「JEF拡張漢字サポート」の「利用者定義文字コピー」ユーティリティを使用して転送されたフォントファイル(利用者定義文字)からJEFフォントファイルへ登録します。


(3)移行方法

■事前確認

利用者定義文字を移行する前に、利用者定義文字コードが格納されているデータがどのように表示されるか確認します。

以下は、表示例です。

1.Kシリーズ端末エミュレータを起動します。

2.利用者定義文字画面を表示し、未定義で表示されていることを確認します。

「得意先」が「01110株式会社丸の内商会■」となっていて、利用者定義文字が「■」で表示されていることを確認します(■は本来、利用者定義文字が表示される部分であり、ファイルには文字コード“80A1”が格納されています)。


■文字セット管理情報の作成
1.「CHSET」コマンド(パラメタなし)を実行して、「1.作成」を実行し「情報名」に“CHSET1”と入力します。

2.移出したい利用者定義文字の文字コード“80A1”、“80A2”を指定して、「実行キー(Enterキー)」を押し、「PF10」を押します。「PF10」で文字セット管理ユーティリティを終了します。


■順編成ファイルの作成
1.「CRTFILE?」と入力実行し、「FILE」に“CHSET1.XUCL”、「SIZE」に“100”、「ORG」に“@SF”と入力して実行し、順編成ファイルを作成します。

※ファイル名は必ず文字セット管理情報名と合わせます。


■利用者定義文字セットの移出
1.「EXPCHR?」と入力実行し、「CMI」に“CHSET1”、「DOT」に“@D16”、「TOLIB」に“XUCL”と入力して実行します。


■ファイル転送
1.「FIMPORT?」と入力実行し、「FILE」に“CHSET1.XUCL”と入力して実行します。


2.「バイナリファイル受信 設定」ボタンをクリックします。


3.「格納ファイル名」に任意のファイル名を入力して「転送開始」ボタンをクリックします。


利用者定義文字をJEFフォントファイルへ登録

Windows(R)にインストールした「JEF拡張漢字サポート」の利用者定義文字コピーユーティリティを使用します。(JEF拡張漢字サポートのインストール時にオプションでユーティリティをインストールしておいてください)

利用者定義文字コピーユーティリティは、「利用者定義文字コピー」アイコンをクリックして起動します。(アイコンの表示方法は「Kシリーズ端末エミュレータフォルダ」の項で"Kシリーズ端末エミュレータ"を"JEF拡張漢字サポート"に読み替えて操作してください)

1.「JEF拡張漢字サポート」の利用者定義文字コピーユーティリティを起動して、「利用者定義文字の登録」ボタンをクリックします。

2.「ファイル形式」に“配布フォントファイル形式”、「ファイル名」にファイル転送で指定した格納ファイル名、「登録先JEFフォント」に"JEF明朝フォント(TrueType)"を指定して「開始」ボタンをクリックします。


3.利用者定義文字がJEFフォントファイルに2文字登録されたことを確認します。


■確認
1.利用者定義文字が表示されることを確認します。