プリンタエミュレータは、さまざまなプリンタ装置や運用方法に対応するため、次のような印刷形態をサポートしています。
GDI印刷
装置データ印刷
Windows経由印刷
ダイレクト印刷
使用するプリンタ装置やドライバによって、プリンタエミュレータで利用可能な印刷形態/運用形態が異なります。詳細は「13.2.1 プリンタドライバの準備」の一覧表をご覧ください。
GDI印刷とは、一般のアプリケーションと同様に、Windows(R)の印刷システム(GDI)を利用して印刷を行う形態です。この印刷形態では、プリンタエミュレータはプリンタドライバが認識できる中間的な印刷データのみを作成します。その中間データは、プリンタドライバ内部でプリンタシーケンス(プリンタ装置が認識できるデータ形式)に変換され、Windows(R)のスプールを経由してプリンタ装置に送られます。スプールを経由しているため、プリンタ装置のエラーなどの状態を判断することはできません。また、印字はすべてWindows(R)に登録されているフォントを使用します。給紙口の運用タイプが2種類あります(印刷結果は同一です)。
GDI印刷
装置データ印刷とは、プリンタエミュレータ内部でプリンタシーケンスを作成し、印刷を行う形態です。この印刷形態は、出力方法により「Windows経由印刷」と「ダイレクト印刷」に分けられます。また、印字する文字は基本的にプリンタ装置に登録されているフォント(デバイスフォント)を使用します。
Windows経由印刷とは、プリンタエミュレータで作成したプリンタシーケンスをWindows(R)のスプール経由で印刷する形態です。この形態は、Windows(R)のスプールを経由しているため、プリンタ装置のエラーなどの状態を判断することはできません。
ダイレクト印刷とは、プリンタエミュレータで作成したプリンタシーケンスを、Windows(R) のスプールを経由しないで印刷する形態で、プリンタ装置のエラーなどの情報を獲得することができます。また、IDマークやバーコードの読み取りを可能にします。
装置データ印刷