ここでは、Solaris上でのコアダンプ採取のための注意事項を説明します。
コアダンプが出力されない場合の確認
コアダンプが出力されない場合の原因として、システムリソースの不足などが考えられます。カレントディレクトリの書込み権、ディスク容量、limit(1)コマンド結果、coreadmコマンド結果を確認してください。デフォルトでコアダンプの出力が設定されていない場合があります。下記を実施してコアダンプが出力されるようにしてください。
limit(1)コマンド結果の確認では、システム資源の制限値が「unlimited」または「制限なし」であることを確認してください。
Bシェルの例
# ulimit -c unlimited
Cシェルの例
# limit coredumpsize coredumpsize 制限なし
coreadmコマンド結果の確認では、「プロセス単位 setid コアダンプ(per-process setid core dumps)」がenabledであることを確認してください。
# coreadm
グローバルコアのファイルパターン:
グローバルコアファイルの内容: default
kernel zone core file pattern:
init コアのファイルパターン: core
init コアファイルの内容: default
グローバルコアダンプ: disabled
kernel zone core dumps: disabled
プロセス単位コアダンプ: disabled
グローバル setid コアダンプ: disabled
プロセス単位 setid コアダンプ: enabled
グローバルコアダンプのロギング: disabledコアダンプ出力設定方法
limit(1)コマンドの確認結果でシステム資源の制限値が「unlimited」または「制限なし」ではない場合、以下のコマンドを実行してからISIの各サービスを起動してください。
Bシェルの例
# ulimit -c unlimited
Cシェルの例
# unlimit coredumpsize
coreadmコマンドの確認結果で「プロセス単位 setid コアダンプ(per-process setid core dumps)」がenabledではない場合、以下のコマンドを実行してください。
# coreadm -e proc-setid