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Interstage Service Integrator V9.6.1 導入ガイド
FUJITSU Software

B.4.1 セットアップ

この例では、以下の構成でセットアップします。セットアップ前、セットアップ後に必要な作業は、以下を参照してください。

第12章 ISIサーバ連携構成のセットアップ(キュー間転送)

第22章 ISIサーバ連携構成のセットアップ(キュー間転送)

ISIServer01でセットアップの作業を行います。

図B.2 セットアップの例

表B.6 サーバのホスト名

サーバ

ホスト名

システムA

RemoteSystem01

ISIサーバA

ISIServer01

ISIサーバB

ISIServer02

システムB

RemoteSystem02

ISIServer01とRemoteSystem01間の設定

ISIServer01とRemoteSystem01において双方向のキュー間転送を設定します。
ISIServer01とRemoteSystem01にはキュー間転送のために、あらかじめMQDシステムを構築し、キューを用意しておきます。

図B.3 ISIServer01とRemoteSystem01間

表B.7 構成の例

ホスト名

MQDシステム名

グループ名

キュー名

備考

ISIServer01

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue01

RemoteSystem01からのインバウンドのキュー

ConnectQue02

RemoteSystem01へのアウトバウンドのキュー

RemoteSystem01

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue01

ISIServer01へのアウトバウンドのキュー

ConnectQue02

ISIServer01からのインバウンドのキュー

注):esiqueadd_jmsrコマンドを実行してキューを作成した場合、グループ名はキュー名と同じです。

  1. ホストIDの割当て

    ISIServer01とRemoteSystem01に、それぞれ以下のホストIDを割り当てます。

    表B.8 サーバのホストID

    ホスト名

    ホストID

    ISIServer01

    ISI00001

    RemoteSystem01

    RSYS0001

  2. ホスト定義シートの作成

    ISIServer01上にホスト定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“hostdef.txt”のホスト定義シートを作成します。なお、各ホストが使用するネーミングサービスは“localhost”なので省略しています。

    ホスト定義シート(hostdef.txt)

    #  ホスト定義シート
    #  ホストID,ホスト名,使用するネーミングサービスのURL
    ISI00001,ISIServer01
    RSYS0001,RemoteSystem01

  3. キュー間転送名の割当て

    キュー間転送を行うキューの組合せを決めます。以下のキュー間転送名を割り当てます

    表B.9 キュー間転送名

    キュー間転送名

    説明

    QCNNCT01

    RemoteSystem01のConnectQue01から、ISIServer01のConnectQue01へ転送します。

    QCNNCT02

    ISIServer01のConnectQue02から、RemoteSystem01のConnectQue02へ転送します。

  4. 転送定義シートの作成

    ISIServer01上に転送定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“routedef.txt”の転送定義シートを作成します。

    転送定義シート(routedef.txt)

    #  転送定義シート
    #            |        送信側の情報        |        受信側の情報
    #  キュー間転送名,ホストID,グループ名,キュー名,ホストID,グループ名,キュー名
    QCNNCT01,RSYS0001,CNTGRP01,ConnectQue01,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue01
    QCNNCT02,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue02,RSYS0001,CNTGRP01,ConnectQue02

  5. キュー間転送定義セットの作成

    esiqctaddコマンドを実行して、キュー間転送定義セットを作成します。
    ここでは、ホスト定義シート“hostdef.txt”と転送定義シート“routedef.txt”を指定します。

    esiqctadd -h hostdef.txt -r routedef.txt

    コマンド実行後、ISIServer01用のキュー間転送定義セット“ISIServer01.zip”とRemoteSystem01用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem01.zip”が、コマンドを実行したディレクトリに作成されます。

  6. キュー間転送定義セットの配布

    作成したキュー間転送定義セットを各サーバに配布します。
    RemoteSystem01用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem01.zip”をRemoteSystem01に配布します。

  7. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行して、ISIServer01とRemoteSystem01間の環境をセットアップします。

    • ISIServer01で実行
      ISIServer01でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer01.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer01.zip

    • RemoteSystem01で実行
      RemoteSystem01でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“RemoteSystem01.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f RemoteSystem01.zip

ISIServer01とISIServer02間の設定

ISIServer01とISIServer02において双方向のキュー間転送を設定します。

注意

追加するホストIDおよびキュー間転送名は、すでに追加した名前と重複しないように割り当ててください。

図B.4 ISIServer01とISIServer02間

表B.10 構成の例

ホスト名

MQDシステム名

グループ名

キュー名

備考

ISIServer01

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue11

ISIServer02へのアウトバウンドのキュー

ConnectQue12

ISIServer02からのインバウンドのキュー

ISIServer02

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue11

ISIServer01からのインバウンドのキュー

ConnectQue12

ISIServer01へのアウトバウンドのキュー

注):esiqueadd_jmsrコマンドを実行してキューを作成した場合、グループ名はキュー名と同じです。

  1. ホストIDの割当て

    ISIServer02に、以下のホストIDを割り当てます。

    表B.11 サーバのホストID

    ホスト名

    ホストID

    ISIServer02

    ISI00002

  2. ホスト定義シートの作成

    ISIServer02を追加するためのホスト定義シートを作成します。
    ISIServer01はすでに作成済みのため記述しません。すでに作成したホスト定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。
    ここでは、ファイル名“hostdef.txt”のホスト定義シートを作成します。なお、各ホストが使用するネーミングサービスは“localhost”なので省略しています。

    ホスト定義シート(hostdef.txt)

    #  ホスト定義シート
    #  ホストID,ホスト名,使用するネーミングサービスのURL
    ISI00002,ISIServer02

  3. キュー間転送名の割当て

    QCNNCT03、QCNNCT04を追加するための転送定義シートを作成します。
    すでに作成した転送定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。

    表B.12 キュー間転送名

    キュー間転送名

    説明

    QCNNCT03

    ISIServer01のConnectQue11から、ISIServer02のConnectQue11へ転送します。

    QCNNCT04

    ISIServer02のConnectQue12から、ISIServer01のConnectQue12へ転送します。

  4. 転送定義シートの作成

    ISIServer01上に転送定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“routedef.txt”の転送定義シートを作成します。

    転送定義シート(routedef.txt)

    #  転送定義シート
    #            |        送信側の情報        |        受信側の情報
    #  キュー間転送名,ホストID,グループ名,キュー名,ホストID,グループ名,キュー名
    QCNNCT03,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue11,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue11
    QCNNCT04,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue12,ISI00001,CNTGRP01,ConnectQue12

  5. キュー間転送定義セットの作成

    esiqctaddコマンドを実行して、キュー間転送定義セットを作成します。
    ここでは、ホスト定義シート“hostdef.txt”と転送定義シート“routedef.txt”を指定します。

    esiqctadd -h hostdef.txt -r routedef.txt

    コマンド実行後、ISIServer01用のキュー間転送定義セット“ISIServer01.zip”とISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”が、コマンドを実行したディレクトリに作成されます。

  6. キュー間転送定義セットの配布

    作成したキュー間転送定義セットを各サーバに配布します。
    ISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”をISIServer02に配布します。

  7. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行して、ISIServer01とISIServer02間の環境をセットアップします。

    • ISIServer01で実行
      ISIServer01でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer01.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer01.zip

    • ISIServer02で実行
      ISIServer02でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer02.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer02.zip

ISIServer02とRemoteSystem02間の設定

ISIServer02とRemoteSystem02において双方向のキュー間転送を設定します。

注意

追加するホストIDおよびキュー間転送名は、すでに追加した名前と重複しないように割り当ててください。

図B.5 ISIServer02とRemoteSystem02間

表B.13 構成の例

ホスト名

MQDシステム名

グループ名

キュー名

備考

ISIServer02

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue21

RemoteSystem02からのインバウンドのキュー

ConnectQue22

RemoteSystem02へのアウトバウンドのキュー

RemoteSystem02

MQDESI01

CNTGRP01 (注)

ConnectQue21

ISIServer02へのアウトバウンドのキュー

ConnectQue22

ISIServer02からのインバウンドのキュー

注):esiqueadd_jmsrコマンドを実行してキューを作成した場合、グループ名はキュー名と同じです。

  1. ホストIDの割当て

    RemoteSystem02に、以下のホストIDを割り当てます。

    表B.14 サーバのホストID

    ホスト名

    ホストID

    RemoteSystem02

    RSYS0002

  2. ホスト定義シートの作成

    RemoteSystem02を追加するためのホスト定義シートを作成します。すでに作成したホスト定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。
    ここでは、ファイル名“hostdef.txt”のホスト定義シートを作成します。なお、各ホストが使用するネーミングサービスは“localhost”なので省略しています。

    ホスト定義シート(hostdef.txt)

    #  ホスト定義シート
    #  ホストID,ホスト名,使用するネーミングサービスのURL
    RSYS0002,RemoteSystem02

  3. キュー間転送名の割当て

    QCNNCT05、QCNNCT06を追加するための転送定義シートを作成します。
    すでに作成した転送定義シートに追記する場合、登録済みの内容はコメントにしてください。

    表B.15 キュー間転送名

    キュー間転送名

    説明

    QCNNCT05

    ISIServer02のConnectQue21から、RemoteSystem02のConnectQue21へ転送します。

    QCNNCT06

    RemoteSystem02のConnectQue22から、ISIServer02のConnectQue22へ転送します。

  4. 転送定義シートの作成

    ISIServer01上に転送定義シートを作成します。
    ここでは、ファイル名“routedef.txt”の転送定義シートを作成します。

    転送定義シート(routedef.txt)

    #  転送定義シート
    #            |        送信側の情報        |        受信側の情報
    #  キュー間転送名,ホストID,グループ名,キュー名,ホストID,グループ名,キュー名
    QCNNCT05,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue21,RSYS0002,CNTGRP01,ConnectQue21
    QCNNCT06,RSYS0002,CNTGRP01,ConnectQue22,ISI00002,CNTGRP01,ConnectQue22

  5. キュー間転送定義セットの作成

    esiqctaddコマンドを実行して、キュー間転送定義セットを作成します。
    ここでは、ホスト定義シート“hostdef.txt”と転送定義シート“routedef.txt”を指定します。

    esiqctadd -h hostdef.txt -r routedef.txt

    コマンド実行後、ISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”とRemoteSystem02用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem02.zip”が、コマンドを実行したディレクトリに作成されます。

    注意

    esiqctaddコマンドは、ISIServer01で実行してください。

  6. キュー間転送定義セットの配布

    作成したキュー間転送定義セットを各サーバに配布します。
    ISIServer02用のキュー間転送定義セット“ISIServer02.zip”をISIServer02に配布します。
    RemoteSystem02用のキュー間転送定義セット“RemoteSystem02.zip”をRemoteSystem02に配布します。

  7. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行して、ISIServer02とRemoteSystem02間の環境をセットアップします。

    • ISIServer02で実行
      ISIServer02でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“ISIServer02.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f ISIServer02.zip

    • RemoteSystem02で実行
      RemoteSystem02でesiqctsetコマンドを実行します。ここでは、キュー間転送定義セット名に“RemoteSystem02.zip”を指定します。
      MQDシステム名“MQDESI01”で環境を構築しているので、引数“-m MQDシステム名”は省略します。

      esiqctset -f RemoteSystem02.zip