移行の前に、以下の作業を行ってください。
非同期通信のリカバリ
リカバリを実施していない異常メッセージがある場合は、非同期通信のリカバリを行ってください。異常メッセージのリカバリ方法については、以前のバージョン・レベルの“ISI 運用ガイド”の“非同期通信のリカバリ”を参照してください。
キュー内のデータの処理
ISIが非同期メッセージの送受信で使用する全てのキューにメッセージが残っていないことを確認してください。メッセージが残っている場合は、メッセージをすべて処理してください。
キュー間転送のキュー間コネクションの初期化
キュー間転送を使用している場合は、以下を実行してキュー間コネクションを初期化してください。
mqdnsgwcomm -s MQDシステム名 -r キュー間転送名 mqdnsgwcomm -s MQDシステム名 -e *
ポイント
キュー間転送で相手サーバのキューから自サーバのキューにメッセージを転送している場合は、相手サーバのキューのメッセージをすべて処理したあと、転送が発生しない状態で作業を行ってください。
* は \*、'*'または"*"のように指定してください。
コマンド実行時に“MQD6351”または“MQD6176”のメッセージが出力される場合がありますが、動作に影響はありません。
メッセージ蓄積データベースの退避
メッセージ蓄積データベースに格納されたメッセージをアンロードしてください。
アンロードの方法については、“D.1 メッセージのアンロード”を参照してください。
Webサービス定義の削除
ISI V8.0以前でSOAPを利用していた場合、以下の作業を実施してください。
SOAPのRPC機能のWebサービス定義の削除
soapmodifyddコマンドを使用してWebサービス定義を削除します。
<INSDIR>\etc\def\soap\rpc\esiServiceUndeployISAS.wsdd
/opt/FJSVesi/etc/def/soap/rpc/esiServiceUndeployISAS.wsdd
コマンドの実行例
soapmodifydd -url "SOAPアダプタURL" -set <INSDIR>\etc\def\soap\rpc\esiServiceUndeployISAS.wsdd
soapmodifydd -url "SOAPアダプタURL" -set /opt/FJSVesi/etc/def/soap/rpc/esiServiceUndeployISAS.wsdd
デフォルトのSOAPアダプタURLは、「http://localhost:12000/soap_admin/servlet/WSContainer」です。
SOAPアダプタの環境に合わせて変更してください。
SOAPのメッセージング機能
Interstage Application ServerのWebサービス情報編集ツールを利用して、Webサービスを削除します。Webサービス情報編集ツールの詳細については、以前のバージョン・レベルのInterstage Application Serverの“SOAPサービス ユーザーズガイド”を参照してください。
サンプル定義の削除
“ISI アプリケーション開発ガイド”に記載されている定義のサンプルを登録している場合は、esidefdelコマンドを使用して定義を削除してください。
環境設定ファイルの退避
以下のディレクトリにある環境設定ファイルを別ディレクトリに退避してください。利用しているバージョン・レベルにより存在しないファイルもあります。
<INSDIR>\etc\def\properties
/opt/FJSVesi/etc/def/properties
ESISystemConfig.properties
ISIサーバ名_OrderUnit.properties
ESIFormatmanager.properties
transfer.properties
XPathNamespace.properties
アンインストール前の作業の実施
以前のバージョン・レベルの“ISI 導入ガイド”の“アンインストール前の作業”に記載されている作業を実施してください。
WSDLファイルの退避
SOAPのRPC機能を利用している場合、“送信先WebサービスのURL”を変更したWSDLを任意のディレクトリに退避してください。
Formatmanagerクライアントのデータベースのバックアップ
データベースのバックアップ
Formatmanagerクライアントを使用していた場合、Formatmanagerクライアントで作成した定義が保存されるデータベースをバックアップしてください。
詳細は、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”の“変換定義DBバックアップ”を参照してください。
データベースの移動
データベースを任意のフォルダに移動します。データベースのファイル名は“FEDITTBL.fdb”です。データベースの格納先フォルダについては、“ISI Studio ヘルプ”の“定義を操作する”の“ISIプロジェクトのプロパティを設定する”を参照してください。
Formatmanager変換機能に関する資材の退避
環境設定ファイルの退避
Formatmanager変換機能のデフォルト定義ファイルのConvTableDirectoryに指定したディレクトリ配下の環境設定ファイルを別ディレクトリに退避してください。デフォルトのディレクトリは以下のとおりです。
<INSDIR>¥FM¥F3JJSfmsv¥var¥convtable
/opt/FJSVfmsv/var/convtable
feditsv.conf
flxml.conf
運用資材の退避
Formatmanager変換機能で使用している運用資材を退避してください。Formatmanager変換機能の運用資材は以下のとおりです。
項目コード変換用CSVファイル
利用者プログラム
XML用利用者プログラム
バリデーションポリシーファイル
DTDファイル
XML Schemaファイル
各運用資材の配置先については、“ISI 運用ガイド”の“Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置”を参照してください。
キュー間転送定義の取得
コマンドによるキュー間転送のセットアップを実施してキュー間転送機能を利用している場合、以下のコマンドを実行し、定義シートを取得してください。
コマンドの詳細は、“B.1 セットアップの流れと作業”を参照してください。
esiqctgetseat {-h|-r|-h -r}
キュー間転送定義の資材の退避
キュー間転送機能を利用している場合、以下の資材を別ディレクトリに退避してください。
<Interstageインストールディレクトリ>\BAS\etc
/opt/FJSVibs/etc
apfwmkrsc.xml
apfwmkrsc.xml_bk
<Interstageインストールディレクトリ>\BAS\etc\def
/opt/FJSVibs/etc/def
apfwenv.conf
ISI定義の退避
以下のコマンドを実行し、ISIサーバに登録されている定義を別ディレクトリに退避してください。
esidefget 退避先のディレクトリ