キュー間転送機能のセットアップを行う前に、以下の作業を行ってください。
キューの作成
キュー間転送で使用する、アウトバウンドとインバウンドのキューが作成されていることを確認します。
キューの作成については、“20.3 JMS-Rキューの作成 ”を参照してください。
注意
ISIサーバがセットアップされているマシン上にキューを作成する場合は、JMS-Rのキューだけを作成してください。
キュー間転送を利用する対向側のマシンにキューを作成する場合は、以下の種類のキューのうち、1種類だけを作成してください。
JMS
JMS-R
MQD
JMSまたはMQDを作成する場合は、以下の環境変数を設定してください。
環境変数名:APFW_NSGW_DBQUEUEUSE
値:NO
設定例
Bシェルの場合
APFW_NSGW_DBQUEUEUSE=NO export APFW_NSGW_DBQUEUEUSE
Cシェルの場合
setenv APFW_NSGW_DBQUEUEUSE NO
アプリケーションサーバとデータベースサーバを分離して運用する場合、以下の定義ファイルを編集してください。
“/opt/FJSVmqd/mqd/ibas_fssqlenv”のSERVER_SPECの項目を設定します。設定値は“表19.2 データベースサーバ接続設定ファイルの内容”を参照してください。
設定例
SERVER_SPEC=(RDB2_TCP,ESIMESSAGEDB,ESIMESSAGEDB,server,2050) R_LOCK=YES MAX_SQL=50 ISOLATION_WAIT=WAIT DEFAULT_ISOLATION=READ_COMMITTED
ESIMESSAGEDB:DBNameに指定したデータベース名
server: DataSourceNSHostに指定したデータベースホスト名
2050: DBPortに指定したポート番号
キュー間転送用のMQDシステムの起動
キュー間転送用のMQDシステムが停止している場合、以下のコマンドを実行し、キュー間転送用のMQDシステムを起動します。
キュー間転送用のMQDシステム名は、JMS-R環境セットアップ定義ファイルの「QCTMQDSystemName」で指定します。デフォルトは、「MQDESI01」です。
JMS-R環境セットアップ定義ファイルについては、“表19.1 JMS-R環境セットアップ定義ファイルの内容”を参照してください。
デフォルトを変更しない場合、mqdstrコマンドの「-s」オプションに「MQDESI01」を指定してください。mqdstrコマンドの「-s」オプションを省略した場合は、「MQD001」になります。
mqdstr -s [キュー間転送用のMQDシステム名] -p
hostsファイルの編集
キュー間転送サーバ間で相手サーバのホスト名を解決するために、以下のファイルを編集します。
ファイル名:/etc/hosts
指定例:
192.168.0.10 相手サーバのホスト名
注意
複数サーバ間でキュー間転送を行う場合は、相互に名前解決されている必要があります。
名前解決ができていない場合は、実行時にシステムログへod10939のメッセージが出力されます。