11.1.2 ISI実行環境/ISI運用管理コンソールのセットアップに失敗する

ISIサーバ、アダプタまたはISI運用管理コンソールのセットアップもアンセットアップもできない状態になった場合

Java EE 6のasadminコマンドなどを使用して、isi6setupコマンドで作成したリソースを削除した場合、以下のようなメッセージが出力されてセットアップもアンセットアップもできない状態となります。

セットアップ時のメッセージ出力例

C:\>isi6setup create-console
ERROR: SETUP-CMD-50007: ISI Management Console already exists.
ERROR: SETUP-CMD-50001: Command failed.

アンセットアップ時のメッセージ出力例

C:\>isi6setup delete-console
asadmin list-clusters --interactive=false ISIConsole
asadmin: ERROR: ISJEE_TARGET1001: Cannot determine type for target : ISIConsole
asadmin: ERROR: ISJEE_CLI137: Command list-clusters failed.
ERROR: SETUP-CMD-50020: An error occurred when command was executed.
ERROR: SETUP-CMD-50001: Command failed.

セットアップ時のメッセージ出力例

# isi6setup create-console
ERROR: SETUP-CMD-50007: ISI Management Console already exists.
ERROR: SETUP-CMD-50001: Command failed.

アンセットアップ時のメッセージ出力例

# isi6setup delete-console
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-auth-realm --interactive=false --target ISIConsole isi-admin-realm
Command delete-auth-realm failed.
remote failure: Authrealm named isi-admin-realm not found.
ERROR: SETUP-CMD-50020: An error occurred when command was executed.
ERROR: SETUP-CMD-50001: Command failed.

このような状態となった場合は、以下の手順でリソースを全て削除してから、再度セットアップを行ってください。

Interstage Application Serverのコマンドを使用して、問題が発生している対象のリソースを削除してください。

表11.1 ISIサーバをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
サーバーインスタンス	ISI実行環境名を省略した場合 ISISrv_ins ISI実行環境名を指定した場合 ISISrv_ISI実行環境名_ins
IJServerクラスタ	ISI実行環境名を省略した場合 ISISrv ISI実行環境名を指定した場合 ISISrv_ISI実行環境名
エンタープライズアプリケーション	ISI実行環境名を省略した場合 ISISrv ISI実行環境名を指定した場合 ISISrv_ISI実行環境名
コネクタリソース	ISI実行環境名を省略した場合 esisoapadapter-DEFAULT ISI実行環境名を指定した場合 esisoapadapter-ISI実行環境名
コネクタ接続プール	ISI実行環境名を省略した場合 esisoapadapter-DEFAULT ISI実行環境名を指定した場合 esisoapadapter-ISI実行環境名
コネクタモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 esisoapadapter-DEFAULT ISI実行環境名を指定した場合 esisoapadapter-ISI実行環境名
ライフサイクルモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 ESILCModule-ISISrv ISI実行環境名を指定した場合 ESILCModule-ISISrv_ISI実行環境名

表11.2 インバウンドのCORBAアダプタをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
CORBAワークユニット	ISI実行環境名を省略した場合 ISICrbI ISI実行環境名を指定した場合 ISICrbI_ISI実行環境名
オブジェクトリファレンス	ISI実行環境名を省略した場合 ISICrbI ISI実行環境名を指定した場合 ISICrbI_ISI実行環境名
インプリメンテーションリポジトリ	ISI実行環境名を省略した場合 ISICrbI ISI実行環境名を指定した場合 ISICrbI_ISI実行環境名

表11.3 アウトバウンドのCORBAアダプタをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
CORBAワークユニット	ISI実行環境名を省略した場合 ISICrbO ISI実行環境名を指定した場合 ISICrbO_ISI実行環境名
インプリメンテーションリポジトリ	ISI実行環境名を省略した場合 ISICrbO ISI実行環境名を指定した場合 ISICrbO_ISI実行環境名
コネクタモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 esicorbaadapter-DEFAULT ISI実行環境名を指定した場合 esicorbaadapter-ISI実行環境名

表11.4 インバウンドのMQアダプタをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
サーバーインスタンス	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQI_MQ識別子i ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名i
IJServerクラスタ	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQI_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名
EJBモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 ESIMQInboundMessageDrivenBean-ISIMQI_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESIMQInboundMessageDrivenBean-ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名
コネクタリソース	ISI実行環境名を省略した場合 ESIMQInboundResourceAdapter-ISIMQI_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESIMQInboundResourceAdapter-ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名
コネクタ接続プール	ISI実行環境名を省略した場合 ESIMQInboundResourceAdapter-ISIMQI_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESIMQInboundResourceAdapter-ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名
コネクタモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 ESIMQInboundResourceAdapter-ISIMQI_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESIMQInboundResourceAdapter-ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名
ライフサイクルモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 ESILCModule-ISIMQI_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESILCModule-ISIMQI_MQ識別子_ISI実行環境名

表11.5 アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)をアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
サーバーインスタンス	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQO_MQ識別子i ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQO_MQ識別子_ISI実行環境名i
IJServerクラスタ	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQO_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQO_MQ識別子_ISI実行環境名
EJBモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 ESIMQSendBean-ISIMQO_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESIMQSendBean-ISIMQO_MQ識別子_ISI実行環境名
コネクタリソース	ISI実行環境名を省略した場合 esimqadapter-DEFAULT(注) ISI実行環境名を指定した場合 esimqadapter-ISI実行環境名(注)
コネクタ接続プール	ISI実行環境名を省略した場合 esimqadapter-DEFAULT(注) ISI実行環境名を指定した場合 esimqadapter-ISI実行環境名(注)
コネクタモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 esimqadapter-DEFAULT(注) ISI実行環境名を指定した場合 esimqadapter-ISI実行環境名(注)
ライフサイクルモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 ESILCModule-ISIMQO_MQ識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ESILCModule-ISIMQO_MQ識別子_ISI実行環境名

注：他のアウトバウンドのMQアダプタがない場合だけ削除してください。

表11.6 インバウンドのMQDアダプタをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
CORBAワークユニット	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDL_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDL_MQD識別子_ISI実行環境名
ユーティリティワークユニット	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDI_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDI_MQD識別子_ISI実行環境名
オブジェクトリファレンス	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDL_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDL_MQD識別子_ISI実行環境名
インプリメンテーションリポジトリ	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDL_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDL_MQD識別子_ISI実行環境名

表11.7 アウトバウンドのMQDアダプタをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
CORBAワークユニット	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDO_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDO_MQD識別子_ISI実行環境名
オブジェクトリファレンス	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDO_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDO_MQD識別子_ISI実行環境名
インプリメンテーションリポジトリ	ISI実行環境名を省略した場合 ISIMQDO_MQD識別子 ISI実行環境名を指定した場合 ISIMQDO_MQD識別子_ISI実行環境名
コネクタモジュール	ISI実行環境名を省略した場合 esimqdadapter-DEFAULT ISI実行環境名を指定した場合 esimqdadapter-ISI実行環境名
コネクタ接続プール	ISI実行環境名を省略した場合 esimqdadapter-DEFAULT ISI実行環境名を指定した場合 esimqdadapter-ISI実行環境名

表11.8 ISI運用管理コンソールをアンセットアップする場合の削除対象リソース
リソース種別	リソース名
サーバーインスタンス	ISIConsole_ins
IJServerクラスタ	ISIConsole
Webアプリケーション	isiconsole
ライフサイクルモジュール	ESILCModule-ISIConsole

各種のリソースを削除するコマンドは以下の通りです。各コマンドの詳細は“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“Java EE 6運用コマンド”、および“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

サーバーインスタンスの削除
asadminコマンドを実行してサーバーインスタンスを削除します。
実行例
```
<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin delete-local-instance ISISrv_ISI実行環境名_ins
```
```
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-local-instance ISISrv_ISI実行環境名_ins
```
ISIサーバおよびインバウンドのMQアダプタ、アウトバウンドのMQアダプタにおいて複数プロセス運用を実施している場合、複数プロセス運用で追加したサーバーインスタンスも同様の手順で削除してください。

IJServerクラスタの削除

asadminコマンドを実行してIJServerクラスタを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin delete-cluster ISISrv_ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-cluster ISISrv_ISI実行環境名

エンタープライズアプリケーションの削除

asadminコマンドを実行してエンタープライズアプリケーションを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin undeploy --target domain ISISrv_ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin undeploy --target domain ISISrv_ISI実行環境名

EJBモジュールの削除

asadminコマンドを実行してEJBモジュールを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin undeploy --target domain ESIMQSendBean-ISIMQO_MQ識別子_ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin undeploy --target domain ESIMQSendBean-ISIMQO_MQ識別子_ISI実行環境名

Webアプリケーションの削除

asadminコマンドを実行してWebアプリケーションを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin undeploy --target domain isiconsole

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin undeploy --target domain isiconsole

コネクタリソースの削除

asadminコマンドを実行してコネクタリソースを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin delete-connector-resource --target domain esisoapadapter-ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-connector-resource --target domain esisoapadapter-ISI実行環境名

コネクタ接続プールの削除

asadminコマンドを実行してコネクタ接続プールを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin delete-connector-connection-pool esisoapadapter-ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-connector-connection-pool esisoapadapter-ISI実行環境名

コネクタモジュールの削除

asadminコマンドを実行してコネクタモジュールを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin undeploy --target domain esisoapadapter-ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin undeploy --target domain esisoapadapter-ISI実行環境名

ライフサイクルモジュールの削除

asadminコマンドを実行してライフサイクルモジュールを削除します。

実行例

<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin delete-lifecycle-module --target domain ESILCModule-ISISrv_ISI実行環境名

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-lifecycle-module --target domain ESILCModule-ISISrv_ISI実行環境名

CORBAワークユニットの削除
isdelwudefコマンドを実行してCORBAワークユニットを削除します。
実行例
```
isdelwudef ISICrbI_ISI実行環境名
```
ユーティリティワークユニットの削除
isdelwudefコマンドを実行してユーティリティワークユニットを削除します。
実行例
```
isdelwudef ISIMQDI_MQD識別子_ISI実行環境名
```
オブジェクトリファレンスの削除
OD_or_admコマンドを実行してオブジェクトリファレンスを削除します。
実行例
```
OD_or_adm -d -n ISICrbI_ISI実行環境名
```
インプリメンテーションリポジトリの削除
OD_impl_instコマンドを実行してインプリメンテーションリポジトリを削除します。
実行例
```
OD_impl_inst -d -r ISICrbI_ISI実行環境名
```

isi6setupコマンドに「-f」オプションを指定してアンセットアップを実行してください。

ISI運用管理コンソールアンセットアップ時の実行例

C:\>isi6setup delete-console -f
asadmin undeploy --interactive=false --target ISIConsole isiconsole
asadmin: ERROR: ISJEE_CLI171: Command undeploy failed : APPDEP1010: Trying to undeploy application from domain failed; APPDEP1013: Component [isiconsole] is not registered.

asadmin delete-lifecycle-module --interactive=false --target ISIConsole ESILCModule-ISIConsole
asadmin: ERROR: ISJEE_TARGET1001: Cannot determine type for target : ISIConsole
asadmin: ERROR: ISJEE_CLI137: Command delete-lifecycle-module failed.
asadmin delete-cluster --interactive=false ISIConsole
asadmin: ERROR: ISJEE_OM2024: Cluster ISIConsole does not exist.
asadmin: ERROR: ISJEE_CLI137: Command delete-cluster failed.
INFO: SETUP-CMD-00101: Command executed successfully.

# isi6setup delete-console -f
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-auth-realm --interactive=false --target ISIConsole isi-admin-realm Command delete-auth-realm failed.
remote failure: Unable to find a valid target with name ISIConsole /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin undeploy --interactive=false --target ISIConsole isiconsole Command undeploy failed.
remote failure: Unable to find a valid target with name ISIConsole /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-lifecycle-module --interactive=false --target ISIConsole ESILCModule-ISIConsole Command delete-lifecycle-module failed.
remote failure: Unable to find a valid target with name ISIConsole /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-local-instance --interactive=false ISIConsole_ins Command delete-local-instance failed.
The instance does not exist on this machine.
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin delete-cluster --interactive=false ISIConsole Command delete-cluster failed.
remote failure: java.lang.RuntimeException: Cannot find a Cluster with a name ISIConsole Cannot find a Cluster with a name ISIConsole
INFO: SETUP-CMD-00101: Command executed successfully.