本バージョンでは、PostgreSQL9.6.0、9.6.1、および9.6.2で実施済の障害修正を吸収しています。
参照
実施済の障害修正に関しては、以下を参照してください。
PostgreSQL Global Development GroupのWebサイト内:
[PostgreSQL 9.6.0]
https://www.postgresql.org/docs/9.6/static/release-9-6.html
[PostgreSQL 9.6.1]
https://www.postgresql.org/docs/9.6/static/release-9-6-1.html
[PostgreSQL 9.6.2]
https://www.postgresql.org/docs/9.6/static/release-9-6-2.html
また、本ソフトウェアでは以前のバージョンレベルで発生した障害が修正されています。
今回のバージンレベルで吸収された修正内容、および修正番号については、以下の表を参照してください。
No. | バージョンレベル | P番号 | 現象 |
1 | 9.6 | PH10163 | [現象] ストリーミングレプリケーション構成において、過去の時点にデータベースを復旧しようとすると、pgx_rcvallコマンドが次のメッセージを出力して失敗することがあります。 FATAL: 要求された時系列%uはデータベースシステムの時系列%uの系列ではありません [環境] 以下のいずれかのOSを使用している。 - Linux - Windows [発生条件] 1) ストリーミングレプリケーション環境を構築する。かつ、 2) 以下の順番でデータベースを復旧する。 2-1) 以下のいずれかのコマンドを使用してプライマリサーバを過去の時点に復旧する。かつ、 - pgx_rcvall -e "復旧する時刻" - pgx_rcvall -n "リストアポイント" - pgx_rcvall -p 2-2) 以下のいずれかである。かつ、 - フェイルオーバまたはスイッチオーバが1回以上発生する。または、 - pgx_rcvall以外のコマンドを使用して過去の時点に復旧している。 2-3) pgx_dmpallコマンドを使って、新プライマリサーバのバックアップを取得する。かつ、 2-4) 両系停止が発生する。かつ、 2-5) 以下のコマンドに、2-3)で取得したバックアップを指定して旧プライマリサーバまたは新プライマリサーバを過去の時点に復旧する。 - pgx_rcvall -e "復旧する時刻" |
2 | PH12548 | [現象] .NET Data Providerにおいて、TransactionScope機能を利用すると、アプリケーションが例外発生で終了する。 ERRORメッセージ: prepared transaction with identifier "@1@" does not exist @1@ : トランサクション識別子 [環境] 以下のOSを使用している。 - Windows [発生条件] 以下の条件を満たすアプリケーションを実行した場合に、本現象が発生します。 1) TransactionScopeを利用する。かつ、 2) 1)のスコープ内で複数のコネクションを生成する。かつ、 3) 2)のコネクションを利用してデータベースをアクセスする。かつ、 4) 1)のスコープに対して、Completeメソッドを呼びだす。 | |
3 | PH12605 | [現象] 以下の.NET Framework をターゲットとしたアプリケーションにおいて、DbProviderFactoryクラスを利用したデータベース接続が、以下のエラーメッセージを出力して失敗します。 ・対象となる.NET Frameworkのバージョン - .NET Framework 2.0 - .NET Framework 3.0 - .NET Framework 3.5 - .NET Framework 3.5 Client Profile ・エラーメッセージ 要求された .Net Framework データ プロバイダが見つかりません。これは、インストールされていない可能性があります。 [環境] 以下のOSを使用している。 - Windows [発生条件] 1) 以下のいずれかの方法でNpgsql.dllをGACに登録する。かつ、 1-1) FUJITSU Enterprise Postgres 9.5をインストールする。または、 1-2) pgx_NpgsqlRegister.exeを実行する。 2) Visual C# プロジェクトのターゲットフレームワークに3.5以下のバージョンを指定する。かつ、 3) 2)のプロジェクトにおいて、DbProviderFactoriesクラスのGetFactoryメソッドの引数providerInvariantNameに"FUJITSU.Npgsql"を指定し、DbProviderFactoryクラスのインスタンスを取得する。かつ、 4) 2)で作成したプロジェクトにおいて、3)で取得したインスタンスを使用してデータベース接続するアプリケーションを作成し、実行した場合。 | |
4 | PH12818 | [現象] Npgsql 2.1.x以降をベースとした製品において、接続文字列にPreloadReader=Trueを指定した場合、データが存在する場合でもHasRowsプロパティの値が常にfalseになります。 [環境] 以下のOSを使用している。 - Windows [発生条件] 1) .NET Data Providerの接続文字列にPreloadReader=Trueを指定してConnectionインスタンスを作成する。かつ、 2) 1)で作成したConnectionインスタンスと結果セットが空にならない1つのSELECT文を指定してCommandインスタンスを作成する。かつ、 3) 2)で作成したCommandインスタンスからDataReaderインスタンスを作成する。かつ、 4) 3)で作成したDataReaderインスタンスのHasRowsプロパティの値を取得する。 | |
5 | PH13223 | [現象] Windowsクライアントのマルチバージョンインストール時に、pgx_NpgsqlRegisterコマンドの実行は正常終了するが、.NET Data Provider機能が正しく登録されない。 その結果、以前動作していたバージョンの.NETアプリケーションが動作しない。 [環境] 以下のOSを使用している。 - Windows [発生条件] 1) Windowsクライアントのマルチバージョンインストールを行う。かつ、 2) pgx_NpgsqlRegisterコマンドを実行し、.NET Data Provider機能を登録する。かつ、 3) インストール済みのバージョンで動作していた、DbProviderFactoriesクラスを使用した.NETアプリケーションを実行する。 | |
6 | PH13243 | [現象1] 透過的データ暗号化を指定したテーブル空間を含むインスタンスに対して、pg_upgradeコマンドを実行すると以下のエラーとなり、アップグレードできない。 ERROR: テーブル空間の暗号化アルゴリズムを変更することはできません [現象2] 透過的データ暗号化を指定したテーブル空間を含むインスタンスに対して、pg_dumpallコマンドでバックアップし、psqlコマンド、またはpg_restoreコマンドによるリストアを実施すると以下のエラーとなり、リストアできない。 ERROR: テーブル空間の暗号化アルゴリズムを変更することはできません [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux - Windows [現象1の発生条件] 1) バージョンアップ対象の旧バージョンにおいて、透過的データ暗号化を指定したテーブル空間を定義済みである。かつ、 2) 1)に対して、pg_upgradeコマンドを実行し、アップグレードを行う。 [現象2の発生条件] 1) バージョンアップ対象の旧バージョンにおいて、透過的データ暗号化を指定したテーブル空間を定義済みである。かつ、 2) 1)の透過的データ暗号化を指定したテーブル空間に対して、pg_dumpallコマンドによるバックアップを行う。かつ、 3) バージョンアップ後、2)で取得したバックアップデータを使って、psqlコマンド、またはpg_restoreコマンドによるリストアを行う。 | |
7 | PH13328 | [現象] 配列型またはtimestamp with timezone型に対する秘匿化ポリシーの定義が、本来異常終了するところ誤って正常終了します。 その結果、派生する現象として、ポリシーが定義された表の列へのアクセス時にエラーとなります。 [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux - Windows [発生条件] 1) 配列型またはtimestamp with timezone型の列に対して、pgx_create_confidential_policyシステム管理関数により、秘匿化ポリシーを作成する。 | |
8 | PH13361 | [現象1] データベースに対して、PL/Pythonをインストールすると以下のエラーメッセージを出力してインストールに失敗します。 ERROR: ライブラリ"<FUJITSU Enterprise Postgresインストール先>/lib/plpython2.so"をロードできませんでした: libpython2.6.so.1.0: 共有オブジェクトファイルを開けません: そのようなファイルやディレクトリはありません [現象2] データベースに対して、PL/Perlをインストールすると以下のエラーメッセージを出力してインストールに失敗します。 ERROR: ライブラリ"<FUJITSU Enterprise Postgresインストール先>/lib/plperl.so"をロードできませんでした:<FUJITSU Enterprise Postgresインストール先>/lib/plperl.so: undefined symbol: Perl_Iincgv_ptr [環境] 以下のOSを使用している。 - Linux [現象2の発生条件] 1) RHEL7.0以降の環境で、FUJITSU Enterprise Postgresを使用する。かつ、 2) 以下のいずれかのコマンドの実行により、PL/Pythonをインストールする。 - CREATE EXTENSION plpythonu - CREATE LANGUAGE plpythonu [現象2の発生条件] 1) RHEL7.0以降の環境で、FUJITSU Enterprise Postgresを使用する。かつ、 2) 以下のいずれかのコマンドの実行により、PL/Perlをインストールする。 - CREATE EXTENSION plperl - CREATE LANGUAGE plperl |