IPv6ルータとして動作しているシステムでNIC切替方式のIPv6仮想インタフェースを使用した場合、ノード内でのインタフェース切替後に該当ネットワークでステートレスアドレス自動構成が動作しなくなり、サイトローカル/グローバルアドレスによる通信ができなくなる。
IPv6ルータとして動作しているシステムでNIC切替方式のIPv6仮想インタフェースを使用する場合、/etc/inet/ndpd.confにおいて、運用NICと待機NICの双方に対して同一の記述を行う必要があります。
運用NICがhme1、待機NICがhme2、配布するネットワークのprefixが fec0:1::0/64 の場合の/etc/inet/ndpd.confの記述例を以下に示します。
ifdefault AdvSendAdvertisements true # すべてのInterfaceでルータ広報を送信 prefix fec0:1::0/64 hme1 # 運用NIC (hme1)からPrefix fec0:1::0/64を送信 prefix fec0:1::0/64 hme2 # 待機NIC (hme2)からPrefix fec0:1::0/64を送信 |