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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)

F.2.5 IPv6アドレス使用中に異常が発生(シングル構成/クラスタ構成で共通)

F.2.5.1 NIC切替方式で待機インタフェースを使用中にアドレス自動構成が動作しなくなる

現象

IPv6ルータとして動作しているシステムでNIC切替方式のIPv6仮想インタフェースを使用した場合、ノード内でのインタフェース切替後に該当ネットワークでステートレスアドレス自動構成が動作しなくなり、サイトローカル/グローバルアドレスによる通信ができなくなる。

原因および対策

IPv6ルータとして動作しているシステムでNIC切替方式のIPv6仮想インタフェースを使用する場合、/etc/inet/ndpd.confにおいて、運用NICと待機NICの双方に対して同一の記述を行う必要があります。

運用NICがhme1、待機NICがhme2、配布するネットワークのprefixが fec0:1::0/64 の場合の/etc/inet/ndpd.confの記述例を以下に示します。

ifdefault AdvSendAdvertisements true # すべてのInterfaceでルータ広報を送信
prefix fec0:1::0/64 hme1             # 運用NIC (hme1)からPrefix fec0:1::0/64を送信
prefix fec0:1::0/64 hme2             # 待機NIC (hme2)からPrefix fec0:1::0/64を送信