以下のネットワーク構成における環境設定例を示します。
待機パトロール監視を行わない場合は、各ホストの設定手順5)を省略します。
[HOST-A DOMAIN-Aの設定]
1) システムの設定
1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。
192.168.70.1 domaina # HOST-A DOMAIN-Aの仮想IP 192.168.70.2 domainb # HOST-A DOMAIN-Bの仮想IP 192.168.70.3 hostb # HOST-Bの仮想IP 192.168.70.100 swhub1 # primary監視先HUBのIP 192.168.70.101 swhub2 # secondary監視先HUBのIP |
1-2) /etc/hostname.vsw0ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。
/etc/hostname.vsw0の内容
domaina |
1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。
192.168.70.0 255.255.255.0 |
2) リブート
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、vsw0が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 |
3) 仮想インタフェースの作成
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.1 -t vsw0,vsw1 |
注意
オプションの‘-i’に指定する物理IPアドレスは、必ず、/etc/hostname.vsw0で設定した物理IPアドレスと一致させてください。
4) HUB監視機能の設定
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off |
5) 待機パトロール機能の設定
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0 |
参考
Oracle VMの仮想デバイス(vsw, vnet)を冗長化する場合は、待機パトロールのMACアドレスの値に 0:0:0:0:0:0 を指定します。これにより、待機パトロールで仮想デバイスに割り当てられた仮想MACアドレスが使用されるようになります。
6) 待機インタフェース非活性方法の変更
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -d plumb |
7) 仮想インタフェースの活性化
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet |
8) HUB監視の開始
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on |
[HOST-A DOMAIN-Bの設定]
1) システムの設定
1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-A DOMAIN-Aと同じです。
1-2) /etc/hostname.vnet0ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。
/etc/hostname.vnet0の内容
domainb |
1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。
2) リブート
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、vnet0が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 |
3) 仮想インタフェースの作成
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.2 -t vnet0,vnet1 |
注意
オプションの‘-i’に指定する物理IPアドレスは、必ず、/etc/hostname.vnet0で設定した物理IPアドレスと一致させてください。
4) HUB監視機能の設定
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off |
5) 待機パトロール機能の設定
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0 |
参考
Oracle VMの仮想デバイス(vsw, vnet)を冗長化する場合は、待機パトロールのMACアドレスの値に 0:0:0:0:0:0 を指定します。これにより、待機パトロールで仮想デバイスに割り当てられた仮想MACアドレスが使用されるようになります。
6) 仮想インタフェースの活性化
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet |
7) HUB監視の開始
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on |
[HOST-Bの設定]
1) システムの設定
1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-A DOMAIN-Aと同じです。
1-2) /etc/hostname.fjgi0ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。
/etc/hostname.fjgi0の内容
hostb |
1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。
2) リブート
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、fjgi0が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 |
3) 仮想インタフェースの作成
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.3 -t fjgi0,fjgi1 |
注意
オプションの‘-e’に指定する物理IPアドレスは、必ず、/etc/hostname.fjgi0で設定した物理IPアドレスと一致させてください。
4) HUB監視機能の設定
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off |
5) 待機パトロール機能の設定
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0 |
6) 仮想インタフェースの活性化
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet |
7) HUB監視の開始
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on |