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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)

D.6.1 Oracle VM環境のネットワークを高信頼化する設定例 (Solaris10の場合)

以下のネットワーク構成における環境設定例を示します。

待機パトロール監視を行わない場合は、各ホストの設定手順5)を省略します。

[HOST-A DOMAIN-Aの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。

192.168.70.1    domaina  # HOST-A DOMAIN-Aの仮想IP
192.168.70.2    domainb  # HOST-A DOMAIN-Bの仮想IP
192.168.70.3    hostb    # HOST-Bの仮想IP
192.168.70.100  swhub1   # primary監視先HUBのIP
192.168.70.101  swhub2   # secondary監視先HUBのIP

1-2) /etc/hostname.vsw0ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。

1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。

192.168.70.0    255.255.255.0

2) リブート

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、vsw0が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。

# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

3) 仮想インタフェースの作成

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.1 -t vsw0,vsw1

注意

オプションの‘-i’に指定する物理IPアドレスは、必ず、/etc/hostname.vsw0で設定した物理IPアドレスと一致させてください。

4) HUB監視機能の設定

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

5) 待機パトロール機能の設定

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0

参考

Oracle VMの仮想デバイス(vsw, vnet)を冗長化する場合は、待機パトロールのMACアドレスの値に 0:0:0:0:0:0 を指定します。これにより、待機パトロールで仮想デバイスに割り当てられた仮想MACアドレスが使用されるようになります。

6) 待機インタフェース非活性方法の変更

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam -d plumb

7) 仮想インタフェースの活性化

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet

8) HUB監視の開始

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on

[HOST-A DOMAIN-Bの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-A DOMAIN-Aと同じです。

1-2) /etc/hostname.vnet0ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。

1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。

2) リブート

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、vnet0が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。

# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

3) 仮想インタフェースの作成

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.2 -t vnet0,vnet1

注意

オプションの‘-i’に指定する物理IPアドレスは、必ず、/etc/hostname.vnet0で設定した物理IPアドレスと一致させてください。

4) HUB監視機能の設定

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

5) 待機パトロール機能の設定

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0 

参考

Oracle VMの仮想デバイス(vsw, vnet)を冗長化する場合は、待機パトロールのMACアドレスの値に 0:0:0:0:0:0 を指定します。これにより、待機パトロールで仮想デバイスに割り当てられた仮想MACアドレスが使用されるようになります。

6) 仮想インタフェースの活性化

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet

7) HUB監視の開始

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on

[HOST-Bの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/inet/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-A DOMAIN-Aと同じです。

1-2) /etc/hostname.fjgi0ファイルに、上記で定義したホスト名を記載します。

1-3) /etc/inet/netmasksファイルに、サブネットマスクを定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。

2) リブート

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、fjgi0が活性化されていることをifconfigコマンドで確認してください。

# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

3) 仮想インタフェースの作成

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m e -i 192.168.70.3 -t fjgi0,fjgi1

注意

オプションの‘-e’に指定する物理IPアドレスは、必ず、/etc/hostname.fjgi0で設定した物理IPアドレスと一致させてください。

4) HUB監視機能の設定

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

5) 待機パトロール機能の設定

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0

6) 仮想インタフェースの活性化

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet

7) HUB監視の開始

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on