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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)

7.16 hanetgwコマンド

【名前】

hanetgw - GS/SURE連携方式における仮想ゲートウェイの設定・削除・表示

【形式】

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw command [args]

【機能説明】

hanetgwコマンドは、GS/SURE連携方式を運用する場合に必要な仮想ゲートウェイの設定/削除/表示を行います。仮想ゲートウェイとは、GS/SURE連携方式で通信時に使用する仮想的なゲートウェイです。仮想ゲートウェイを設定することにより、通信時に使用する自IPアドレスとして仮想IPが自動的に選択されるようになります。また、仮想インタフェースを活性化する際に、通信相手先に対して仮想ゲートウェイを経由したホスト経路が自動的に登録されるようになります。

command

処理概要

実行権限

create

仮想ゲートウェイ情報の設定

スーパユーザ

delete

仮想ゲートウェイ情報の削除

スーパユーザ

print

仮想ゲートウェイ情報の表示

一般ユーザ

(1) create コマンド

GS/SURE連携方式の仮想インタフェースに対応する仮想ゲートウェイアドレスを設定します。
仮想ゲートウェイを設定するためのコマンド形式は以下の通りです。

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw create -n devicename -g gwaddr

-n devicename

GS/SURE連携方式の仮想インタフェース名を指定します。


-g gwaddr

仮想ゲートウェイ情報としてホスト名またはIPアドレスを指定します。このホスト名またはIPアドレスは、/etc/hostsファイル等のネットワークデータベースにおいて、IPアドレスとの対応づけが行われていなければなりません。

(2) delete コマンド

仮想ゲートウェイ情報を削除する場合はdeleteコマンドを使用します。コマンド形式は以下の通りです。

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw delete -n {devicename1[,devicename2,...] | all}

-n devicename1[,devicename2,...]

仮想ゲートウェイ情報を削除する仮想インタフェース名を指定します。


-n all

定義されているすべての仮想ゲートウェイ情報を削除します。

(3) print コマンド

仮想ゲートウェイ情報の設定内容を表示します。仮想ゲートウェイ情報を表示するためのコマンド形式は以下の通りです。

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw print [-n devicename1[,devicename2,...]]

以下に仮想ゲートウェイ情報の表示例を示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw print
 ifname  GW Address
+------+----------------+
 sha0   192.168.80.254
 sha10  192.168.90.254

表示

内容

ifname

仮想ゲートウェイが設定されている仮想インタフェース

GW Address

仮想ゲートウェイに設定されているホスト名、またはIPアドレス

【注意事項】

【使用例】

(1) create コマンド

仮想ゲートウェイ情報を設定する場合の例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetobserv create -n sha0 -g 192.168.80.254

(2) delete コマンド

仮想ゲートウェイ情報を削除する場合の例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw delete -n sha0