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Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
FUJITSU Software

2.4 ファイル管理機能

ファイル管理機能の構成と概要

ファイル管理機能の構成を以下に示します。

ファイル管理機能は、バッチジョブ定義にしたがってファイル資源を管理します。バッチアプリケーションは、ファイル管理機能から通知された情報を利用してファイルをアクセスします。

ファイル管理機能には以下の機能があります。

注意

  • ファイル管理機能は、業務用データベースの資源に関する管理を行いません。

  • バッチジョブ定義のジョブステップ定義の資源に設定していないファイルは、ファイル管理機能の対象外であるため、上記で説明したファイル管理機能は動作しません。

  • ファイル管理機能では、アプリケーション内で行う、ファイル操作(open、read、write、close)については制御を行いません。
    したがって 、ファイルの追加書き/上書きなどもバッチアプリケーションのファイル操作に依存します。


  • ファイル管理機能は、該当ファイルをInterstage運用グループの権限でアクセスします。そのため、ファイル転送などにより外部から持ち込んだファイルをファイル管理機能で利用する場合、Interstage運用グループにファイルのアクセス権を与える必要があります。アクセス権がなかった場合は、ファイルの削除などで権限エラーとなります。

    • パスを構成する各ディレクトリ名およびファイル名の終端に“.”(ピリオド)および“  ”(半角空白)を指定しないでください。

    • 予約デバイス名に一致するディレクトリ名およびファイル名を指定しないでください。

ファイル管理機能が使用できるファイルシステム

ファイル管理機能は、以下のファイルシステムを使用できます。

(RHEL5(Intel64)、またはRHEL6(Intel64)の場合)

(RHEL7(Intel64)の場合)

ファイル管理機能が使用できるファイルの種類

ファイル管理機能は、以下のファイルを使用できます。

ファイル管理機能が割り当てるファイル

ファイル管理機能が割り当てるファイルには、以下の2つがあります。


ファイル管理機能が容量を事前チェックするファイル

ファイル管理機能が、ファイル容量を事前チェックするファイルには、以下の2つがあります。


一時ファイル

ジョブ内に閉じて使用する一時的なファイルです。ジョブ内で一時的に使用する場合や、ジョブステップ間の情報の引継ぎに使用する場合に、一時ファイルを使用できます。

注意

世代ファイルを一時ファイルとして使用することはできません。

非一時ファイル

ジョブ間で使用し、ジョブが終了しても削除されないファイルです。ジョブ間の情報を引継ぐ場合や、ジョブ終了後に処理結果を残す場合などに使用します。


ポイント

ジョブのテストやジョブの異常時のための調査用に情報を残す必要がある場合は、ジョブステップ間の情報の引継ぎにも非一時ファイルを使用することができます。

ダミーファイル

実体が存在しない架空のファイルを“ダミーファイル”と呼びます。
バッチアプリケーション(COBOLアプリケーション)からダミーファイルに対してファイルの割当てを行うことができます。
ダミーファイルは、ファイルの排他制御は行われません。

nullデバイス

バッチアプリケーション(C言語アプリケーション、コマンド/スクリプト)からnullデバイスに対してファイルの割当てを行うことができます。
nullデバイスは、ファイルの排他制御は行われません。
バッチアプリケーション(C言語アプリケーション、コマンド/スクリプト)でのnullデバイスの使い方については、各プラットフォームのnullデバイスの仕様に従ってください。