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PowerSORT Workstation (32bit) V8.0.0 リリース情報
FUJITSU Software

2.13 障害修正に関する互換情報

ここでは、PowerSORT Workstation V5.0L10以降で実施された障害修正により動作が変わるものを以下の表で説明します。

表2.1 PowerSORT Workstationの障害修正に関する互換情報

項番

V/L(*1)

P番号

変更内容

1

V4.0L10

以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式がUnicode UCS-2形式である。かつ、

  3. フィールドの操作にbを指定している。かつ、

  4. フィールド内のデータが空白またはタブで、その後ろにも空白またはタブのデータが続いている。

2

V4.0L10

以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式がUnicode UCS-2形式である。かつ、

  3. フィールドの操作にnを指定している。かつ、

  4. フィールド内のデータに数字を含まないレコードが存在している。かつ、

  5. レコードの先頭に'9'よりも大きなデータが存在している。

3

V4.0L10

以下の条件の場合、PowerSORTのレコード選択処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. レコード選択機能を指定している。かつ、

  2. 選択フィールドのデータ形式に外部10進数を指定している。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系にASCIIコード系 (Micro Focus COBOL形式、COBOL/2形式)を指定している。

4

V4.0L10

PG46785

以下の条件の場合、PowerSORTのレコード選択処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. レコード選択機能を指定している。かつ、

  2. 選択フィールドに以下のデータ形式を指定している。かつ、

    • 外部10進数

    • 前置オーバパンチ符号付数字

    • 後置オーバパンチ符号付数字

  3. 入力ファイルのコード系にUnicode系(UCS-2形式)、またはUnicode系(UTF-8形式)を指定している。

5

V4.0L10

以下の条件の場合、PowerSORTが「テキストファイルで入力コード系にEBCDICコード系を指定してます.」というエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により「テキストファイルで入力コード系にEBCDICコード系を指定しています.」というエラーメッセージを出力するようになりました。

  1. BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成して実行している。かつ、

  2. テキストファイル指定である。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系にEBCDICコード系を指定している。

6

V4.0L10

以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. バイナリファイル指定である。かつ、

  2. レコード形式に可変長レコード形式を指定している。かつ、

  3. レコード再編成機能を指定している。かつ、

  4. 再編成フィールドの記述形式が「pos.END」である。

7

V4.0L10

PG45790

以下の条件の場合、出力ファイルの先頭にBOMが出力されないことがありましたが、PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、障害修正の吸収により出力ファイルの先頭にBOMが出力されるようになりました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)、またはUnicode系(UTF-8形式)である。かつ、

  3. 入力ファイルの先頭にBOM(Byte Order Mark)が存在している。かつ、

  4. 環境変数BSORT_UNICODEBOMにONを指定している、または指定を省略している。かつ、

  5. 出力件数が0件である。

8

V4.0L10

V5.0L20

PG61364

以下の条件の場合、ソート処理、マージ処理、またはレコード選択処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式がシフトJISコードである。かつ、

  3. フィールドの操作にiを指定している。

9

V4.0L10

V5.0L20

PG61365

以下の条件の場合、PowerSORTが「bsrtopen関数で指定したBSRTPRIM(keyoption2)に誤りがあります.」という不適切なエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力するようになりました。

  1. bsortコマンドを使用している。かつ、

  2. キーフィールドを指定していない。かつ、

  3. テキストファイル指定である。かつ、

  4. キーフィールドの操作に'w'と'N'を同時に指定している。

10

V4.0L10

V5.0L20

PG61377

以下の条件の場合、PowerSORTが出力する「ファイル(※入力ファイル名)からのレコード入力中にエラー(※補足情報)が発生しました.」というエラーメッセージの補足情報が不適切となることがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により適切な補足情報を出力するようになりました。

  1. 入力ファイルのファイルシステムがシステムの標準ファイルシステムである。かつ、

  2. 入力ファイルからのレコード入力中に以下の異常が検出された。

    • バイナリファイルの場合、ファイルサイズが指定したレコード長の倍数でない。

    • テキストファイルの場合、指定したレコード長より長いレコードが存在する。

    • テキストファイル、かつ入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)の場合、レコード長が奇数であるレコードが存在する。

11

V4.0L10

V5.0L20

PG61368

以下の条件の場合、指定されたオプションを無視して動作してしまうことがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、「オプション(-P)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。

  1. bsortコマンドを使用している。かつ、

  2. 処理定義ファイルオプション(-P)を指定している。かつ、

  3. 同時に他のオプションを指定している。

12

V4.0L10

V5.0L20

PG61369

以下の条件の場合、PowerSORTが出力するメッセージ内のエラーコードに誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しいエラーコードを出力するようになりました。

  1. 入力ファイル、または出力ファイルのファイルシステムに富士通COBOLファイルシステムを指定している。かつ、

  2. 富士通COBOLファイルシステムで何らかのエラーが発生した。

13

V4.0L10

V5.0L20

PG61370

以下の条件の場合、PowerSORTが「An necessary PowerSORT working area cannot be secured.」というエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「A necessary PowerSORT working area cannot be secured.」というエラーメッセージを出力するようになりました。

  1. 英語メッセージが出力される環境でPowerSORTを使用している。かつ、

  2. PowerSORTが必要とするメモリが割り当てられない。

14

V4.0L10

V5.0L20

PG61374

以下の条件の場合、再編成フィールドの指定の誤りが検出できず、PowerSORTが異常なレコードを出力することがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「再編成フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)である。かつ、

  3. レコード再編成機能を指定している。かつ、

  4. 再編成フィールドの長さが2の倍数でない。または、テキストファイル固定フィールド指定のときに再編成フィールドの位置が2の倍数でない。

15

V4.0L10

V5.0L20

PG61375

以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常になることがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)である。かつ、

  3. キーフィールド、選択フィールド、再編成フィールド、または集約フィールドを指定している。

16

V4.0L10

V5.0L20

PG61693

以下の条件の場合、指定されたキーフィールドの操作に関する排他エラーが検出できず、動作してしまうことがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。

  1. BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成し実行している。かつ、

  2. キーフィールドの指定を省略している。かつ、

  3. BSRTPRIM構造体のkeyoptionにBS_CHARNUMを指定している。かつ、

  4. BSRTPRIM構造体のkeyoptionにBS_NUMERIC、またはkeyoption2にBS_WCHRを指定している。

17

V4.0L10

V5.0L20

PG61694

以下の条件の場合、キーフィールドの操作にBSOPT_LNが指定されたものとして動作していましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成し実行している。かつ、

  2. キーフィールドの操作にBSOPT_Nを指定している。

18

V4.0L10

V5.0L20

PG62208

以下の条件の場合、PowerSORTが出力する「キーフィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージ内の“※誤りのあるフィールド番号”に誤りがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しい“※誤りのあるフィールド番号”を出力するようになりました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのレコード再編成機能を指定している。かつ、

  3. 入力ファイルのレコード再編成機能の指定によりキーフィールドが存在しないレコードとなった。

19

V4.0L10

V5.0L20

PG62209

以下の条件のとき、レコードを正常に入力できず、出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. 入力ファイルが標準入力である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode UCS-2形式である。

20

V4.0L10

V5.0L20

PG61376

以下の条件の場合、出力ファイル(標準出力)の先頭に余分なBOMが出力されることがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. マージ機能、またはコピー機能を指定している。かつ、

  2. テキストファイルの処理である。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)、またはUnicode系(UTF-8形式)である。かつ、

  4. 出力ファイルが標準出力である。

21

V4.0L10

V5.0L20

PG61696

以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常になる(集約フィールドが指定した出力形式で出力されない)ことがありましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. レコード集約機能を指定している。かつ、

  3. 集約フィールドの出力形式に'd'を指定している。

22

V4.0L10

V5.0L20

PG61697

以下の条件の場合、Unicodeファイルの入力開始時に無条件でBOMの長さ(注)分のデータを読み飛ばしていましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収によりUnicodeファイルの先頭にBOMが存在するときだけ読み飛ばすようになりました。また、環境変数BSORT_UNICODEBOMの指定により、BOMを読み飛ばさないようにすることも可能です。

  1. マージ機能、またはコピー機能を指定している。かつ、

  2. テキストファイル指定である。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系がUnicode(UCS-2形式、またはUTF-8形式)である。かつ、

  4. 入力ファイルが標準入力である。

注) Unicode系(UCS-2形式)の場合は2バイト、Unicode系(UTF-8形式)の場合は3バイト。

23

V4.0L10

V5.0L20

PG62213

以下の条件の場合、PowerSORTが「集約フィールド(※異常が検出されたフィールド番号)の内部に不適切なコードが発見されたため,集約処理を中断します.」という警告メッセージを出力してレコード集約処理が中断されていましたが、PowerSORT Workstation V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. レコード集約機能を指定している。かつ、

  3. 集約フィールドの出力形式を指定している。かつ、

  4. 集約処理の対象とならないレコードの集約フィールド内に空白、またはタブが存在する。

24

V6.0.0

PG76059

以下の条件の場合、PowerSORTが実行結果誤り、無限ループ、または異常終了することがありましたが、PowerSORT Workstation V6.1.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。

  1. bsortコマンド、またはBSORT関数を使用している。かつ、

  2. ソート機能を指定している。かつ、

  3. テキストファイルCSV形式またはテキストファイルTSV形式を指定している。かつ、

  4. レコード集約機能を指定している。かつ、

  5. 集約フィールドがダブルクォーテーションで囲まれている。

*1) V/Lは障害が存在する範囲を示します。