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WSMGR ソフトウェア開発キット V8 使用手引書
FUJITSU Software

4.2.1 KC INFORM

インジケータの点燈待ち


【呼出形式(C)】

UINT   XWSIAPI
XWSI_KC_INFORM(ReqHandle,ws_errno,wait_time,inform_data)

USHORT        ReqHandle      リクエストハンドル
UINT         *ws_errno       処理結果
USHORT        wait_time      待ち時間(秒)
XWsiWsInf    *inform_data    インジケータ指定

【機能】

WSMGR CONNECT では、通信制御サービスとの接続を行うだけです。このため、ホストとの接続完了を確認する必要があります。

このインタフェースは、通常DSPEMUの25行目に表示されるインジケータの点燈を待つためのインタフェースを提供します。このインタフェースによりホストとの接続完了を確認することができます。このインタフェースは、インジケータの結合状態が指定された状態になるまで指定された時間待ちます。インジケータの結合状態の指定は、結合状態1(READY)、結合状態2(通信ルール)、結合状態3(接続状態)の3つにより指定します。結合状態については、「4.2.3 KC RECEIVE」の「表(3) デバイス状態情報」を参照してください。

各結合状態の条件は論理和で評価し、3つの結合状態がすべて真になった時点でアプリケーションに復帰します。指定時間内にすべて真にならないときは、エラーレスポンスが返されます。


【引数】

ReqHandle

WSMGR OPEN によって得られたリクエストハンドル。

ws_errno

処理結果が格納されるアドレス。

wait_time

待ち時間 (単位:秒)。

inform_data

インジケータ指定(構造体 XWsiWsInf  参照)が格納されているアドレス。

1)coninf_1

結合状態1(READY)の点燈条件を指定。
次の値の組み合わせで指定します。
条件を指定しない時は、0xFFFFFFFFを指定してください。

意味

0x00000001

ディスプレイおよび制御装置が動作可能になった場合

0x00000002

ディスプレイおよび制御装置が動作不可能になった場合


結合状態1の真偽は指定条件の論理和です。

例)
0x00000003 が指定された場合は、結合状態1がディスプレイ、および制御装置が動作可能、または不可能になった場合に真になります。

2)coninf_2

結合状態2(通信ルール) の点燈条件を指定。
次の値の組み合わせで指定します。
条件を指定しない時は、0xFFFFFFFFを指定してください。

意味

0x00000001

ホストと接続していない場合

0x00000002

BSC 接続またはチャネル接続の場合

0x00000004

HDLC接続である場合

0x00000008

DDX 接続である場合

0x00000010

デバイスがオフライン状態である場合


結合状態2の真偽は指定条件の論理和です。

例)
0x00000006 が指定された場合は、結合状態2がBSC接続、チャネル接続、またはHDLC接続で真になります。

3)coninf_3

結合状態3(接続状態) の点燈条件を指定。
次の値の組み合わせで指定します。
条件を指定しない時は、0xFFFFFFFFを指定してください。

意味

0x00000001

HDLC接続でSYSREQキーを押してログオン/ログオフが可能な状態の場合

0x00000002

ディスプレイがホストプログラムと結合している場合

0x00000004

HDLC接続でログオン/ログオフが可能な状態の場合

0x00000008

DDX 接続で発着呼可能な状態である場合

0x00000010

DDX 接続で呼が確立した状態である場合


結合状態3の真偽は指定条件の論理和です。

例)
0x00000006 が指定された場合は、結合状態3がディスプレイがホストプログラムと結合している状態、またはHDLC接続でログオン/ログオフが可能な状態の場合に真になります。

各結合状態が指定時間内に真になった時点でアプリケーションに復帰します。


【関数返却値】

XWSIWSAPI_GOOD

(0)

WSAPI が正常に処理されました。

XWSIWSOS_ERR

(1)

WSMGR でWindows API コールを行いその結果エラーになった場合、設定されます。また、そのとき受け取ったエラーコードをws_errno に格納します。

XWSIWSAPI_ERR

(2)

WSAPI が異常で終了したことを示します。
エラー詳細はws_errno に格納されます。


【出力】

ws_errno

関数返却値 = XWSIWSOS_ERR (1) のとき
Windows API コールから返されるエラーコードが格納されます。
エラーコードはWin32エラーコードが返ります。

関数返却値 = XWSIWSAPI_ERR (2) のとき
WSAPI のエラーコード一覧を参照してください。

関数返却値 = XWSIWSAPI_GOOD (0) のとき
意味を持たないのでアプリケーションで参照する必要はありません。