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WSMGR ソフトウェア開発キット V8 使用手引書
FUJITSU Software

はじめに

WSMGRソフトウェア開発キットは、以下のOSのもとで動作するWSMGRアプリケーションインタフェース(WSMGR-API)を利用してホストコンピュータ(以降、ホストと略します)との連携を行うアプリケーション開発に必要なインクルード・ライブラリを提供します。

WSMGRソフトウェア開発キットは、32ビット版の「WSMGRソフトウェア開発キット(32bit) V8」と、64ビット 版の「WSMGRソフトウェア開発キット(64bit) V8」があります。本書では両方の製品について説明しています。

「WSMGRソフトウェア開発キット(32bit) V8.0.0」動作OS

「WSMGRソフトウェア開発キット(64bit) V8.0.0」動作OS

※Windows Server の Server Coreは未サポートです。


各製品の違いについて

WSMGRソフトウェア開発キットの32ビット版と64ビット版では、インストール可能なOSと開発アプリケーションが動作するシステムに違いがあります。詳細は以下の表をご確認ください。

○:対応、×:非対応

WSMGRソフトウェア開発キット製品

インストールOS

開発アプリケーションの動作システム

64ビット

32ビット

64ビット

32ビット

64ビット版

×

32ビット版

×

×

ポイント

開発アプリケーションを動作させるには以下の製品が必要です。

  • 64ビットOSの場合(WOW64動作も含む)

    • WSMGR(64bit) V8

    • WSMGR APIオプション(64bit) V8

    • 通信制御サービス(64bit) V8

    32ビットアプリケーションの場合は、WOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)サブシステム上で動作可能です。

  • 32ビットOSの場合

    • WSMGR V8

    • WSMGR APIオプション V8

    • 通信制御サービス V8


WSMGRアプリケーションインタフェースが提供するホスト連携機能には、F668Xターミナル用としてキーボードデータ・画面表示によるもの、DUET会話によるもの、DUETファイル転送によるものの3種類があります。

また、ActiveXインタフェースとしてConnectXインタフェースも提供します。

パソコンのアプリケーションはそれぞれのインタフェースを使用してプログラムを組むことができます。さらにアプリケーションからディスプレイエミュレータ機能を呼び出し使用することも可能です。

本書では、アプリケーションのプログラミング、サンプルプログラム、注意事項などについて説明しています。


2017年6月


Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Win32は、米国Microsoft Corporationの商標です。

WSMGRは、富士通株式会社の登録商標です。


Copyright 2017 FUJITSU LIMITED


[高度な安全性が要求される用途への使用について]

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業等の一般的用途を想定して開発・設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう開発・設計・製造されたものではありません。
お客さまは本製品を必要な安全性を確保する措置を施すことなくハイセイフティ用途に使用しないでください。また、お客さまがハイセイフティ用途に本製品を使用したことにより発生する、お客様または第三者からのいかなる請求または損害賠償に対しても富士通株式会社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。


[インターネットでの使用について]

本製品は、インターネットへのサービスを提供する用途のためには設計・製造されておりません。インターネットに接続しない環境(イントラネット内)で使用するか、インターネットに接続して使用する場合は、運用環境によりセキュリティ侵害対策を構築した上でご使用下さい。

ソフトウェア説明書について

「WSMGR APIオプション(32bit) V8」、または「WSMGR APIオプション(64bit) V8」の製品ディスクには、「WSMGR ソフトウェア開発キット」の「ソフトウェア説明書」が入っています。「ソフトウェア説明書」には、ご使用のパソコンの種類の違いに対する注意事項などを掲載しています。ご使用の前には必ずお読みください。


「ソフトウェア説明書」は製品CDの以下に格納されています(以降、CDドライブを“E”ドライブと仮定します)。

E:\sdk\readme2.txt

このマニュアルでの表記方法

ソフトウェアの名称

本書では、以下のようにソフトウェアの名称を省略して記述します。

製品名

略称

  • WSMGR® ソフトウェア開発キット(32bit)

  • WSMGR® ソフトウェア開発キット(64bit)

WSMGR SDK

  • Windows® 10

Windows 10

  • Windows® 8.1

Windows 8.1

  • Windows® 7

Windows 7

  • Microsoft® Windows Server® 2016

Windows Server 2016

  • Microsoft® Windows Server® 2012 R2

Windows Server 2012 R2

  • Microsoft® Windows Server® 2012

Windows Server 2012

  • Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Foundation

  • Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Standard

  • Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Enterprise

  • Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Datacenter

Windows Server 2008 R2

Windows 10, Windows 8.1、Windows 7、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、およびWindows Server 2008 R2を総称してWindowsと表記します。

ドライブの説明

本書の説明は、すでにドライブCにWindowsをインストール済みで、ドライブDの\WSMGRにWSMGRがインストール済みである状態を前提にしています。

コマンドの入力の方法

例)

<データセット指定> [USING(<パラメータリストファイル名><パラメータリスト識別番号>[OPERATE | NOOPERATE])]

本書での表記方法

[ ]

Windows上のメニュー名、コマンド名、各種ボックス名、オプション名、ボタン名を表します。

【 】

キーボード上のキーを表します。

このマニュアルの構成

このマニュアルは、使用目的別に次のように4部と付録の構成になっています。それぞれの目的に応じてお読みください。

第1部

WSMGR SDKを初めて使用される方へ

第1章  WSMGR SDK概要
WSMGR APIでどんなことができるのか、概要を説明します。

第2章  インストール
アプリケーションを作成する前に必要なことを説明します。

第2部

WSAPIの使用方法を知りたいというときに

章  WSAPI概要
WSMGRが提供しているアプリケーションインタフェースの概要について説明します。

章  WSAPIリファレンス
WSAPI関数の詳細について説明します。

章  作成上の注意
Win32でアプリケーションを作成する上での注意事項について説明します。

第3部

WSAPIアプリケーションを使ってみたいというときに

章  機能概要
サンプルアプリケーションプログラムの概要を説明します。

第4部

ConnectXコントロール機能を使用したいときに

章  ConnectXコントロール概要
WSMGRが提供しているConnectXコントロールインタフェースの概要について説明します。

章  ConnectXリファレンス
ConnectX関数の機能について説明します。

付録

コード変換表などを一度に見たいというときに

A. EBCDICコード表

B. コード変換規則

C. JEFコード

D. ファイル転送・KCインタフェースでのコード変換

E. WSMGRトレース機能