対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
対処1
確認ポイント
プロジェクトに登録されているジョブネット数が多くないですか
原因
プロジェクトに登録されるジョブネット数が増えるとSystemwalker Operation Managerクライアントの処理性能に影響を与えます。
プロジェクト内ジョブネットの登録数は、以下の目安を参考にしてください。
最大255個までを制限としています。
制限はありませんが、以下の登録数を目安としてください。
Windows版:最大300個
UNIX版:最大500個
以下に示すマニュアルも併せて参照してください。
V10.0L20/10.1以降の場合
“解説書”の“ジョブのスケジューリングに関する制限値”
“使用手引書”の“大量のジョブネットを登録する場合の留意事項”
V10.0L10/10.0の場合
“解説書”の“ジョブのスケジューリングに関する制限値”
対処方法
プロジェクトにアクセス権を設定し、表示するプロジェクトの数を限定してください。表示するプロジェクト数を限定することで表示対象ジョブネットの数が減少し、表示時間が短縮する場合があります。
対処2
確認ポイント
一時期に大量のジョブネットを起動していませんか
原因
一時に大量のジョブネットを起動した場合、ジョブスケジューラはそれらを1つずつ起動します。そのため、スケジュール情報ファイルのロックが発生し、Systemwalker Operation Managerクライアントからの要求は、それらのロックが解除されるまで待ち合わせます。
対処3
確認ポイント
対処4
確認ポイント
Systemwalker Operation Managerクライアントの接続台数が多くありませんか
Systemwalker Operation Managerクライアントで[F5]キー(画面のリフレッシュ)を連打していませんか
原因
Systemwalker Operation Managerクライアントは、定期的にジョブネットの情報を取得し、画面のリフレッシュを行います。その際、Systemwalker Operation Managerサーバのスケジュール情報ファイルの読み込みが発生します。
Systemwalker Operation Managerクライアントの接続台数が増加すると、画面リフレッシュ処理の回数が増加し、サーバでスケジュール情報ファイルのロックが発生します。
また、1台のSystemwalker Operation Managerクライアントで[F5]キーを連打した場合もSystemwalker Operation Managerクライアントの接続台数が多い状態と同じことが起こります。
対処方法
Systemwalker Operation Managerクライアントの同時接続台数は、できるだけ最小限に抑えてください。
また、Systemwalker Operation Managerクライアントの[F5]キー押下についても、できるだけ最小限に抑えてください。
接続台数については十分な検証を実施した上で決定してください。
対処5
確認ポイント
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリをアクセス速度が遅いディスク装置に配置していませんか
原因
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリをアクセス速度が遅いディスク装置に配置した場合、ファイルアクセスのパフォーマンスが低下し、ジョブスケジューラ本来の性能を発揮できない場合があります。
特に、ジョブネットの起動数が多い場合、同時にジョブネットを起動した際の遅延が顕著に表れます。
対処方法
ジョブスケジューラデータベースディレクトリは、ディスクI/Oの負荷を分散し、高性能な(アクセス速度が速い)ディスク装置に配置することを推奨します。
対処6【UNIX版】
確認ポイント
サーバ側で、メッセージキューが枯渇していませんか。ipcsコマンドなどで確認してください。
原因
ジョブスケジューラデーモンは、複数のデーモンプロセスで構成されており、メッセージキュー(IPC資源)を利用して互いに同期をとりながら動作しています。ジョブスケジューラデーモンが、プロセス間通信の失敗により、リトライ処理を行っていることにより、Systemwalker Operation Managerクライアントとの通信ができない状態となります
対処方法
メッセージキューをチューニングしてください。または、メッセージキューを多く消費しているアプリケーションが存在しないか確認してください。
メッセージキューのチューニングについては、“4.13.4 ジョブスケジューラサーバの処理がハングアップしてしまう【UNIX版】”を参照してください。
対処7
確認ポイント
ジョブネット/ジョブの終了出口において時間のかかる処理を追加していませんか
原因・対処方法は、“4.2.2 意図した時間にジョブネット/ジョブが起動しない”の対処12を参照してください。
対処8
確認ポイント
性能の遅いクライアントマシンを利用していませんか
原因
ジョブスケジューラサービス/デーモンは、接続しているクライアント1台1台と個別に通信し、処理を実施しています。1台でも性能の遅いクライアントマシンが接続している場合、性能の遅いクライアントマシンとの通信がボトルネックとなって、全体の操作性が低下する場合があります。
対処方法
できる限り、性能の遅いクライアントマシンの使用を避けてください。
対処9
確認ポイント
大量のジョブ情報や、前回履歴情報を取得していませんか
原因
ジョブスケジューラサービス/デーモンは、接続しているクライアント1台1台と個別に通信し、処理を実施しています。
ジョブのプロパティを表示する場合、クライアントは、ジョブの出力情報をサーバから受け取ります。ジョブが実行時に大量に標準出力/標準エラー出力に情報を出力した場合、その大量のデータをネットワークを通してクライアントが受信します。サーバは、そのデータの送信処理がボトルネックとなり、他のクライアントマシンへのデータの送受信に遅延が発生します。
対処方法
ジョブの出力情報を見直し、ジョブ情報や前回履歴情報の取得を、できる限り最小限にしてください。
対処10
確認ポイント
接続先サーバに異常が発生していませんか
原因
サーバ側のハングアップ、サーバ側での処理中にサーバが異常終了したなどの理由で、サーバがクライアントからの処理要求に対して応答を返せない状況の場合、クライアントのレスポンスが返ってこなくなることがあります。
対処方法
サーバ側で問題が発生していないかを確認し、発生していたサーバ側の問題を解決後、無応答となっているクライアントを強制終了し、クライアント画面を接続しなおしてください。